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脱北者・川崎栄子さんが悲痛な叫び「ほんとに韓国はバカ」揺さぶり続ける南北朝鮮の欺瞞



平昌五輪以降の融和路線から一変、米朝首脳会談にも難色を見せるなど、目まぐるしく揺さぶりをかける北朝鮮。昨今のテレビ報道で、金正恩は笑顔で会談する姿が放送され、お茶の間世論では「イメージが変わった」「いい人だったのか」とする声さえ聞かれる。


そんな中、「北朝鮮と金正恩に騙されるな」と警鐘をならし、「拉致被害者と日本人妻を奪還する最後のチャンス」だと声をあげている元”脱北者”がいる。川崎栄子さん、75歳。彼女は1960年代、朝鮮総連と朝日新聞をはじめとするメディアに「地上の楽園」と騙され、帰還事業で北朝鮮に渡った9万人のうちの1人。40年以上、飢餓と貧困、そして死を目の当たりにした後、北朝鮮の惨状を訴えるため家族を残して脱北して日本に戻った。


NEW’S VISION編集部では川崎さんにインタビューを行い、現在の北朝鮮に何を思うのか、また拉致被害者と日本人妻に何が起きているのかを聞いた。


ーー北朝鮮をめぐる一連の報道についてどう感じていますか。


「慌ただしく韓国・文在寅と融和ムードを作り上げようとしていますが、もちろん真っ赤な嘘です。結局、世界的な経済制裁が効果を表しています。世界中の銀行もシャットアウトされ、貿易も止められ、彼ら(金一族)の私生活にまで影響を及ぼしてきている。影響が出て来てから、あわてて歩み寄ってきた。自分たちのポケットマネーが欲しいだけです。


盧武鉉さんも金大中さんもどれだけのお金を流してきましたか。それは北朝鮮の国民の手には1円も入っていないんです。今回もそれと同じで、北朝鮮の国民のためになんて全く思っていません」


ーーでは、南北統一などもない?


「この機会にはありませんね。でも、来月(12日)の首脳会談でのトランプ大統領の動きには期待をかけています。トランプ大統領が金正恩に最後のトドメをどう刺せるか。首根っこを押さえて命を取るか、政権を諦めるかと迫らないとダメ。金正恩は実力行使を怖れていたけど、融和の雰囲気を盛り上げて、一時はトランプさんも融和に傾きかけていた。それで上手く立ち回れば難局を乗り切れると思ったんです。ここで決定的な解答を突き付けなければ、日本の北朝鮮問題も遠のいてしまうと思います。トランプさんの(国内)政策については良いとは思っていませんが、この問題に関してはあの人に命運がかかっています。


私も参加する、北朝鮮脱北者団体を集めた『フリーダム・ノースコリア』(代表・スーザン・ソルティー)という会議があります。同団体は北の情報に興味を持たれたマイク・ポンペオ(米国・国務長官/元CIA長官)さんとも交流があります。私もスーザン氏を通じて米国政府に実情を伝え、強い経済圧力を続けることを提案しました」


ーー韓国・文在寅政権の対応はどう評価しますか?


「文在寅さんが融和政策をやったから、一朝一夕に事態が進んだんじゃない! 長年にわたり、世界中で経済制裁や、実力行使、それに活動家たちも様々な場所で北朝鮮の人権問題を訴えかけて圧力をかけてきた。その成果が出ているんです。ほんとに韓国はバカですよ。韓国の人たちは、みんなホワーンとしてノンビリ。文在寅の支持率83%ですよ。せっかく手に入れた平和の中で、北朝鮮の狙いがまるで見えてない」


川崎さんは何よりも経済制裁が功を奏していると感じている。川崎さんは金正日が死後の1990年代に、大量の餓死者を生んだ飢饉をリアルに経験している。強盗がはびこり、飢えた子が道に転がる。人肉さえも喰らい生き残るような地獄を見たという彼女にとって、金正恩と文在寅の美辞麗句は薄っぺらな戯言にしか映らないのだろう。


■金正恩「国民は健康のため馬に乗れば良い」貧困を理解していない独裁者の正体


ーー平和ムードが高まっていますが、北の国民たちのためではないと?


「金正恩は国民の貧困など考えたこともありません。彼が健康状態の良くない国民に何とアドバイスしたと思いますか。『人民は、健康に良いから馬に乗ればいい』ですよ。今日、明日の食べる物に困ってる国民がなんで馬を所有してるんですか! 自分は一頭何万ドルもする馬に乗っておいて。作物が不作だった時にも『米がないならパンを食べさせろ』と言ったんです。彼のヨットは一隻何十万ドルといいますが、それで1トン100ドル程度のトウモロコシがどれだけ買えますか?


彼らは国民が飢えてるのを分かってない。なぜか? 北朝鮮のシステムには、首領様(金正日をさす呼称)に心配をさせてはいけない、という項目があるわけです。だから、そういう報告はしない。金正恩は、子供の頃から雲の上で育っていますから、国民の状況なんて分かるハズないんです。それで国民の生殺予奪の権を握ってるから、今のような状態になる訳です」


たしかに大手メディアが報じる、笑顔の金正恩や五輪美女軍団からは想像がつかない北の実情である。もしトランプ氏が南北終戦・融和ムードに流されたまま、ノーベル賞を狙って会談場所を板門店に選んでいれば、事は金正恩の思惑通りに進んでいったかもしれない。やはり日本政府としては蚊帳の外と言われようが、核実験場にプレスが招待されなかろうが、拉致問題解決を優先して米国と歩みを共にする以外あり得ないところだ。


だが、インタビューを続ける川崎さんの口から、日本政府が解決せねばならない「もう一つ緊急案件」について厳しい提言があった。それがメディアにも、そして政府にも忘れられた「日本人妻」の問題である。拉致被害者と並んで我々のかけがえのない同胞であるにもかかわらず、「なかったこと」にされるこの人たちについて、機会があれば考えたい。


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