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【毎日更新・輸入車ベスト3(松田秀士編)】第1位:ポルシェ911 GT2/第2位:BMW M3/第3位:メルセデス・ベンツ 190


これまでの人生において、所有したり試乗したりした輸入車のなかからベスト3を業界人に選んでいただく本企画。松田秀士さんは、自身のレース人生の大きな飛躍となるきっかけとなった年に相棒だったポルシェ911GT2を第一位に選出。空冷ツインターボのモンスターマシンだ。




TEXT●松田秀士(MATSUDA Hideshi)

第3位:メルセデス・ベンツ 190(1982年-)

3位の190Eは1989年だったかな? 新車で購入。まだABSも標準装備されていない頃の左ハンドルモデルだった。サスペンションのしなやかさに驚かされ、下駄のように近所のスーパーも遠出の高速も、しかもワインディングも、どれをとっても当時ずば抜けた走破性だった。190Eなのでパワーはなかったけれども、そんなことは気にならないほどバランスのとれたクルマだ。




当時の国産車と比べると、布製のシートなのに何時間走ってもどこも痛くならないし疲れない。ガラスの透明度と写実性が素晴らしく、風光明媚なエリアを走ると感動がひときわ。




でもひとつだけなんとかしたいと感じたのがアクセルペダルの重さ。股関節炎を起こすのではないか?ぐらい重かったね。たかが4気筒なのに。




ボクの生涯で最も愛したクルマで9万km走行ぐらいでお蔵入り。売る気にならず、レストアして将来また乗ろうと考えて保存していたけど、結局スクラップに出した。今思うと、無理して持っておけばよかったね。

第2位:BMW M3(1985年-/E30型)

2位ここからはレースでも市販車としても素晴らしいと感じたモデル。E30 M3には某媒体での試乗インプレッションをお願いされて試乗。あまりのハンドリングのスポーティさに驚き、一気に虜になった。グループAレースで3年間それぞれ異なるチームでドライブしたけれども、どのクルマもまるでフォーミュラーカーをドライブするかのような感覚で速く走ることができる。




当時、Mモデルの地方巡業キャラバンというのがあって、全国のBMWディーラーでを回り駐車場でM3とM6のデモ走行をするんだけれども、ドリフトも思いのまま。狭い駐車場でも目一杯スペースを使ってパフォーマンスができる。今じゃ考えられないイベントだったけど。2ディーラー回ったらリヤタイヤはカーカスが顔を出して終わってたね。

第1位:ポルシェ911 GT2(1995年-/993型)

そして1位はポルシェ911GT2。1995年に発売されたタイプ993GT2だ。空冷最後の911となった993にツインターボで武装したスーパーウェポン。3.6Lで430ps! ABSは付いているけどトラクションコントロールもPSMも無いよ。




このモデルはボクのレース人生を変えたモデルといっても良い。1995年の全日本GT選手権(現スーパーGT)でボクはこのマシンを駆り富士とMINEで2勝した。この年、シリーズ2勝したのはボクだけ。当時はGT1クラスと言って今でいうGT500クラスだ。ライバルは長谷見昌弘選手や星野一義選手といったワークスの国産勢。市販車にも数多く試乗したけれども、こんなじゃじゃ馬なモデルは他にない。




今じゃ、とんでもない値段で取引されているから、もうサーキットで試乗することもないだろうけど、なんのセーフティーデバイスも付いていない超パワーマシンの楽しさは現在のスーパーウェポンでも味わえないね。とにかく思い出に残る最高のクルマ!

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