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映画『天気の子』醍醐虎汰朗&森七菜が見た美しい東京




はじめに


大ヒット映画『君の名は。』から3年。日本はもとより、世界が待ち望んでいたアニメーション監督・新海誠の最新作『天気の子』が、7/19から公開中。2000人を超えるオーディションから選ばれ、主人公・帆高とヒロイン・陽菜に息を吹き込む大役を担った、醍醐虎汰朗さんと森七菜さんにインタビュー。作品に対する思いや、印象的なシーン、“旅”にまつわるお話まで聞きました。

Text:Mitsugu Kobayashi(ENTERBANK)
Photo:Erika Shimamoto
『天気の子』は「愛について考えることができる作品」(醍醐さん)<br /> 「いろんな感情に連れて行ってくれます」(森さん)

『天気の子』は「愛について考えることができる作品」(醍醐さん)
「いろんな感情に連れて行ってくれます」(森さん)


――まずは、お2人が『天気の子』を見て感じた思いを教えてください。
 
醍醐 
感情の起伏が激しい映画ですよね。泣けるシーンがあり、笑えるシーンがあるなかで、愛についてすごく考えることができる作品だと僕は思います。帆高や陽菜のフィルターを通して、例えば身近な人への接し方とか、見終わったあとにプラスの方向に感情が動く作品だなと思いました。


飽きさせてくれないんです。もう一度見たいと思わせてくれる映画で、見るたびに気持ちが満杯になります。『天気の子』という映画がいろんな感情に連れて行ってくれるから、「今から映画見るぞ」って身構えなくてもいいし、連れて行くといっても無理矢理じゃなく、しっかり手を取って連れて行ってくれる感じなんです。
©2019「天気の子」製作委員会「 ココっていう気持ちいいタイミングで音楽が流れるんです」(醍醐さん)

「 ココっていう気持ちいいタイミングで音楽が流れるんです」(醍醐さん)


――『君の名は。』に続いて、RADWIMPSが音楽を担当していることも話題ですね。
 
醍醐 
RADWIMPSさんはやっぱり神だなと思いました(笑)。『君の名は。』で、新海さんの映像×RADWIMPSさんの音楽がすごく気持ちよくて、僕はその快感にやられて映画館に何回も見に行ったんですけど、今回の作品でもココっていう気持ちいいタイミングで音楽が流れるんです。
<醍醐虎汰朗が演じる主人公・帆高>
©2019「天気の子」製作委員会


醍醐
キャラクターの気持ちを代弁した歌詞もすごくて、「愛にできることはまだあるかい」という歌詞があるんですけど、客観視した帆高の気持ちでもあるので、それが流れると言葉では表せない感覚になります。

――演じるうえで、歌や歌詞に気持ちが突き動かされたこともありましたか?


私はすごくあります。いつも心の温度を高めてくれました。歌詞やメロディを思い出して、自分自身の気持ちを高めてからアフレコに挑む時もありました。特に「怖くないわけない でも止まんない」という歌詞がすごく好きです。(流れるのは)現実離れしたシーンでもあるんですけど、その歌詞が見ている人たちと陽菜と帆高の距離を近づけてくれたり、ハシゴになってくれているような気がして。
<森七菜が演じるヒロイン・陽菜>
©2019「天気の子」製作委員会



不器用だから、うまく言えない陽菜たちの言葉を代弁してくれるようなシーンがいっぱいあります。だから、物語に集中する回と、RADWIMPSさんの音楽を感じる回とか、何回も見てほしいです。 「六本木の高層ビルのシーンは、美しい画に心を奪われました」(醍醐さん)<br /> 「渋谷のシーンはその瞬間だけ世界の中心になったみたい」(森さん)

「六本木の高層ビルのシーンは、美しい画に心を奪われました」(醍醐さん)
「渋谷のシーンはその瞬間だけ世界の中心になったみたい」(森さん)


©2019「天気の子」製作委員会

――新海監督作品といえば、実在の場所が美しい映像で描かれるのも魅力です。『天気の子』でも、印象的な場所はありましたか?
 
