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インバウンド需要をつかむ鍵となるか?ニセコの電子地域通貨NISEKO Pay



990年代に日本を含めて世界で流行した、特定の地域のみで流通する「地域通貨」。地域経済の活性化などを目的に作られた地域通貨が、スマートフォンの普及などを背景に再び盛り上がりつつある。そのひとつが、北海道のニセコエリアで実証実験が行われている「NISEKO Pay」だ。



エリアを訪問した人なら誰でも利用可能に



NISEKO Payはニセコエリアの電子地域通貨である。「ニセコマウンテンリゾートグラン・ヒラフ」などのスキーリゾートエリアや近隣の飲食店などで利用することができる。



2018年にも地元従業員約250名を対象にNISEKO Payの実証実験が行われていて、その際に約9割の対象者が利便性を感じるという好評を獲得。その結果を踏まえて、2019年11月23日より再び実証実験を開始した。今回は対象を観光客まで拡大。つまり、誰でも利用可能となったのだ。



スキー場をもっと便利に利用できる施設がオープン



ニセコエリアには国内外から多くの観光客が訪問しているが、インバウンドを含めたスキー場利用者のさらなる増加を期待させる大型施設「マウンテンセンターアネックス」も今年の12月7日にオープンした。



マウンテンセンターアネックスは地上2階建て。1階にはスノースクール受付、更衣室、コインロッカーなどがあり、2階には総アイテム数4000点の大規模なスキー・スノーボードレンタルを完備している。



マウンテンセンターアネックスによって、観光客はより手軽にスキーとスノーボードを楽しむことができるようになる。海外の利用客の利便性も大幅に向上されることだろう。



NISEKO Payは外国人観光客のニーズにも対応



ニセコを訪れる外国人観光客は2008年からの10年で約8倍にも増加している。その外国人観光客のインバウンド需要をつかむ上で重要なのがキャッシュレス決済だ。



電子通貨のNISEKO Payも、キャッシュレスで決済したいという外国人観光客のニーズに応えることを期待されている。スマートフォンで専用アプリをダウンロードすれば、QRコードの読み取りにより加盟店でキャッシュレス決済が可能になる。



NISEKO Payを使用すると、店舗によっては特典が受けられる他、NISEKO Payのアプリをインストールすると抽選でプレゼントが当選するキャンペーンも2020年4月30日まで行われている。



今年度からは、北海道全域で展開するサッポロドラッグストアーのニセコエリアの3店舗が加盟するなど、利用可能店舗も拡大された。



NISEKO Payを含めた電子マネーには、現金を持ち歩かなくてよいメリットがあるが、スキーリゾート地ではその利便性がさらに強く感じられるはずだ。手ぶらでスキー・スノーボードが楽しめるマウンテンセンターアネックスと合わせて、NISEKO Payはニセコでの日々をより快適なものにしてくれることだろう。


Photo by Tomohiro Ohsumi/Getty Images for Tokyu Land Corporation



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