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世界で活躍するスーパーカブ集 ♯3


1958年(昭和33年)8月に登場以来、国内はもちろん、世界中の人々に愛され続けてきたホンダ スーパーカブ。時代によってエンジンや外観、足周りなどを進化させてきたスーパーカブは、国によって仕様が異なるのが特徴。ここでは中国、ベトナム、ブラジルのカブをご紹介しよう。


REPORT●北 秀昭(KITA Hideaki)


PHOTO●4ミニ.net https://4-mini.net


撮影協力●ホンダコレクションホール

発売国:中国 車名:WAVE(ウェーブ)/威武Ⅱ型 2004年(平成16年)モデル

エンジンは当時のアセアン(東南アジア)仕様の定番だった、空冷4ストローク単気筒OHC97cc。

低コストな現地調達部品の採用で低価格を実現。当時の価格は4,498元。当時の日本円換算(1元=15円)で67,470円。

 中国では、2001年(平成13年)に設立された合弁会社『新大洲本田』が、2002年(平成14年)から、タイで生産の「WAVE(ウェーブ)」の技術供与を受け、Hondaブランドの第2弾「WAVE(ウェーブ)/中国名:威武Ⅱ型」の生産を、天津(てんしん)工場で開始。




「WAVE(ウェーブ)/中国名:威武Ⅱ型」の最大のポイントは、低コストな現地調達部品の採用により、低価格(当時4,498元:1元=15円。当時の換算で67,470円)を実現したこと。これにより、地方や農村部での市場拡大を図った。




 排気量は、当時のアセアン(東南アジア)仕様の定番だった97cc。前後ホイールは剛性の高いキャスト型とし、フロントブレーキには制動力に優れたディスク式を採用。パワフルなエンジンや強靭な足周りは、都市部での移動はもちろん、未舗装路や坂道の多い山岳部などでも重宝された。




 中国では2008年に北京オリンピックが開催。「世界の工場」と呼ばれた中国では、“中国バブル”が巻き起こり、庶民の足として100cc~125ccクラスのバイクが一気に普及した。

正立型フロントフォーク、キャストホイール、ディスクブレーキで構成された強靭なフロントの足周り。

タンデムしやすい段付きのダブルシート&リアキャリアを装備。

スクーターを彷彿させる、コンパクトでスポーティなテール周り。

ハンドル&メーター周りもスクーターのよう。

時速120km/h表示のスピードメーター、フューエルメーター、シフトインジケーターを装備したメーター。

●WAVE(ウェーブ/威武Ⅱ型)


エンジン:空冷4ストローク単気筒OHC97cc


最高速度:83km/h


自動遠心式クラッチ4段リターン


重量:94.9kg


価格:4,498元

発売国:ベトナム 車名:フューチャー 1999年(平成11年)モデル

シャープなスタイルは東南アジアで超人気。今ではアセアン仕様の定番スタイルとなった。

大径スクーターを思わせる、スリムでハイトなフロントフォルム。

 ベトナムでは、1996年(平成8年)、「C100EX」のノックダウン生産(他国で生産された部品を輸入して、現地で組立・販売する方式)をスタート。1997年(平成9年)から生産された「スーパードリーム」は、わずか7ヶ月で10万台を販売。庶民の足として大活躍した。




 そこで1999年(平成11年)、ベトナム専用デザインの新開発モデル「フューチャー」を市場に投入。日本の新幹線「のぞみ号」をモチーフとした、シャープで洗練されたデザインが採用され、若者にも支持された。




 排気量は、当時のアセアン仕様の主流だった97ccから108ccにアップ。前後ホイールはスポーク型だが、フロントブレーキには、パワフルな108ccエンジンにも対応するディスク式を採用している。




「フューチャー」に採用のシャープなデザイン、前後スポークホイール、正立型フロントフォーク、フロントディスクブレーキは、現在のアセアンカブの定番ともいえる姿。なお、エンジンは現在、国内でも発売中の「スーパーカブC125」にも搭載の、空冷4ストローク単気筒OHC124ccが主流となっている。

スポークホイールに正立型フロントフォーク、ディスクブレーキを組み合わせ。

タンデムしやすい段付きのWシートにタンデムバーをコーディネイト。

マフラーには大型サイレンサーを採用して静粛性を確保。

一体型テールランプ&ウインカーや、シャープなイメージのテールカウルを採用したリア周り。

●フューチャー


エンジン:空冷4ストローク単気筒OHC108cc


最高出力:7.59PS/7,500rpm


最大トルク:0.821kgm/5,500rpm


自動遠心式クラッチ4段リターン(停止時ロータリー)


重量:98.9kg

発売国:ブラジル 車名:C100 ビズ 1998年(平成10年)モデル

シート下にヘルメット収納スペースを設置するため、リアホイールは小径の14インチを採用。

チェーンケースを省いた、スポーティなリアサイドビュー。

 南米ブラジルでは、1989年(平成元年)に「C70」を生産。1994年(平成6年)の「C100EX」を経て、1998年(平成10年)にタイの「WAVE(ウェーブ)」をベースに、写真の「C100 ビズ」を独自開発した。




 リアホイールは小径の14インチとし、シート下にはヘルメット収納スペースを装備。スクーターを思わせるスタイリッシュなデザインに加え、カブ本来の耐久性、悪路での走破性を吟味した頑丈な足周りなど、独自のテイストが盛り込まれている。

テール周りのデザインは、「カブ」というよりもスクーターそのもの。

ハンドル周りやメーター周りも、そのまんまスクーター♪

クラッチ操作を省いたカブ伝統の「自動遠心式クラッチ」「シーソー式シフトペダル」を採用。

●C100 ビズ


エンジン:空冷4ストローク単気筒OHC97cc


最高出力:7.5PS/8,000rpm


最大トルク:0.8kgm/6,000rpm


自動遠心式クラッチ4段リターン(停止時ロータリー)


重量:90kg
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