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【調査】新型コロナウイルスによるホテル・旅館の倒産まとめ 全国で9社が倒産し負債総額22億円


新型コロナウイルスの感染拡大で、これまでインバウンド市場を牽引してきた中国や韓国からの訪日外国人が急減速したことに加えて、東京都などが外出自粛要請を行っていることで、ホテル業界は苦境に立たされている。


特に昨今、増加していたインバウンドニーズに対応していた宿泊施設では、大打撃を受けており、資金繰りの悪化などから廃業を選択せざるを得ないホテルや旅館が徐々に増加。


帝国データバンクや東京商工リサーチによると、ホテルや旅館など旅館業での倒産件数は、愛知県や大阪府などで合計9社となり、負債総額は 22 億円となった。


 


北海道のホテル「名湯の森ホテルきたふくろう」破産


帝国データバンク / 総客室数 91 室 / 負債総額 約 3 億 9000 万円


帝国データバンクによると、「名湯の森ホテルきたふくろう」の名称で観光ホテルの運営を行っていた株式会社自然塾が、 3 月 9 日に事業を停止し、自己破産の申請準備に入ったことが明らかになった。


名湯の森ホテルきたふくろうは客室 91 室、大・中の宴会場、大浴場や露天風呂などを備え、温泉は源泉 100% 名湯かけ流しで、旅行代理店を通した団体客や地元客を確保し、2006 年 12 月期の年収入高は約 5 億 1300 万円を計上していた。


新型コロナウイルスの影響により 3 月 9 日から休業を行っていたが、新型コロナウイルスの感染拡大により予約キャンセルが続き、3 月 9 日付けで全従業員を解雇し事業を停止していた。


 


岐阜県の旅館「薬師のゆ本陣」破産


帝国データバンク / 総客室数 50 室 / 負債総額 約 2 億 1000万円


帝国データバンクによると奥飛騨温泉郷内で温泉旅館「薬師のゆ本陣」を運営していた株式会社奥飛騨薬師のゆ本陣は、3 月 30 日付で事業を停止し自己破産申請の準備に入ったことがわかった。


薬師のゆ本陣は、奥飛騨温泉郷新平湯温泉の中でも最も古い温泉旅館のひとつで同温泉地最大規模を誇る設備を有していた。負債は債権者約 100 名に対し、約 2 億 1000 万円が見込まれる。


 


兵庫県の旅館「とみや旅館」破産


東京商工リサーチ / 総客室数 24 室 / 負債総額 約 5 億 4,000 円


東京商工リサーチによると、兵庫県湯村温泉の老舗旅館「とみや旅館」は 3 月 31  日、事業を停止し破産申請を弁護士へ一任した。


1993 年 5 月期には売上高約 6 億円を計上するなど業績は好調だったが、昨今業績は悪化。業績不振のところに、新型コロナウイルスの感染拡大による宿泊客減が追い打ちを掛けたことで、資金繰りの目途が立たず今回の事態となった。


 


岡山県のホテル会社トラベルシリウス 民事再生法の適用を申請


東京商工リサーチ / 負債総額 約 4 億 7000 万円


東京商工リサーチによると「湯原国際観光ホテル菊之湯」、「ゆばらの宿米屋」を経営していた有限会社トラベルシリウスは 4 月 1 日、岡山地裁に民事再生法の適用を申請したことが明らかになった。


2020 年 3 月に倉吉市から委託を受けていた「グリーンスコーレせきがね」の運営業務を停止して多額の違約金が発生したほか、新型コロナウイルスによる売上減少もあり、民事再生法の適用を申請した。今後は湯原国際観光ホテル菊之湯、ゆばらの宿米屋の経営に専念して再建を図る。


 


三重県の旅館「星たる」破産


東京商工リサーチ / 総客室数 10 室 / 負債総額 約 2 億 1000 万円


東京商工リサーチによると、三重県の旅館「星たる」を運営する株式会社星たる観光は 3 月 26 日までに事業を停止し、津地裁伊勢支部への破産申請を弁護士に一任したことが明らかになった。


三重県・伊勢志摩賢島にある海一望の露天風呂付の旅館を運営。2019 年 6 月期は約 1 億 2000 万円の売上高をあげていた。


 


長野県のホテル運営会社「合同会社おやど」破産


帝国データバンク / 負債総額 約 3,000 万円


木曽町の宿泊施設「ホテル木曽温泉」の指定管理業者だった合同会社おやどは  3 月 19 日、事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。


御嶽山の登山口に立地し、宿泊のほか日帰り入浴なども提供。2013 年 3 月期には売上高約 7100 万円を計上していた。しかし、2014 年 9 月に御嶽山が噴火し利用客が減少したことで、2019 年 3 月期の売上高は約 4000 万円まで落ち込んでいた。


入山規制はその後緩和され利用客の回復が期待されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響により利用客の減少が加速。事態の収束が見えず見通しが立たないことから、事業継続を断念した。


 


大阪府のホテル運営会社「関西スターリゾート株式会社」破産


東京商工リサーチ/ 負債総額 調査中


大阪国際交流センターホテルの運営を行っていた関西スターリゾート株式会社は、3 月 23 日付で事業を停止し事後処理を弁護士に一任、自己破産申請の準備に入った。


関西スターリゾート株式会社は、2019 年(令和元年)11 月に設立されたホテル運営会社で、大阪国際交流センターホテルの運営を 2019 年 12 月より、別の運営会社から受託していた。


しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により外国人旅行客が著しく減少。さらに、併設する同センターでは、2 月 19 日付で大阪市からの要請により、感染拡大の防止対応としてイベントの中止・延期を決定したため日本人客も激減し、客室の稼働率は通常の1割にまで落ち込んでいたという。


 


福島県の旅館「田村屋旅館」民事再生法申請


帝国データバンク / 総客室数 40 室 / 負債総額 4億 2000 万円


福島県猪苗代町の沼尻温泉にある田村屋旅館が3月6日に、福島地裁会津若松支部へ民事再生法の適用を申請し、同日保全・監督命令を受けた。帝国データバンクによると、負債総額は4億 2000 万円で、新型コロナウイルスの影響による東北地方初の倒産となる。


田村屋旅館は、1886 年(明治 19 年)3月に創業した老舗旅館で、1964年(昭和39年)4月に法人改組。鉄筋コンクリート4階建、客室 40 室、宿泊人員 250 名の旅館で、400 名を収容できる会議室もあり、沼尻温泉内の宿泊施設としては最大規模を誇っていた。


 


愛知県の旅館「冨士見荘」破産


東京商工リサーチ / 総客室数 46 室 / 負債総額 調査中


東京商工リサーチによると愛知県にある冨士見荘を運営する株式会社冨士見荘は、新型コロナウイルスの影響で中国人客を中心にキャンセルが相次いだことを受けて、 2月21日までに事業を停止したことが明らかになった。


1956 に設立された株式会社冨士見荘は、 蒲郡市の西浦温泉で観光旅館「冨士見荘」を経営。「冨士見荘」は、愛知県西浦温泉にある総客室数 46 室の老舗旅館だ。


中国では旧正月にあたる春節の大型連休が1月 24 日から始まり中国からの宿泊ニーズを見込んでいたが、新型コロナウイルスの影響により先行きの見通しが立たなくなり、事業継続を断念した。


 


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