starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

磨き抜いたインテリアの上質感と3列シートのユーティリティ


CX-8はフラッグシートに相応しいインテリアの上質さ、充実した装備とその高性能さに驚かされる。3列シートの存在に目を奪われがちだが、実際に触れてみればそれは数ある魅力のひとつであることがよくわかる。




REPORT●工藤貴宏(KUDO Takahiro)


PHOTO●中野幸次(NAKANO Koji)


ASSISTANT●大須賀あみ(OSUGA Ami)




※本稿は2017年12月発売の「マツダCX-8のすべて」に掲載されたものを転載したものです。車両の仕様が現在とは異なっている場合がありますのでご了承ください。

〈取材車のプロフィール〉XD L Package

ボディカラー:マシーングレープレミアムメタリック 


インテリアカラー:ディープレッド


メーカーオプション:CD/DVDプレーヤー+地上デジタルTVチューナー、Boseサウンドシステム+10スピーカー、360°ビュー・モニター+フロントパーキングセンサー




※一部カットは「XD PROACTIVE」(6人乗り/7人乗り)を撮影しています。
CX-8を開発した意義となっている3列目は、身長170㎝の人でも無理なく自然な姿勢で座れるように設計。足元はミニマムスペースながら、SUVの3列目としては座面が床面に対して高めのため落ち着いた着座感の実現に効いている。

「XD L Package」のインテリアトリムにはリアルウッドを使い、天然素材ならではの温かみを演出する。マツダの国内向けモデルで本杢を使うのはユーノスコスモ以来23年ぶり。

〈運転まわり〉シンプルで機能的運転しやすいレイアウト

CX-5よりも高く幅広のシフトコンソールが特徴的で、レバー後方にインフォテイメント系用コマンダーを置く。すぐに手が届き、手元を注視せずに行なう操作性は抜群。ダッシュボードの基本造形はCX-5と同じだが、上級仕様には本杢パネルを添え、レバー周辺はピアノブラックのパネルに金属調加飾をあしらうことで重厚感が増した。

中央の速度計と左の回転計は自発光のアナログ式。緻密ながら見やすさを重視するシンプルデザインに徹した印象を受ける。右は液晶で仕様により2タイプある。液晶ながら上下のメーターはあえてアナログ風なのが面白い。



右はクルーズコントロール(クルコン)で左側はメーター表示切り替えとオーディオ基本操作。クルコンの設定上限速度は日本仕様のマツダ車では初めて115㎞/hを超えて180㎞/hに。停止保持機能付きだが、停車中はクルコンを設定できない。

スターターボタンは運転席の左側にあり、左手で操作することになる。車体中央寄りにあって、ドライバーの位置から見てステアリングホイールに隠れないのがいい。

ダッシュボード右の下部には電動テールゲートと運転機能系のスイッチが並ぶ。左下にあるのは寒い日に手元を温めてくれるステアリングヒーターの作動スイッチ。

特筆すべきはマニュアル操作時にレバーを倒す方向。前方(奥)がシフトダウン、後方(手前)がシフトアップなのは操作性を求めた結果であり、世間一般とは逆だがBMW や競技車両と同じだ。パドルシフトは販売店オプション設定。

パーキングブレーキは電動式だから、指先で軽い力で操作できる。ブレーキペダルから足を離しても停止状態を保持するオートホールド付き。

人馬一体へのこだわりは2点。ドライバーに対してアクセルペダルとフットレストが左右対称に配置されていることと、アクセルペダルがオルガン式なこと。

前方からの視線移動が最小限で済むディスプレイは視界に入りやすく、ハイデッキのシフトコンソールは手が届きやすい。マツダの運転環境づくりの考え方だ。

「PROACTIVE」以上に組み込まれるカラーディスプレイは、上部が瞬間燃費計もしくは水温計の切り替え式だ。

運転支援機能の作動状態も表示。フルカラーディスプレイながら欲張らない、見やすさを重視した表示に好感が持てる。

中央画面にはドライブコンピュータ情報など多くのメニューがある。ディスプレイはモノクロとカラーの2タイプを設定。

〈居住性&乗降性〉上質な表皮と最適な形状2列目席は3種類を用意



SUVらしい高めの運転姿勢だが、着座位置を低めにすると意外なほどに包まれ感がある。シートは骨盤をしっかり立てて、真横から見た背骨がS字のラインを描くように設計。表面がやわらかくフィット感も高い座面ウレタンも手伝って、長時間乗車でも姿勢の崩れが少ないのが印象的。



ロングホイールベース化に伴ってCX-5に対してシート取り付け位置が後方に移動、120㎜ものスライド機構を備えたことで、足が組めるほどゆったりとした広さを実現した。大きなサイドウインドウの効果も加わり高まった開放感が、後席の快適性向上に大きなプラスとなっている。

「L Package」の2列目席には専用のアームレストを兼ねた大型のコンソールボックスを装備。ドリンクホルダー、シートヒータースイッチ、USB端子などを備え、利便性はもちろん、上質な仕立てが特別感を盛り上げる。



