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フライトから現地の食まで自宅で体験「JALリモートトリップ」 その裏側を覗く


JALリモートトリップ

新型コロナウイルスの影響で気軽な旅行を控える動きが続く中、日本航空(JAL)は9月12日、地域の特産品と現地からのライブ配信を組み合わせて旅行気分を味わえる「JALリモートトリップ」を開催した。参加した約30組が青森県八戸市へのバーチャルツアーを楽しんだ。



このイベントは自宅にいながら旅気分を味わってもらおうと企画されたもので、7月18日に島根県隠岐郡海士町を目的地とした第1弾が実施されている。第2弾となる今回の目的地は青森県八戸市。「JAL羽田-三沢デジタルフライトで行く、青森県八戸市 食と文化のリモートトリップ」と題し、三沢空港までのバーチャルフライトと観光名所などのライブ配信、名物の「南部せんべい」などの特産品をパッケージとして販売した。



バーチャルツアーは約2時間。特産品の内容が異なる4500円、8000円、8800円の3種類のパッケージを約30セット用意し、8月27日からウェブ上で売り出したところ4日ほどで完売した。



[caption id="attachment_181456" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲パッケージの一例[/caption]



参加者の自宅には八戸特産の鯖缶や地酒「陸奥八仙」、りんごジュースのほか、八戸市の観光パンフレットやバーチャルフライト用の搭乗券などが事前に届けられる。イベント当日はウェブ会議ツール「Zoom」でライブ配信を見ながら、それらを開封していく。



案内人は、同県出身の客室乗務員、飯原綾華さん。東京・品川区のJALの施設「JAL Innovation Lab」からのライブ配信で参加者と共に旅に出る。



[caption id="attachment_181455" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲案内人役の飯原さん[/caption]



ツアーでは羽田空港から飛行機に乗り込み、客室乗務員が画面越しにドリンクを提供する場面もある。フライト中は機窓やコックピットの映像が映し出され、八戸市に縁のある機長が機内放送を行った。



30分ほどのフライトで三沢空港にすると、飯原さんの案内で観光名所の蕪島神社や食品市場「八食センター」、「陸奥八仙」を醸す八戸酒造などをライブ配信で巡る。各所では現地スタッフが登場し、参加者に届けられている特産品の作り方や食べ方を紹介。そこに飯原さんが現地の方言 を交えながら掛け合う。作り手の言葉を聞いて、顔を見ながら現地の食を楽しめるのもリモートトリップの魅力だ。参加者は都度、「Zoom」のチャット機能を使って感想を書き込んだり、現地やJALのスタッフに質問したりできる。



JALリモートトリップ

ツアー後にはパイロットや客室乗務員を交えた交流の時間も設けられ、参加したJALファンからは質問が絶えないようだった。



7月の第1弾に続く2度目のリモートトリップ。このイベントを手掛けたJALデジタルイノベーション推進部 イノベーション推進グループ アシスタントマネージャーの下川朋美さんは、今回のこだわりの一つは「JALらしさを出すこと」だったと話す。



[caption id="attachment_181447" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲イベントを手掛けた下川さん[/caption]



「客室乗務員の飯原など、現地に縁があるスタッフを起用しました。また、デジタルフライトでは前回のお客様から『着陸シーンも味わいたい』という声があったため、今回新たに追加しています。機長のアナウンスも加え、本物らしさを追求しました」



[caption id="attachment_181459" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲前回好評だったという搭乗券。さらに遊び心を入れてブラッシュアップした[/caption]



第1弾では自治体がすでにリモートトリップをコンテンツ化して提供しており、それを利用できた。今回は八戸市と共にシナリオ作りなど一から手作りしている。



「リモートトリップは2時間。長いようであっという間です。自治体側からすれば伝えたい魅力がたくさんありますが、詰め込みすぎても深みがなくなってしまいます。大事にしたポイントは、双方向のコミュニケーションや人の魅力を伝えることです。『八戸の何を伝えるか』を自治体側ととことん話し合いました」



現地のスタッフとしても初めてのリモートトリップだったが、参加者に地元の魅力を伝えたいと意気込む気持ちが画面を通して伝わってきた。因みに、約1か月半に渡る打ち合わせの中、コロナの影響で現地に行けたのは1回だけ。その他はすべてオンラインでの打ち合わせだった。



下川さんはリモートトリップの醍醐味を「普段、多くの人が行きたいと思ってもなかなか行きにくいところ、行っても何をしていいかわからないと思うような場所の魅力を伝えられること」と話す。



参加者からは、「以前、八戸に行った時にとてもよい所だと思ったが、体調を崩して行けなくなってしまった。リモートトリップがあると聞いてすぐ参加しようと思った」、「見どころをたくさん発見できた。コロナが落ち着いたら実際に飛行機に乗って出掛けたい」といった感想が聞かれた。



JALリモートトリップ

今後も第3弾、第4弾を年内に計画しているという。次回は北海道の自治体を目的地として企画を進めている。



「地方路線の中で、真の魅力が伝えられていないと思う目的地を深堀りしていきたいですね。旅行は前後の移動も含めて楽しさがあると考えています。フライトに乗る楽しさと、行った先の楽しさをかけ合わせて自治体と一緒に作っていけたらと思っています」



[caption id="attachment_181446" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲ライブ配信を行った「JAL Innovation Lab」[/caption]



[caption id="attachment_181451" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲バーチャルフライトの搭乗を案内する客室乗務員[/caption]



[caption id="attachment_181452" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲パイロットがバーチャルフライトの機窓を紹介する場面も[/caption]



JALリモートトリップ

JALリモートトリップ

[caption id="attachment_181448" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲モックアップから機内サービスをライブ配信[/caption]



[caption id="attachment_181450" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲現地スタッフの紹介に合わせて届いた特産品を味わう[/caption]



[caption id="attachment_181449" align="alignnone" width="900"]JALリモートトリップ ▲ツアー終了後、参加者と交流するパイロットと客室乗務員[/caption]

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