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今では超お宝!貴重なモンキーカスタムを探索 ♯1


お宝パーツとは、懐かしさの中に、「あの時、買っておけば良かった……」と思わせる“付加価値”を付けた貴重なアイテムのこと。お宝パーツはマニアにとって、非常に価値の高い存在。そのため、高額で取り引きされるのが常識だ。懐かしくて貴重な「超お宝」のモンキー用パーツを装着した、「オーナーさん、いいものを見せてくれてありがとう!」と拍手を贈りたくなる、滅多にお目にかかれないカスタムをご紹介しよう。


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)

アナタはモンキーカスタムの「乗りもの館」を覚えているか!

「乗りもの館」のロケット型フルカウル、タンクカバー、シングルシート&カウル、ローハンドルでカスタマイズ。

フロントフォーク、フロントフェンダー、スイングアームは「早矢仕」のパーツをチョイス。前後ホイールは社外の8インチアルミ。

スモークタイプのフロントスクリーンの“向こう側”には、ノーマルのヘッドライトがセットされている。

「乗りもの館」という文字を見て、「のりものや」と正式名称を言える人は、バイク好きといえど、そう多くはないだろう。この名前を聞いて、「おお、懐かしい」と呟いた人は、筋金入りのモンキーフリーク、もしくは'70年代にモンキーファンだった可能性大だ。「乗りもの館(のりものや)」とは、'80年代('90年代という説もあり)まで存在したバイクパーツメーカー。モンキー用の外装パーツやサイドカーなど、個性的なアイテムをリリースしていたことでも知られている。




 写真は'70年代前半に、乗りもの館から発売された、4Lモンキー用(Z50J)の『カフェシリーズ』という外装パーツを装着したモンキー。『カフェシリーズ』の構成パーツは、ロケット型のフルカウル、タンクカバー、シングルシート&シートカウル、ローハンドル。


 なお、写真のモンキー改は、フロントフォーク、フロントフェンダー、スイングアームは早矢仕製をコーディネイト。サイドカバーはメーカー不明だ。


 オーナーは'70年代からのモンキーカスタムフリーク。お兄さんから譲り受けたもの、ガレージセールや部品交換会などで入手した貴重なパーツ群でカスタマイズされている。




『カフェシリーズ』のフルカウルは、ノーマルのヘッドライトを装着したままで取り付けOKのタイプ。大きめのスクリーン越しに、ヘッドライトが前方を照射するのが特徴である。

 低めに設定された『カフェシリーズ』のハンドルは、ノーマルのハンドルポストを使用。テールカウルはノーマルの保安部品を使用するタイプ。テールカウル内は、バッテリーが収納できる設計となっている。

 フロントカウル取り付けステーにセットされた“bon fire(ボンファイヤー)”とは、配線につなげるだけで、着火など点火系の機能が高まるパーツ。'70年代、モンキーユーザーの間で流行した、知る人ぞ知るアイテムだ。で、効果のほどは?「速くなった、ような気がした(オーナー談)」

 '70年代に「朝日電装」から発売されていた、タンクキャップと兼用の燃料メーター。

 '70年代に「キジマ」からリリースされていた、懐かしいドラムブレーキ用のアルミ鋳造ブレーキパネル。

 “MONKEY”のロゴが刻まれた、'70年代発売のレトロなバックステップ。取り付けステー部は、スチール板曲げ加工。ステップはアルミ鋳造。モンキーカスタムの歴史を感じさせる、フリーク垂涎の超お宝アイテム。

 シリンダーヘッドのカムスプロケット側に取り付けられた、’70年代発売のタコメーター用後付けギアボックス。これは、カムシャフトの回転により、ギアボックス→タコメーターケーブルを回転させてエンジン回転数を表示させる、“機械式タコメーター”に必要な超アナログ的アイテム。現在は、プラグコードに専用配線を接続して回転数を表示させる、“電気式タコメーター”が主流となっている。

「あの人は今」とはチト違う!“お宝パーツ”とは、懐かしさの中に、当時では考えられない大きな付加価値を付けたもの

 テレビのバラエティ番組に、「あの人は今」という定番がある。ブラウン管から姿を消したあの人は、今、一体どこで、何をしているのだろう?をレポートする内容だ。




 この番組にはレギュラー出演、というか、かなりの確率で、




・ドラマ「三年B組 金八先生2」の不良、加藤


・ドラマ「スクール☆ウォーズ」のイソップ


・おニャン子クラブの会員だった“高島忠男”のモノマネをしていた背の高い女。もしくは、何とかスーザン久美子


・新加勢大周だったタンクトップの人


・すっかり太ってしまった。もしくは、ごく普通の人になった子役




 が出演する。




 視聴者であるオッサン&オバチャンとなった人々は、彼ら彼女らを見、ほぼ間違いなく「あの頃は、お互い若かったな……」などと、感傷的な気持ちになる。




 しかし今回のテーマは、どことなく辛気臭さが漂う、「あの人は今」に似ているようでチト違う。




 お宝パーツとは、懐かしさの中に、当時では考えられない大きな付加価値を付けた、“有名人のお宝アイテム”のような存在だ。




【例】


・イチローが高校時代に使っていた野球用具


・伝説のロックバンド「BOOWY」のメンバー直筆サイン入りアルバム


・キャンペーンギャル時代の松嶋菜々子(女優)と撮った2ショット写真




 ネットオークションなどを見てもお分かりの通り、お宝パーツ等を始めとしたお宝アイテムは、一般的に高額で取り引きされる傾向にある。ただしまったく興味のない人にとっては、ただの中古品。もしくは、単なる不用品だ。




 お宝の価値は、各自の年齢、歴史、趣味・趣向、思い入れなどによって大きく異なるもの。粗大ゴミの巣窟となっている実家の倉庫等々、アナタの身辺にも、驚愕のお宝アイテムが眠っているかも!

 ワケの分からないものがたくさん押し込まれていた、筆者の実家にあるイナバの物置。その奥の方で過日発掘された、1982年(昭和57年)発売の、マイケル・ジャクソンのLPレコード(アルバム)「スリラー」。




 奇跡的にも、ジャケットの程度は極上。専用のビニールで包装されていたこと、上下に積まれていた「中森明菜」や「光ゲンジ」等々のLPレコードが、湿気を遮ったことが理由だと考えられる。




 2009年に急死後、変わりゆく風貌や肌の色や、ゴシップネタよりも、エンタメの神髄を極めたダンスパフォーマンスや、音楽的評価が再び上昇。特にマイケル・ジャクソン自身が作詞・作曲した1992年発売の「Heal the World(ヒール・ザ・ワールド)」など、平和をテーマにした楽曲が再評価され、孤高のアーティストへと変貌させた。




 その結果、マイケルのアルバムの価値も右肩上がり。筆者の近所にあるリサイクルショップのレコード売り場では、マイケルの急死直後、写真の「スリラー」の値札シール(白い長方形のシール)が、300円から2500円に貼り替えられた。


 現在、写真の「スリラー」のネットオークションでの相場は、中古レコードとしては比較的割高な1500円前後(2019年11月現在、筆者調べ/発売当時の価格は2500円)。




 このアルバムは、「史上最も売れたアルバム」としても有名。2012年、ギネス世界記録において売り上げ枚数6500万枚の認定を受けており、現在も売上枚数を増やし続けている…………はてさて、70年代のモンキーカスタムを紹介していたはずが、いつの間にか、なんの話に??



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