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「ところてん」に黒蜜!?関西は酢醤油じゃなかった【日本東西・食文化対決】


東西南北に国土が広がる日本では、西日本と東日本とでその「食文化に違いがある」こともよく注目されますよね。それぞれの地域で違う常識を味わうのも、旅の醍醐味と感じている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、「ところてん」について研究してみました。
ところてんのイメージ
>>ほうじ茶?みるく珈琲チョコレート?静岡県で見つけた「変わりところてん」を実食ルポ
 

昔は貴族しか食べられない高級品だった


ところてん
つるっと喉ごしよく食べられて夏にぴったりの涼味「ところてん」は、海藻の「天草(てんぐさ)」を煮出して抽出した液を冷やし固め、それを突き出して作られています。

その歴史はとても古く、発祥は1200年も前にさかのぼります。正倉院の書物にも「心太(ところてん)」の記載が残されており、奈良時代に中国から伝わったのが始まりでした。

もともと貴族しか口にできないような高級品でしたが、江戸時代から庶民の間で広まり、現在まで食され続けているところてん。スーパーやコンビニなどに置かれており、どこでも手軽に入手することができますが、実はその味付けが、地域によってまったく異なるというのをご存じでしょうか。

関西では黒蜜、高知ではかつおだし?!


黒蜜のところてん
ところてんにかけるものといえば、「酢醤油」。北海道から沖縄まで、全国各地で食べられている定番の味付けです。

しかし、関西では、酢醤油をかけて食べる人はかなりの少数派。関西でところてんといえば、「黒蜜」が主流なのです。ところてんに黒蜜をかけて食べるのは、京都、大阪、奈良、滋賀、和歌山、徳島などで、いわばスイーツのような位置づけです。

関西では“甘い”ところてんは一般的な味ですが、酢醤油でさっぱりといただく他県民からすると驚きの食べ方ですね。

一方、ところてんの食べ方で、独特の文化を持つのが高知県です。同県では、「かつおだし」をかけて食べるのが一般的。そうめんやうどんのような、麺類に近い食べ物として親しまれているのかもしれません。

斬新!ところてんの食べ方アイデア


ところてんと薬味
ところてんにかけるものとして酢醤油、黒蜜、かつおだしが登場しましたが、ほかにもいろいろな食べ方を楽しんでいる人もいるようです。


三杯酢
ポン酢
ドレッシング
ゴマだれ
めんつゆ+おろし生姜
塩コショウ+オリーブオイル
醤油+キムチ+ごま油
ハチミツ+きな粉
バニラアイス+フルーツ缶

ところてんそのものはクセのない味なので、どんな調味料とも好相性です。和洋中と幅広いアレンジが楽しめるほか、アイデア次第で、ちょっとしたおやつやデザートにも使えそうですね。

いつもと同じところてんの食べ方に飽きたなら、関西風の黒蜜や、高知風のかつおだし、そのほかさまざまなアレンジ方法をぜひ試してみてください!

[All photos by Shutterstock.com]

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