使える3列目かどうかを気にしている人も多いことだろう。結論を言うなら短距離であれば十分に実用的だ。足元も2列目を最後部から10㎝ほど前にスライドすれば、広くはないが窮屈感のないスペースが確保できる。着座姿勢が悪くないのは予想以上だった。

【ナッパレザー(ピュアホワイト)】「L Package」に採用のナッパレザーはディープレッドとホワイトの2色から選べる。より柔らかく感じられるよう、CX-5用に比べて表面の穴のサイズを小さくし、シボも細かい。
【スクエアメッシュクロス】「XD」と「PROACTIVE」のシート表皮はファブリック。新開発したヘアライン調仕立ての布地は、光沢のある明るい糸とマットな糸を織り込んで艶やかな質感を表現。


【キャプテンシート】左右が独立したキャプテンシートは2人しか座れないが、メリットは開放感が高いこと。最大リクライニング角は30度のベンチシートに対し42度とより大きく倒せる。

【ベンチシート】ベーシックな仕様となるベンチシートは3名掛け。2列目に3人で座る使用環境の人はもちろん、車中泊派も倒した際に隙間のできにくいベンチシートがいいだろう。



「XD」と「PROACTIVE」の6人乗りはウォークスルーが可能で、3列目アクセス時にシートを動かす必要がない。シートには角度調整可能なアームレストが備わる。

シート高:700㎜〜715㎜ ステップ高:470㎜

シート高:780㎜ ステップ高:480㎜

乗り降りしてみると、しっかり考えられているなと感じる優れたポイントが多い。1/2列目のシート高は大人が座ったり立ったりするのにちょうどいい高さだし、ドア開口部はドア下部がサイドシルを完全に覆う構造なので車体が汚れていてもズボンやスカートの裾を汚さずに済む。2列目は、広い開口幅のおかげで足の出し入れもスムーズだ。ただし3列目は、乗車姿勢の違いからしゃがみ込むような姿勢が求められるし、床と地面の段差も高く感じる。

2列目シートの上部にあるレバーを引けば、2列目シートのシートバックが前に倒れ、最前までスライド。ワンタッチでウォークイン状態となる。

Cピラー下部や3列目アームレスト前端には指を掛けやすいくぼみを用意。ここを使うことで3列目の乗降性が高まる。

〈ナビ・AV〉

マツダ コネクトは販売店で地図データが収録されたSDカード(4万8600円)を購入すればナビとして使える。CX-8から新たにジャイロセンサーが組み込まれ、日本の衛星測位システム「みちびき」やロシアの「グロナス」にも対応し測位精度が向上。



7インチのセンターディスプレイを見ながら、手元のコマンダーで操る。実は画面もタッチパネルで、停車時ならタッチでも操作できるので、目的地入力などに重宝する。

オーディオはインターネットラジオを再生する「aha」にも対応。スマートフォンを経由してインターネットに接続する。

車両設定のインターフェイスも兼ねており、先進安全運転支援システムの作動を設定する際にディスプレイとコマンダーを活用。

マツダの国内向けモデルとしてはアクセラに続き2台目の搭載となる360 °ビュー・モニター。幅寄せに便利な表示も採用。

360 °ビュー・モニターはフロントもしくはリヤビューと同時に表示。周囲との位置関係が一目瞭然で、車両直近の死角もなくせる。

CD/DVDプレーヤーは地デジチューナーとセットでメーカーオプション設定(標準状態ではCDプレーヤーもない)。場所はインパネ中央の空調吹き出し口の上だ。



メーカーオプションのBose オーディオシステムは10個のスピーカーを備える。「1列目でも3列目でも同じ音を届ける」のがコンセプト。ウーファーボックスはCX-5よりも大型だ。

〈空調〉

エアコンは運転席/助手席独立温度調整式フルオート。室内の上側に新鮮な外気、足元側に暖かい内気を循環させる内外気二層式エアコンを国内初採用。湿度センサーを活用し、内気率を高めることでガラスの曇りを抑えつつ暖房効率を高めた



エアコンは後席も前席とは異なる温度に設定できる、いわゆる3ゾーン式。センターコンソールボックスの後部に吹き出し口とともに操作パネルを配置する。

「PROACTIVE」以上は前席にシートヒーターが組み込まれ、「L Package」は2列目席にも用意される。スイッチはセンターコンソールに配置。

〈室内の収納スペース〉左右開きのコンソールボックスが上質感を高める

❶ サンバイザーのカードホルダーはミラーのリッドに組み込まれていて、カード1枚がちょうど入るサイズ。洗練された見た目が特徴だ。
❷ サッと手を伸ばせるオーバーヘッドコンソールにサングラスホルダーを配置。このタイプとしては大きめのサングラスが収まる。


