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中国大手オンライン旅行会社のシートリップが飲食店予約のオープンテーブルと提携


中国大手オンライン旅行会社のシートリップ(Ctrip)は、ブッキング・ドットコム等のブランドを展開するプライスライングループのレストラン予約サービスのオープンテーブルとの提携を1月9日に発表した。


シートリップ傘下でレストラン予約サービスのシートリップ・グルメリストが、中国人旅行客向けにオープンテーブルが扱う北米地区のレストラン情報やオンライン予約サービスを提供する。


オープンテーブルは本拠地である米国中心に、約43,000軒の飲食店の予約サービスを20カ国で提供する世界最大のレストラン予約サイト。一方のシ-トリップ・グルメリストは、中国を中心に約15,000軒のオンライン予約を取り扱いを行っている。


本提携は中国展開を強化しているプライスライングループ、米国展開を強化しているシートリップの双方にとって、メリットのある内容だ。本提携により、北米を訪問する中国人旅行者が簡単に現地でレストランの予約ができるようになり、両社サービスの利用者増が期待される。


 


既に提携関係にあるプライスラインとシートリップ


シートリップは中国のオンライン旅行会社で2003年にアメリカのナスダック市場に上場。その後2014年及び2015年にプライスラインは約5億ドル(約560億円)を投じ、シートリップの株式の約15%を取得しており、プライスラインとシートリップは現在提携関係にある。


今回のプライスライングループのオープンテーブルとシートリップ・グルメリストの提携は、プライスラインとシートリップの提携関係の中から生まれたビジネス展開の1つと言える。


旅行者にとって食に対する支出は旅先での重要な支出項目であるため、旅行関連各社が旅行者の「食」に対するビジネスを強化している。世界最大手の民泊仲介サイトAirbnbもレストラン予約のプラットフォーム「Resy」との提携を通じてレストランの予約サービスを開始していた。


今回の提携は、米国のレストラン予約に強いオープンテーブルと、中国人旅行客に強いシートリップという両者の強みを活かした提携となっており、サービスがどの程度利用されるのか注目を浴びることになりそうだ。


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