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【毎日更新企画】人生最後の3台を選ぶ:アルピーヌA110ピュア/ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ/レクサスGS(松田秀士)


レーシングドライバーとしてインディ500にも出場した経験を持つ松田秀士さん。当然ながら、クルマの走りに対する評価は厳しく、そして的確だ。そんな松田さんが太鼓判を押すスポーツカーが、アルピーヌA110である。特に「ピュア」グレードは、公道で乗るならベストなバランスという。そして、12気筒自然吸気のランボルギーニ・アヴェンタドール、ハンドリングと室内のクオリティに大満足のレクサスGSも候補に挙げてくれた。




TEXT●松田秀士(MATSUDA Hideshi)

1台目:アルピーヌA110

A110ピュアのリヤミッドに横置きされる1.8ℓ直4ターボは最高出力252ps。A110Sは40psアップとなるが、その分、足周りもハードな躾となる。松田さんほどの手練れが「公道では硬すぎる」というほどだ。A110ピュアの価格は804万6000円から。

スポーツカーは持っているだけでモチベーションが沸くし、そして操るだけで脳内活性ホルモンがドバッ!と分泌されるので加齢対策にもなるしね。やっぱり気が向いたらすぐに走り出せるようにいつも傍にあるといいなと思う。




じゃ何故A110をしかも最近リリースされたサーキット仕様ともいえるA110Sではなくピュアなのかというと、Sでは公道においてサスが硬すぎるから。しなやかにロールしながらも、自在にコントロールできる精緻なハンドリングレベルを持つA110だから必要以上に難しくする必要ナシ。ただし、サーキット走りたいならSだろうね。




前後Wウィッシュボーン式サス(マルチリンクもWウィッシュボーン式の一種)というのがスポーツカーにおけるボクの最低限のスペック。ついでにステアリング前引きというのも。この意味からマツダ・ロードスターも候補。ただもうちょっとパワーが欲しいのと、横置きレイアウトだけどミッドシップに乗りたいんだよね。A110は横置きレイアウトだからこのコンパクトな身の丈サイズが可能なんだよね。

2台目:ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ

アヴェンタドールSVJが搭載するV12エンジンは、6.5ℓの排気量から770馬力を発生させる。フェラーリが電動化の道を歩む中、貴重なピュアICEである。アヴェンタドールSVJの価格は5727万242円。

で、もう1台スポーツカー。コイツは毎日乗れるほどコンサバじゃないけど、死ぬまでには乗りたいし所有してみたい。なんでウラカンじゃなくアヴェンタドール?かというと、12気筒だからです。しかも自然吸気。




マルチシリンダーの何がいいかというと、エンジンブレーキが強く制御が細かいこと。このエンジンブレーキをしっかり使ってコーナーにアプローチするとき、リヤタイヤの横方向のグリップレベルがエンブレの縦方向に取られるので低くなる。要するにリヤが滑りやすい状態。ま、滑るほど不安定にはならないのだけど、それによってステアリングの効きが鋭くなるんだよね。




ターボ全盛で、しかもダウンサイジングのスポーツカー(A110はまさにそれだけど)にはない素晴らしいスーパースポーツの世界がある。さらにSVJにはARAというランボルギーニ特許の空力システムを備えている。

3台目:レクサスGS

残念ながら、新型へバトンタッチすることなく、8月に生産が終了することとなったレクサスGS。写真は最後の特別仕様車「Eternal Touring」だ。

もう乗れなくなるんだよレクサスGS。スポーツバージョンのGS FでもGS350 Fスポーツでもいい。リヤステアのLDH(レクサス・ダイナミック・ハンドリングシステム)が高速道路のレーンチェンジでも、峠のコーナリングでも威力を発揮して、高いスタビリティを実現してくれる。




ハンドリングも素晴らしいけれども、室内空間も贅沢。オーディオはマークレビンソンで武装し、好きな音楽を聴きながら遠くまでドライブする。個室のオーディオルームにもなるし、GSゆえに室内静粛性も高いから快適。




GSクォリティはパフォーマンス、ハンドリング、コンフォートとすべてを満足させてくれる。普段の足に、死ぬまで使いたい1台だ。

■松田秀士(まつだ・ひでし)




INDY500など海外レース経験が豊富。スポーツカーからSUVまで幅広い知識を元にわかりやすく執筆。日本カーオブザイヤー/ワールドカーオブザイヤー選考委員。

あとどれだけクルマに乗れるだろうか。一度きりの人生ならば、好きなクルマのアクセルを全開にしてから死にたいもの。ということで、『乗らずに後悔したくない! 人生最後に乗るならこの3台』と題して、現行モデルのなかから3台を、これから毎日、自動車評論家・業界関係者の方々に選んでいただく。明日の更新もお楽しみに。(モーターファン.jp編集部より)

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