❸ グローブボックスはリッド裏に収納するバケット式。保湿系の大型ボックスティッシュも入る、車体サイズに見合う大容量だ。
❹ センターコンソールの最前部にあるトレーはスマホ置き場に最適。大きいだけでなくラバーの中敷きが備わり、深さもあって使いやすい。


❺ 置いた飲み物がコマンダー操作の邪魔をしないように、低い位置にレイアウトされた前席ドリンクホルダー。飲み物を固定するアジャスター付き。
❻ センターコンソールボックスは左右開きのリッドを備えた特大サイズで深さも自慢。後方にはUSB 端子やナビ用のSDカードスロットを設置。


❼ ボックスティッシュさえも置ける大容量に驚くフロントドアポケット。幅(マチ)も十分だ。ペットボトルは1ℓサイズにも対応している。
❽ ドアが大きいこともあって、リヤドアポケットも大型サイズ。ボトルホルダーとは別にポケットがあるのも珍しく、A5の冊子が挟める。




❾ 2列目には7人乗り(右)が格納式、「L Package」(左)は深さ250㎜のセンターコンソールボックスを備える。

❿「L Package」の2列目センターコンソールボックスの下に組み込まれる引き出し式トレー。ボックスティッシュも収まる大容量だ。
⓫「L Package」の2列目センターコンソールにはドリンクホルダーが備わる。SUVはもちろんミニバンでも稀有なサイズと質感の立派なコンソールだ。


⓬ シートバックポケットも他とはひと味違い、二重になっていて機能的なのだ。グレードを問わず運転席と助手席の後ろに組み込まれている。
⓭ 3列目のシート脇にもドリンクホルダー&小物入れを用意。3列目用としては大きく、iPad miniまで置けるサイズ&形状だ。


〈注目装備〉

【アクティブ・ドライビング・ディスプレイ】フロントウインドウ投影式のヘッドアップ ディスプレイで、車速やナビ、交通標識に加え運転支援情報も見やすい位置に表示する。

【ロールサンシェード】リヤドアウインドウにロールサンシェードを備えるのはSUVでは珍しい。「L Package」に標準装備し、全車に装着可。

【USB端子を複数用意】1列目センターコンソールボックス内の2個に加え、ベンチシート車と「L Package」では2列目中央部にも2個内蔵。

【アドバンストキーレスエントリー】携帯しているだけでエンジンを始動可能。「PROACTIVE」以上の場合、キーを携帯していればドアロック操作も行なえる。

〈ラゲッジルーム〉通常時でも239ℓを確保 格納時は2列目もフラットに

開いたテールゲートの車両後方への張り出しは少なく、狭い駐車場でも気軽に開けられる。開口部は左右まで最大限に幅を広げて大きな荷物も出し入れしやすい設計。開口部下端の地上高は少し高めの810㎜だが、床の高さはバッグなどの積み下ろしにはちょうどいい。

高さ:725㎜ 通常奥行き:500㎜

3列モデルなのですべての席を使える状態での容量は広くないが、239ℓの容量があり畳んだA型ベビーカーも積載でき、ゴルフバッグなら2個積むことができる。壁面も含めて布張りで上質だ。









最小幅:1015㎜ 奥行き:1225㎜

CX-8のメリットは3列目があるというだけでなく、3列目を倒せば一般的なSUVよりも荷室が広く使えること。だからキャンプやウインタースポーツなど荷物が多いアウトドアレジャーに出掛ける人にとってCX-8の魅力は大きい。この状態での容量は572ℓだ。

最大奥行き:2200㎜

2列目格納方法は背もたれを前に倒すだけ。背面は若干傾斜するが、床面に大きな段差は生じない。ただし、使い倒す派のユーザーにとっては「L Package」だと2列目センターコンソールボックスの張り出しが気になるかもしれない。

電動テールゲートは「L Package」に標準、「PROACTIVE」にオプション。リモコンキーで開閉できるほか、テールゲート端にもスイッチを設置。

シートの座面横にあるリクライニングレバーを引けば、シートバックが前に倒れて2列目をフラットに格納することができる。

3列目シートの格納はラゲッジルーム側から行なう。シート背面にあるレバーを押し下げて前方に倒すだけの簡単操作で、持ち手が大きく扱いやすいのもポイントだ。

深さ307㎜と大きな床下収納(最大65ℓ)は荷室の整理整頓に役立つ。Boseオーディオ装着車は写真のように左側がサブウーファーで塞がる。

DCアウトレットはエアマットを広げる空気ポンプなどを荷室周辺で使う際に大活躍。充電式の懐中電灯などを挿しておくのもいいだろう。



壁に2個(耐荷重3㎏)、床に4個のフックを組み込んでいる。床のフックはベルトやネットを使った荷物固定に使用するもので、力が掛かっても壊れないように金属製だ。

7人乗りの2列目は中央に隙間のない形状。倒した際にも左右シート間に隙間ができないので、荷物を満載する人や車中泊派にとっては6人乗りよりも都合がいい。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.