ZFオープンマティックスとMaxion Wheelsは11日、世界初の完全統合型ホイールセンサーシステムの共同開発を行うことを発表した。

「スマート・ホイール・コネクティビティ・ソリューション」は、空気圧やタイヤ温度、ホイール荷重などタイヤとホイールに関する主要な情報を収集・分析してドライバー、フリート事業者、モビリティ事業者およびインフラ管理組織に提供する。バス、トラック、さらには農業用機器などの車両で使用可能なこのソリューションは、コストを削減しながら交通安全と車両運用効率の向上に貢献する。



「ZFは、BLE(Bluetooth Low Energy) のようなワイヤレス通信に長年にわたる経験を有している。今後はそのノウハウを活かし、世界初となるバッテリー駆動の完全統合型ホイールTAGセンサーをマキシオンと共同開発する。そのセンサーを使ったソリューションは、単にタイヤ空気圧監視だけでなく、タイヤライフの延長や最適なタイヤ性能の発揮を可能にする重要な機能を実現する。これは、安全性、乗車時の快適性そしてコスト効率の向上に向けた新たなステップともなる」と、ZFオープンマティックスのマネージングディレクターであるトーマス・ロッシュ氏は述べている。



 Maxion WheelsのCEO・ピーター・クリンカーズ氏は以下のように述べている。



「ホイールに装着された荷重センサーによって、スマート・ホイール・コネクティビティ・ソリューション経由で得られるタイヤとホイールに関する情報は、安全性および効率の向上に関わる様々な用途に活用できるとともに、新しいビジネスモデルの構築も可能にする。ZFオープンマティックスとのパートナーシップによって、当社のホイールに関する知見とZFのインテリジェントなセンサーおよびテレマティックスに関するノウハウを融合することができる。そして、危険やコスト増につながるタイヤやホイールの故障を事前に防いだり、ドライバーやフリート事業者の業務効率向上に役立つ重要な車両データを提供したりする統合ソリューションを提供する」

必要な情報を統合して監視

 スマート・ホイール・コネクティビティ・ソリューションは、Maxion WheelsのMaxSmartホイールセンサー技術とZFオープンマティックスの統合TAGセンサープラットフォームを組み合わせている。



 それぞれのホイールリムに直接取り付けたBluetoothタグが湿度、タイヤ温度、空気圧、車両の荷重やホイールポジション、速度および振動を9つの軸で監視する。リアルタイムで収集された情報は、車載テレマティックスユニットからZFクラウドへ送られる。データは、顧客の要望に応じてPCやスマートデバイスもしくはサードパーティーのシステムで分析・確認ができる。複数のデータセンサーをひとつのTAGに統合することによって、ZFとMaxionは、より使いやすく簡単に必要な情報すべてを監視しすることを可能にした。



 農業用機器を含むほとんど全ての商用車に装着可能なこのシステムは、安全性の向上とコストの低減に貢献する。特にフリート事業者や、自動運転システムを導入するモビリティサービス業者には大きなメリットをもたらすだろう。



 このシステムのプロトタイプはフランクフルトモーターショーで展示される。2020年上半期には初期開発を終了し、その後、公道での実証実験を行う計画である。

情報提供元:MotorFan
記事名:「 ZF「スマート・ホイール・コネクティビティ・ソリューション 」をMaxionと共同開発