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<動画つき>元秘境ツアー添乗員・とまこが最高に気持ちのいい海辺ドライブへ。グレートオーシャンロードで迎える圧倒の夕焼け【連載第39回】




はじめに


グレートオーシャンロードは、オーストラリア南部の海沿いに続く全長約400kmの道です。ずーっと絶景だらけでどうしよう!! ツアーで行くのもありだけど、自分で走るときっともっと楽しいです。日本と同じ左側走行の国だから、あなたも大丈夫。世界に名高い超絶爽快ロードをご機嫌で走りましょう!

Text&Photo:とまこ

グレートオーシャンロード、まずは雄大すぎる世界をご覧ください!


グレートオーシャンロードってどこ? 起点の街は?

グレートオーシャンロードってどこ? 起点の街は?


グレートオーシャンロードは、オーストラリアの南東部に位置するビクトリア州の海辺を走る道です。州都のメルボルンから約90分南西に進んだトーキーに始まって、南オーストラリア州目前のネルソンまで約400km。永遠にご機嫌な道が続くって、どれだけグレートなのでしょう。

ここを目指すなら、まずは街並みの美しい都会メルボルンに宿泊するのが便利です。とはいえ、道の起点まで片道約90分ですから、もし日帰りするなら全走破は不可能ですね。時間と体力を考えて、ある程度満足したら引き返す勇気が必要です。後ろ髪を強力に引かれるでしょうけど、きっとそれも印象を深めてくれると思います。

※よく知られた岩が林立するスポット「十二使徒」は、メルボルンから片道約5時間です。

国際免許の取得はとっても簡単


オーストラリアで運転するには、日本の運転免許証と、国際免許証(日本の道路交通法では「国外運転免許証」という)の両方を持参すればOKです。

国際免許証は、お住まいの運転免許センターで即日発給できますよ。持ち物は、運転免許証、証明写真(5x4cm)、パスポート又は渡航を証明するもの、手数料2,350円です。念のため、事前に免許センターのホームページなどで確認してからお出かけください。 オーストラリアでのレンタカー、日本との違いは

オーストラリアでのレンタカー、日本との違いは


レンタカーショップは空港や街中にあって、手続きの要領は日本で借りるのとほとんど同じです。一点違うのは、ほとんどの店舗がデポジットとしてクレジットカードで一定額を仮抑えします。車に故障も傷もなく、時間通りに返却されれば実際の引き落としはないのでご安心を。

予約は、レンタカーショップを多数掲載した予約用の日本語サイトが便利なので、個人的には重宝しています。

ナビはオプションでつけられることが多いですが、わたしは借りません、英語のナビなんてないも同然ですから(笑)! Googleマップは海外でも日本語で案内してくれるので、こちらを愛用しています。ただ、スマートフォンやタブレットの減りは早くなります。シガーソケットの充電プラグは車種によっては大きさが違ってつけられないこともあるので、モバイルバッテリーは忘れずにどうぞ。

運転事情、知っておきたい日本との違い


道路は左走行なので、大きな違和感はなく走れると思います。どころか、道は広く、街の中心部以外、車の数は少ないので、日本でより運転しやすいし、楽しく感じました。さすが広大な大陸国家! 

細かい違いで目立つのは二点。ひとつ目は、ラウンドアバウト(=ロータリー)が多いことです。信号がなくても混乱せずに交差点が機能する賢い仕組みですね。右から来る車に注意して、右回りでラウンドアバウトに入って、行きたい方向の道へ出てください。

二つ目はスピード。速い! 100km表示の標識はよく見るし、それ以上もありました。でも、前述の通り、道は広く車は少ないから大丈夫ですよ。これら運転環境の気分がいい、という理由でオーストラリアが好きになるかも? 長距離ドライブ前のお楽しみ、スーパーに寄るのはいかが

長距離ドライブ前のお楽しみ、スーパーに寄るのはいかが


とにかく広いオーストラリア。一度郊外に出たら、いいタイミングでお店に出会えるとは限りません。ある程度の食べ物と水は用意していくことをお勧めします。

それに海外のスーパーは寄ること自体にイベント感が満載です。知らないもの、たまげるサイズ、初めて見るパッケージなどなど、発見がいっぱい。観光気分で楽しめちゃいます。

写真は二人分、日帰りドライブのおやつ用なので、買いすぎかもしれません(笑)。でも、選びきれないんですよ、いろんなハムやチーズが食べきりサイズで買えるからうれしくて! 青空、夕焼け、マジックアワー。圧倒的なスケール感で、絶景模様が変わってく

青空、夕焼け、マジックアワー。圧倒的なスケール感で、絶景模様が変わってく


トーキーに着いたら、それ以降は気になったポイントにバシバシ停まってみてください。道から直接景色が見えないところでも、駐車スペースが設けられているところは絶景が待っていてくれる証。崖の上ならビーチへ降りる階段もあるでしょう。たくさんあるので、フィーリングを信じて停まってください。日帰りなら同じ道で戻るでしょうから(別道でも戻れるけれど、どうせなら同じでも絶景ロードを走りたいですね)、通り過ぎてしまったなら帰路のお楽しみにしてもいいですね。
わたしはトーキーから西へ50kmほどの間であちこち降り立ち、たっぷり時間を過ごしました。こんなだだっ広いビーチ、他に出会った記憶がありません。

写真右の黒い点はわたしです、小さいでしょう。とにかくスケールが桁違い。正面を見ると視界に海以外何もなく、水平線の長さに驚きます。取り囲む崖の規模に圧倒されます。極めつけは、人がいない。滑らかな砂地にもびっくりしませんか? この時は夕暮れ手前くらいの時間だというのに、誰の足跡もないんです。大自然の中にぽつん。そんな気分が、より一層スケール感に迫力をつけているようです。
波が引いて、うっすら海水が残ったビーチに、空が出現しました。広ーい空が、自分をサンドイッチ。
だんだん空の色が暖色に傾いてきました。日の入り時間はチェックして、その時太陽のお見送りができるよう、気にしておいてくださいね。
グレートオーシャンロードの東半分は西向きではないので、海に沈む様子は拝めませんが、山に沈んでいくのも最高でしょう?
太陽が沈んだ後も、しばらくグレートオーシャンロードを離れない方がいいかもしれません。太陽の残り香がまだまだ世界を喜ばせてくれそうですよ。もちろん様子は日々違うけど、あなたが行く時もいい空になりますように。 帰り道、月を出迎えられたら、なんてラッキー

帰り道、月を出迎えられたら、なんてラッキー


帰りは東方向に進むので、満月前後の頃なら途中で月の出が拝めるかもしれません。ちょっと海岸の方に出て、月を眺めつつひと休みするのもいいですね。

おわりに


グレートオーシャンロードの感想を一言で言うなら、ダイナミックも甚だしい! 崖から降り、果てしないビーチを歩き、水平線と崖に遠くで挟まれ立ち尽くし……自分の中のスケール感が少し変わったような。あなたも是非いかがでしょう。

◆とまこ
明治大学在学中からバックパッカーとしてデビューし、卒業後は秘境ツアーコンダクターに。現在は旅作家&おしゃれパッカーとして本の執筆や講演、TV出演など多方面で活躍中。著書に『離婚して、インド』(幻冬舎文庫)、『世界の国で美しくなる!』(幻冬舎)、『台湾で朝食を 日常よ、さようなら!』(メディアパル)など既刊12冊。2018年5月14日には奄美観光大使に就任。


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