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アウディTTロードスター | 消えゆく近代アウディの名車「TTロードスター」とのラストラン SUVと電動化で消えゆくオープンカーを楽しむ


SUV人気の伸張と電動化の波のあおりでクーペ、とりわけオープカーが消えつつある。アウディTTもそのうちの1台だ。TTロードスターも年内に生産終了となる。そこで消えゆく近代アウディの名車「TTロードスター」とのラストランを楽しんできた。試乗車は、ベガスイエローを纏った「45TFSIクワトロ」である。




TEXT &PHOTO◎大音安弘

全長×全幅×全高:4190mm×1830mm×1360mm ホイールベース:2505mm 車重:1510kg

さまざまな変化をもたらす電動化の波だが、一台の自動車の運命にも少なからず影響を与えることになった。それがアウディのスペシャルティカーTTシリーズのオープンモデル「TTロードスター」だ。




残念なことに、年内での生産終了がアナウンスされており、現在、日本では独自仕様の限定車「TTロードスター ファイナルエディション」を発売。そのフィナーレを飾っている。姉妹車となるハードトップモデル「TTクーペ」の生産は継続されるが、こちらも現行型で最後と見られ、モデルライフもそう長くはないだろう。現在、生産を行なうハンガリー・ジュール工場では、何らかの電動車の生産が行なわれるとみられる。

トレッド:F1565mm/R1545mm 最低地上高:130mm タイヤは245/40R18

そこで消えゆく近代アウディの名車「TTロードスター」とのラストランを楽しんできた。試乗車は、ベガスイエローを纏った「45TFSIクワトロ」。最新ラインアップでは、TTロードスターはモノグレードとなり、2.0ℓ直4ターボと4WDの組み合わせのみ。最高出力230ps/4500~6200rpm、最大トルク370Nm/1600~4300rpmを発揮する。馬力はそこまでではないが、これだけのトルクがあれば、かなり俊敏な加速が期待できる。

TTは、ボディも特徴的で、アルミを多用したコンポジット構造とし、軽量かつ高剛性を実現。電動ソフトトップの骨組みには、マグネシウムとアルミを使用することで軽く作られており、クーペ比90㎏増の1510㎏に留められている。

トランスミッションは6速DCT エンジンはEA888型2.0ℓ直4直噴ターボ 最高出力:230ps(169kW)/4500-6200pm 最大トルク:370Nm/1600-4300rpm

久しぶりに対面したTTロードスターは、コンパクトさが際立った初代(1998-2006年)と比較すると、かなり大きくなったように思えるが、意外なことにサイズ拡大は一回り程度に留められており(初代が全長×全幅×全高:4041mm×1764mm×1346mm ホイールベース2428mm)、コンパクトスポーツの価値は継承されていることがわかる。




しかし、車重が初代よりも10kgも軽いことには驚かされた。いうまでもなくさまざまな装備が追加されているのだから、それだけ軽量ボディの恩恵は大きい。事実、アルミ多用ボディの2代目(2006年-2015年)は、初代よりもずっと軽く仕上げられていた。デザインを見ていくと、デジタル感溢れる直線が多用されるため、クーペだと、ちょっとTTらしい軽快さは薄い。しかし、現行3代目ロードスターは、初代同様トンランクリッド付きでルーフもコンパクトで丸みを帯びるので、よりTTらしいと思う。細かいディーテルだと、TTデザインの給油リッドが愛らしい。

TTらしいフューエルリッドが楽しい

マルチファンクションステアリングホイールのボタンにより画面の切り替えが可能。MMIナビゲーションとの併用で、高解像度の画面に3D地形図のナビゲーションマップも表示する。
アウディ得意のバーチャルコックピット。12.3インチのフルデジタルインストルメントパネルにさまざまな情報提示を行なう。

