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エアバス、ANAへ引き渡しのA380型機3号機、塗装完了 サンセットオレンジ塗装




エアバスは、現地時間1月25日、ドイツ・ハンブルクで、全日本空輸(ANA)が導入するエアバスA380型機の3号機の塗装を完了し、工場からロールアウトした。



ANAが3機導入する、エアバスA380型機の最後の機体で、生産中止が決まっている同型機をエミレーツ航空を除いて最後に受領する航空会社になる。「空飛ぶウミガメ」を意味する「FLYING HONU(フライング・ホヌ)」の愛称で、それぞれ異なるウミガメの塗装を施しており、3機目はハワイの「夕陽」をイメージした、サンセットオレンジの塗装を施した。17日間で約120人が塗装作業を行ったといい、930種類のステンシル、16色の塗料を使用した。





初号機はハワイの「空」をイメージしたブルーの機体で、2019年3月20日に引き渡され、5月24日から路線投入を開始した。2号機はハワイの「海」をイメージしたエメラルドグリーンの機体で、2019年5月17日に引き渡され、6月18日から路線を投入を開始した。就航当初は週3便体制で運航していたものの、機材の拡充とともに運航便数を増やしており、現在は週10便を運航している。発注した3機がすべて揃うことから、7月1日からは1日2便体制で運航する。



客室1階には全席をエコノミークラスで338席、2階にはファーストクラス8席、ビジネスクラス56席、プレミアムエコノミークラス73席の計520席を配置。



ファーストクラスは日本初となるドアを装備した個室シートで、座席配列は「1-2-1」。32インチのタッチパネル式大型液晶ワイドスクリーン、大型のテーブル、左右の読書灯と食事灯、ジャケットの収納ができるクローゼット、複数の小物入れ、PC電源、USBポートを装備する。ビジネスクラスは全席通路側のフルフラットシート。座席配列は「1-2-1」で、従来のスタッガード配列を変更し、隣同士で着席できるペアシートも用意した。18インチのタッチパネル式大型液晶ワイドスクリーン、大型のテーブルとサイドテーブル、PC電源、2ヶ所のUSBポートを装備する。プレミアムエコノミークラスは「2-3-2」配列で、シートピッチは38インチ。15.8インチのタッチパネル式パーソナルモニター、約90度に回転し、通路へのアクセスが容易な大型テーブル、レッグレスト、フットレスト、6方向に調整できるヘッドレスト、PC電源、USBポートを装備する。エコノミークラスは「3-4-3」配列で、シートピッチは34インチ。2種類のファブリックを採用することで明るい雰囲気を演出した。13.3インチのタッチパネル式パーソナルモニター、6方向に調整できるヘッドレスト、PC電源、USBポートを装備する。



日本の航空会社としてエコノミークラスに初のカウチシート「ANA COUCHii」を設置し、隣接する座席のレッグレストを上げて、3席か4席をベッドのような状態として過ごすことができる。シートピッチは32インチ。エコノミークラスに追加料金を支払うことで利用できる。ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスではバーカウンター、1階後方にはシンクや着替え台、ベンチシート、おむつ交換台などを配置した多目的ルームも設置している。



エアバスA380型機の受注残は、2019年12月末現在で9機。ANAに1機、エミレーツ航空に8機を引き渡す予定。生産終了は2021年中頃を予定している。





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