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NSRかYSRか、はたまたGAGか…!? いいやGPXデーモンだ!!


月木レーシングが母体となるGPX JAPANが総輸入元となり、タイのバイクメーカー「GPX」が日本上陸を果たしています。今回は排気量149ccの空冷単気筒エンジンを搭載するミニ・スーパースポーツ「DEMON150GR(デーモン150GR)」に乗ってみましょう。




REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●山田俊輔(YAMADA Shunsuke)


問い合わせ●GPX JAPAN(https://www.gpxjapan.co.jp)


取材協力●GPX 千葉 クロニクル(https://chronicle521.com)

DEMON150GR(デーモン150GR)……37万1800円

コンパクトながらエッジの効いたスタイルは最新式のスーパースポーツ然としていて、なかなか凝っているではありませんか。ヘッドライトやテールライトをLED式とし、イタリアンブランドを彷彿させるエクステリアがじつによくできています。

スチール製フレームはトラス構造とし、ピボットプレートには樹脂製カバーを被せるという手の込みよう。スイングアームの造形も手間がかかったものです。

アウターチューブがゴールドのフロントフォークはKYB製の倒立式。スプリングがレッドのリヤサスペンションはYSS製としています。ドライブチェーンはRK製520サイズ、細部を見ると信頼のできる製品が用いられていることがわかってきます。

足まわりが前後14インチのため、ホンダ「GROM」などの12インチ勢よりも若干大きく、大人の男性が乗ってもさほど窮屈ではありません。写真は身長175cmの筆者です。バイクが可愛らしく、購入すると愛着が湧きそうな予感がします。




ちなみに車体サイズは全長1835×全幅750×全高1050mmで、GROMは1755×730×1000mmです。

シート高は780mmと低く、両足かかとまでベッタリ。車両重量は130kgしかなく、取り回しもスイスイ容易いもの。小柄な人や非力な女性も、気軽に乗れるでしょう。

デジタルメーターもデザイン、機能、申し分ありません。バーグラフ式のタコメーターが左から右へ流れ、速度は中央に見やすくデジタル表示されます。燃料計やギヤインジケーターも備わり、スマートフォン等の充電を考慮し、DC5V USBソケットまで付いているではありませんか。バックライトの発行色は、ブルー、レッド、オレンジの3色に切り替えできます。

全域実用に使える扱いやすいエンジン

走りも快活です。最高出力11PS/7500rpm、最大トルク1.18kg-m/7500rpmを発揮するシングルエンジンは、なんとキャブレター式(DENI製)。とはいえ、始動に手こずるなんてことはなく、言われなければ気がつかないかもしれません。冷間時のスタートは、ハンドル左のスイッチボックスにあるチョークレバーを用います。




トコトコと低速域から扱いやすいトルクを明瞭な鼓動を伴いつつ発揮し、高回転域までフラットに回りきって元気溌剌としたライディングが味わえます。アイドリングのすぐ上からレッドゾーンまで、つまり全域が実用域と言えるほどフレキシブルでも、イージーに扱えるのも魅力。ハンドリングもクセがなく、身のこなしが軽いのです。




そして、フルカウルスポーツとしながらハンドル切れ角が広く、どこでもスイスイ入っていけるから面白くなってきます。見た目こそスーパースポーツですが、中身は混雑するバンコクの渋滞路もタフに駆け抜けるオールラウンダー。日本の大都市圏でも使い勝手のよい日常の足となってくれるでしょう。




そこで優位性を感じるのが、排気量が150ccで軽二輪扱いとなること。つまり首都高や阪神高速など都市高速を走ることもでき、急用時はありがたいかもしれません。

強みは低価格!! 店頭で見て決断して欲しい

強力なセールスポイントとなっているのが、フルカウルスポーツでありながら税抜き33万8000円とした車体価格でしょう。もちろん細部の質感を見れば、国産モデルに劣るかもしれません。しかし、このリーズナブルさは強みと言えます。取扱い店は北海道から沖縄まで拡充傾向。気になる人は、店頭でぜひ実車を確かめていただきたいと思います。

DEMON150GRディテール解説

フルLED4灯式としたヘッドライトを持つアグレシッブなフロントマスク。ロービームは内側のみ点灯します。

スポーティなセパレートハンドルはトップブリッジの上にクリッピングされています。前傾がキツくなりすぎないライディングポジションとしています。

スイッチ配置は日本製バイクとほぼ同じ。ヘッドライトは常時点灯式ですが、右手のスライドスイッチでタイでは消灯も可能としている模様です。

フロントフォークのボトムケースにはKYB製であることが誇らしげに刻印されています。カウルを止める各ネジはすべて同サイズで、日常の整備性にも配慮されました。

ホイールは徹底的に肉抜きされ、細身のスポークによって軽快感のある足まわり。

スーパースポーツのシートと同形状の本格的なセパレートシート。リヤの座面はキー操作で取り外し可能です。

リアサスペンションはYSS製。重要なパーツに、日本でもよく知られているメーカーのものが使われているのは安心材料です。

マスの集中化に貢献するショートマフラーを採用。大型サイレンサーで、排気音を効果的に抑えています。

リヤブレーキもディスク化。造形の凝ったスイングアームには、チェーンアジャスターが備わります。

軽快なリヤエンド。テールライトもLED化され、シャープでスタイリッシュなスタイルを徹底追求しています。

原動機種類 : 4ストローク


排気量 (cc) :149


圧縮比 : 9.2 : 1


冷却方式 : 空冷


ヘッドライト : LED


テールライト : LED


エンジン始動方式 : セルモーター


ブレーキシステム(前): シングルディスク


ブレーキシステム(後): シングルディスク


フロントサスペンション : アップサイドダウン


リヤサスペンション : シングルサスペンション


タイヤ(前): IRC製 120/70-14


タイヤ(後): IRC製 140/70-14


全長(mm): 1,835


全幅(mm): 750


全高(mm): 1,050


シート高(mm): 780


軸間距離(mm): 1,230


車両重量(kg): 130
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