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電気は怖くない!——と言い切りたいための電気特集です:MFi166「よくわかる電動車」


モーターやバッテリーという、シンプルだけどなぜ動いているのかを即答できないデバイスたち。敬して遠ざけるのももはや限界、わかりやすく理解するために少々乱暴な手段をとってみた。

 電気が苦手という意識はなぜ生まれるのだろう。曰く「見えないから」というのもうなずける話ではあるのだが、でもエンジンだって筒内の燃焼を見たことのある人はいない。トランスミッションの中で高速でぐるぐる回る歯車だって、少なくとも走行中に眺めることは不可能だ。「苦手意識」に支配されてしまっているだけなのか、それともメカ好きの琴線に触れない構造ということなのか。




 ともあれこれだけ電動化の進む昨今「モーターはわからないからいいです」と言い続けるのにも限度がある。そこで乱暴な手段とは重々承知の上、エンジン+トランスミッションにおける現象を、モーターパワートレインの場合として考えるとどうなるかを考えてみた。




 たとえば下のページイメージで示した質問1。「エンジンで出力を高めたいときには回転を上げていくことになり、モーターでもそれは同様。そのときエンジンはより多くの空気/燃料を必要としているが、モーターでは何を必要としているのだろうか」といった具合である。専門のエンジニアの方々からは失笑を買いそうな問いであることはわかるのだが、クルマの運動とモーターを結び付けて解説しているものになかなか巡り合えないことから、このような質問をいくつか考えてみた。

 このような試みに快く答えてくださったのは、東海大学の木村英樹教授と佐川耕平助教のお二方。ご存じ、ソーラーカーレースで世界的に有名な指導者である。クルマと電動化ということにかけて(さらにはおわかりやすく教えていただけるということにかけて)、お二方以上の適任はないとこちらで勝手に判断、無理を願った次第である。




 木村先生/佐川先生からは「チャレンジングな試み」というお言葉をいただきながら、何度ものご回答をお寄せいただいた。電気に詳しい方が電気分野の学徒へ伝える手段は多々あれど、「クルマを効率的に動かすために電気をどのように使えばいいでしょうか」という問いに回答している本はなかなかない。まして、クルマと電気とともに詳しい方々にお訊きしているだけに、こちらの質問が要領を得なくとも意図を細かく汲んでいただき答えていただいた。「なるほど!」「そうだったのか!」という膝を打つこと多数、読者の皆さまもぜひお手にとってご覧いただきたい。

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