醍醐
陽菜が花火大会のために晴れを祈る、六本木の高層ビルのシーンがすごく印象に残っています。上からのカメラワークできれいな都心の景色が描かれているんですけど、その景色ひとつひとつの細部にまでこだわっているんです。そこから太陽が上がってくる景色が本当に美しくて、僕が今まで見たどのアニメーションよりも美しい画だったので、心を奪われました。


私は渋谷のシーンですね。多くの人が交差する真ん中に陽菜が立っていて、そこから光が広がっていく場面が、陽菜が晴れにするシーンの中でも特に目を引くなあと思います。その瞬間だけ世界の中心になったみたいな感じがしたので、すごくお気に入りです。アニメと現実は違う世界だとわかっているけど、新海さんが実在の場所でキャラクターを描いてくれると、身近に感じられますよね。
©2019「天気の子」製作委員会森さんは大分から東京へ。醍醐さんは東京から箱根へ? 2人の旅話

森さんは大分から東京へ。醍醐さんは東京から箱根へ? 2人の旅話


――帆高は離島から東京へやって来ますが、大分から東京へ来た森さんにとって、最初に見た東京はどんな印象でしたか?
 

ビルが高くて、空がない。あと、駅のホームで「次の電車は短い8両編成」というアナウンスを聞いて「8両なのに短い!?」と思いました。地元では2両編成の電車が多いから、「長いじゃん!」って思いました(笑)。
 
醍醐
そうか、初めて東京に来るとそういう景色に見えるのか。
 
――では、地元・大分のオススメと言ったら?
 

観光とかはあまり分からないんですけど、食べ物が本当に美味しいです。特にお魚。関あじ、関さばだけじゃなくて、スーパーで値引きされているお魚でも美味しいんですよ。すごく歯ごたえがあって、美味しくてびっくりすると思います。

――東京出身の醍醐さんは、東京以外で行ってよかった場所はありますか?
 
醍醐
ちょうど4、 5日前に友人たちと初めて箱根に行ったんです。車の免許を取ったので、ロングドライブがてら、と思って。スーパー銭湯がすごく好きで普段からよく行ってるので、なら温泉に行ってみようと思ったんです。癒されましたね。緑に囲まれて温泉につかって、空を見上げてたそがれる瞬間は、たまらなかったですね。

新海誠監督の最新作 映画『天気の子』

新海誠監督の最新作 映画『天気の子』


(あらすじ)
天候の調和が狂い、連日雨が降り続ける世界。離島から東京に家出した高1の少年・帆高は、祈るだけで天気を晴れにできる力を持った少女・陽菜に出会う。秘密を共有した2人は、「晴れ」を待つ人々の願いを次々と叶えていくが、やがてある事実を知ることに。

全国東宝系公開中
原作・脚本・監督:新海誠、声の出演:醍醐虎汰朗、森七菜ほか
©2019「天気の子」製作委員会
醍醐虎汰朗
2000年生まれ、東京都出身。2015年に現事務所に所属し活動開始。ドラマ「先に生まれただけの僕」(2017年/日本テレビ)に出演。2017年の舞台「弱虫ペダル」で主演に抜擢。今後は、演劇「ハイキュー!!」“飛翔”新作公演で主演・日向翔陽役を務める。
 
森七菜
2001年生まれ、大分県出身。2016年に地元でスカウトされ、2017年に女優デビュー。ドラマ「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(2018年/NHK)や、「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(2019年/日本テレビ)などに出演。今後も「最初の晩餐」「地獄少女」「Last Letter」など出演映画が多数待機。

ヘアメイク:中山夏子(BVCメイク)(醍醐)、佐藤寛(森)
スタイリスト:井上亮(BVC)(醍醐)、申谷弘美(森)
衣裳協力:POU DOU DOU(森)

おわりに


帆高と陽菜の関係、というよりは、兄妹のように仲がよさそうだった醍醐さんと森さん。気安く言い合う姿が微笑ましく、醍醐さんの発した言葉にハマって一人爆笑する森さんがかわいすぎました。それでも劇中のやり取りを再現してくれた瞬間は、帆高と陽菜に見えるから不思議です。
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