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元秘境ツアー添乗員・とまこおすすめ!縄文杉登山抜きでも超満喫できる、屋久島いいとこ取りプラン【連載13回目】




はじめに


世界遺産であり、ジブリ映画『もののけ姫』の舞台でもある屋久島、憧れますね。だけど、有名な縄文杉を見に行くための登山は体力が必要だと聞くし、腰が引けちゃうな……と思って屋久島行きを躊躇しているあなた、行きましょう! 本格的な登山をせずとも、もののけ姫の世界は十二分に体感できますよ。実際に二泊三日で訪れた時の、感動三昧のスポットをご紹介します。

Text&Photo:とまこ
空から海から、屋久島への道中も絶景!

空から海から、屋久島への道中も絶景!


屋久島へ行くには、鹿児島を経由するのが一般的です(大阪の伊丹空港からは1日1便の直行便も有り)。飛行機か船で移動するのですが、この路線で使われている飛行機はなんとプロペラ機! 滅多にお目にかかることのない機体をこんな間近で見て、乗れるなんて、屋久島に到着前から旅のテンション急上昇です。

鹿児島空港を離陸して間も無く、桜島を空から拝むことができました。雄大なその姿、かっこいい!
空路より少々お値段の安いフェリーからの景色も魅力的です。写真は海からの目線で望む開聞岳(かいもんだけ)。沈みかけの太陽を背負い、幻想的な姿を見せてくれました。

※フェリー情報
◆Toppy&Rocket
電話番号:099-226-0128(予約センター)
営業時間:8:30~19:00(平日)
8:30~17:30(土日祝) 島内移動は、やっぱり車が便利

島内移動は、やっぱり車が便利


島にはバスもあるけれど、路線も時間も限られているのでレンタカーが一番便利。道は単純だし、交通量も少ないから、日々運転していない都会在住のあなたでもきっと乗れますよ。もちろん、無理はせず、安全には十分にお気をつけください。 
木深い森の中を通る道も多く、ドライブするだけでも夢見心地になれます。
際どい立地のパワースポット「矢筈嶽神社(やはずだけじんじゃ)」が神秘的すぎる

際どい立地のパワースポット「矢筈嶽神社(やはずだけじんじゃ)」が神秘的すぎる


島最北にある一湊岬の中ほど、緑が濃くしげる中に突然真っ赤な鳥居が現れます。神社や祠はなく……不思議に思い辺りを見回すと、神社への矢印の書かれた看板を発見! 矢印に従い崖を降りて行くと、はるか向こうの海際に、もう一つの赤い鳥居が。
しばらく歩いて到着したのがここ。赤い鳥居の向こうに、青い海と緑の山々。風景だけで、心がすっかり洗われた気分に。写真の反対側、鳥居の向こうに洞窟があり、その奥に小さな祠がありました。海上安全の神様が祀られています。これまで訪れたどの神社よりも神秘的で、肌で神様を感じた気すらしたのですよ。

◆矢筈嶽神社
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊字八筈山2292 「もののけ姫」気分をこんなに手軽に味わえるなんて。「ヤクスギランド」えらい

「もののけ姫」気分をこんなに手軽に味わえるなんて。「ヤクスギランド」えらい


屋久島といえば、“苔むした緑の折り重なる森”を連想する人が多いはず。そんな環境に、誰でも身を置けるのが自然休養林の「ヤクスギランド」。木道が敷かれているから、軽いお散歩気分で巡れます。歩くコースも色々あるから、体力と相談して決められますよ。

見上げる木々が多い、大きな森の世界に感動します。足元の苔や草、落ち葉などミクロの世界も素敵。虫に食べられた落ち葉は、右写真のようなかわいい顔型をしていました (`o´)! 驚いたのは、こういうかわいい食べ跡が割とあること。探してみてくださいね。

“ひと月に35日雨が降る”と言われるほど雨が多い屋久島、降られても残念がることはありません。私も降られましたが、緑の美しさ、森の空気感が完璧で、感動ひとしおでした。「屋久島の美」は雨があって完成すると実感。つくづく、雨が育んだ島ですね。もちろん、青空の時も最高でしたよ! 