コックピットに収まると、アウディ独自のデジタルメーター「バーチャルコクピット」によるすっきりしたデザインが、スポーツカーらしいインテリアデザインを実現している。他モデルのバーチャルコックピットは、センターディスプレイとの合わせ技だが、R8とTTは、メーターパネルを一枚に集約。不便じゃないかと思うが、ドライバーにとっては、かなり合理的。無駄な視点移動も減り、ダッシュボード上に視界を遮るものがなくなるため、安全かつ運転に集中しやすい環境なのだ。このコンセプトを考えた人は、きっと、かなりクルマ好きかつ運転好きな人だろう。

キャビン内部は包まれ感が強く、歴代モデルと比べても、最もスポーツカー的なデザインである。ただシートまわりにはゆとりがあるので、快適性も高い。シートもホールド性を保ちつつ、タイトではないので、長距離移動でも不満はない。トランクスペースも、ソフトトップのため、クーペには劣るが、ふたり分の旅の荷物など楽々と飲み込んでくれる。容量自体は280ℓを確保する。

乗り味もかなり刺激的と予想されたが、その点は良い意味で裏切ってくれた。脚周りはしっかりとしているものの、乗り心地が悪くないのだ。これは電子制御ダンパー、マグネテックライドの恩恵のようで、ドライブモードを「ダイナミック」に変更すると、より引き締められ、安定感が増す。高速の安定感ある走りは、大型車にも引けを取らない。




心地よい走りを演出してくれるのが、6速Sトロニックとエキゾーストシステム。DCTらしい切れ味の良いシフトを見せ、エキゾーストノートもわりと刺激的で嬉しくなる。やはりスポーツカーはサウンドも旨味なのだ。ワインディングにも連れ出したが、大きすぎないボディが身軽な身のこなしを見せる。やはりTTはこうでなくちゃと嬉しくなる。

オープントップは、50km/h以下なら走行中でも開閉可能。ただ現実的には、40km+αで作動するようで、走行中は意識的に速度を落とさないといけない。ただ信号待ちで操作しても、そのまま発進できるのは便利だ。作動時間もわずか10秒なので、気ままに開け閉めできるのはオープンカーの喜びを満喫させてくれる。走行中の風の巻き込みについても、サイドウィンドウを挙げた状態だけでも割と緩やか。さらにオプションの電動式ウィンドストップを使えば、室内の風の巻き込みはかなり収まる。エアコン、ウィンドストップの調整で車内の風の流れが、コントロールでき、オープンエアも快適だった。

今やオープンカーは貴重な存在となりつつある。アウディも、すでにA5カブリオレが国内では導入が終了。TTロードスターが失われると、残るはR8スパイダーのみに。もちろん、626万円のTTロードスターは身近な存在とはいえないが、日常でも使えるスペシャルティカーが消え去ることは寂しい。セダンニーズだけでなく、スペシャルティカーのニーズもSUVに奪われつつある今、TTロードスターの生産終了も、時代の流れなのだろう。しかし、SUVだらけのカーライフは、果たして幸せなものなのかとも考えてしまう。ただTTロードスターは、3世代、22年と限られた時間ではあったが、己を肯定し、常に進化を続けてきた

アウディTTロードスター 45TFSI quattro


全長×全幅×全高:4190mm×1830mm×1360mm


ホイールベース:2505mm


車重:1510kg


サスペンション:Fマクファーソンストラット式Rウィッシュボーン式


駆動方式:4WD


エンジン


形式:2.0ℓ直列4気筒DOHCターボ


型式:CHH(EA888)


排気量:1984cc


ボア×ストローク:82.5×92.8mm


圧縮比:9.6


最高出力:230ps(169kW)/4500-6200pm


最大トルク:370Nm/1600-4300rpm


燃料供給:DI(筒内燃料直接噴射)


燃料:プレミアム


燃料タンク:55ℓ


トランスミッション:6速DCT


燃費:JC08モード 12.5km/ℓ


車両本体価格:626万円

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