◆ヤクスギランド
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町荒川
電話番号:0997-42-3508(屋久島レクリエーションの森保護管理協議会) 樹齢3,000年の迫力!圧巻の「紀元杉」に、車で乗り付けられるとは

樹齢3,000年の迫力!圧巻の「紀元杉」に、車で乗り付けられるとは


周囲8.1m、高さ19.5mの壮大な立ち姿。3,000年、屋久島の中でも最長老級の樹齢であるこんな屋久杉が、車道の脇にあるのです。気軽に地球の歴史を体感できるなんて、屋久島は本当にすごいところですね。 物語の世界に迷い込んだような山体験は、「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」のハイキングで

物語の世界に迷い込んだような山体験は、「白谷雲水峡(しらたにうんすいきょう)」のハイキングで


深い森をより探検するなら、白谷雲水峡へ。こちらは江戸時代に積まれた石段はありますが、ほとんどは普通の山道。とはいえ、軽い登山程度です。所要時間はコースによって1〜5時間とチョイスの幅が広く、体力に合わせて楽しめます。 ウミガメの産卵・孵化が見られるかも!

ウミガメの産卵・孵化が見られるかも!


屋久島には、ウミガメが産卵にやってくるんですって! 初夏には産卵する姿が、その後孵化の様子が毎晩見られるそうですよ。有名な地としては、いなか浜、粟生浜などが挙げられます。私が訪れた2017年の初夏は、冬〜春の気温が例年と違ったそうで、その影響のせいか見られませんでしたが、産卵のために母亀が砂に上がってきた跡は見ることができました。それだけでも鳥肌が立つほど感動! まさに秘境温泉! 真っ暗闇の「平内海中温泉」へぜひ

まさに秘境温泉! 真っ暗闇の「平内海中温泉」へぜひ


着替え場所も、囲いもなんにもない、温泉が湧いてるところに湯船が作られているだけの秘境露天温泉が、波打ち際にあります。男女混浴ですが、月明かり以外は光がないので、見えることはないでしょう(笑)。暗闇、虫の音、波の音、体はじんわりじわじわほぐされて。たまりません〜。


◆平内海中温泉
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内
電話番号:0997-43-5900(屋久島町商工観光課)
料金:こころざし程度
営業時間:1日2回の干潮の前後約2時間のみ 屋久島の名物食材といえば、巨大なトビウオ!

屋久島の名物食材といえば、巨大なトビウオ!


トビウオといえば、他の地域では刺身や出汁になることが多いようです。でも、屋久島ではまるっと食べてしまうのです。サイズが大きいので! 鳥のような見事な羽(ひれ)ごと、まるっと揚げられた姿は怪獣の子供みたい。味は、身がしまっていて美味しかったです。

◆晩酌
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内277-77
電話番号:0997-47-2383 森の中に住んでるみたい。南の秘境に佇むロッジ風ユースホステルはいかが

森の中に住んでるみたい。南の秘境に佇むロッジ風ユースホステルはいかが


前は海、裏は山、敷地は森。そんな秘境感満載の立地に、ロッジ風のユースホステルがあります。建物の隅々が物語に出てきそうなウッディな作りで、広い敷地のどこにいても気分がいいですよ。お風呂はなんと五右衛門風呂! 異次元的な屋久島では、いつもと違う宿泊体験もいいかもしれません。

◆サウスビレッジ
住所:鹿児島県熊毛郡屋久島町平内258-24
電話番号:0997-47-3751(8:00~10:00、16:00~18:00)

おわりに


行きたいけど名所の観光は厳しそう、そう思って屋久島行きを後回しにしていたあなた。気軽に楽しめるのがおわかりいただけたと思います。ぜひ、世界遺産の超絶味わい深い森に、浸ってきてください。

◆とまこ
明治大学在学中からバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に『離婚して、インド」(幻冬舎文庫)、『世界の国で美しくなる!」(幻冬舎)など既刊11冊。2017年9月20日には新刊『台湾で朝食を 日常よ、さようなら!』(メディアパル)発売。




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