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UnexとST、V2Xおよびセキュア・テレマティクス・アプリケーションの開発期間短縮で協力


V2X(車車間・路車間通信)システムの主要サプライヤであるUnexと、多種多様な電子機器に半導体を提供する世界的半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクスは、卓越した柔軟性とサイバー・セキュリティを特徴とするUnexのV2X用システム・オン・モジュール SOM-301と、STのTelemaco3P Modular Telematics Platform(TC3P-MTP)を統合することを発表した。

 UnexのV2Xcast(R)技術を採用したSOM-301は、V2Xに不可欠なあらゆるハードウェアおよびソフトウェア・コンポーネントを統合し、必要な要素すべてを網羅したシステム・オン・モジュールだ。さらに、SOM-301は、マルチ衛星に対応したSTの車載用GNSS測位ICであるTeseo IIIを統合するとともに、セキュリティに優れ世界中で使用されているAutotalks社の最新V2XチップセットCRATON2/PLUTON2を内蔵し、DSRCとC-V2X(PC5)の通信規格に対応している。




 STのTelemaco3P Modular Telematics Platformは、先進的なSmart Drivingアプリケーションの試作開発を可能にするオープンソース開発環境である。中心となるTelemaco3Pは、独立したハードウェア・セキュリティ・モジュールを業界で初めて組み込み、最新のセキュリティ機能を搭載した車載用セキュア・プロセッサだ。このプラットフォームは、マルチ衛星に対応した車載用GNSS測位ICであるTeseoと推測航法用のセンサを備えた測位用ハードウェアを提供する。また、CAN-FD、FlexRay、BroadR-Reach(100Base-T1)などの車載用バスを備える他、Bluetooth(R)、Wi-Fi、LTEといった追加モジュールを直接接続することができる。




 UnexのV2Xcastソフトウェア・スタックは、V2X処理の高性能化を可能にする。SOM-301に搭載されたCRATON2がセキュアなV2X通信を実現する一方、Telemaco3Pが車内、Wi-Fi、セルラー網からのデータとV2Xのメッセージを融合させ、アプリケーションを制御する。




 量産準備の整ったUnexのSOM-301をSTのTelemaco3P Modular Telematics Platformと統合することで、ハードウェアとソフトウェアの両面を簡単にカスタマイズできるため、最終製品に近い状態のV2V(車車間通信)・V2I(路車間通信)アプリケーションの試作が可能になり、開発期間の短縮を実現することができる。




 Unex Technologyのエグゼクティブ・バイスプレジデントであるNick Lee氏は、次のようにコメントしている。「当社のV2X技術がSTの包括的なTelemaco3Pの開発エコシステムに統合されることは、当社にとって非常に重要なことでした。迅速かつ直接的な統合により、STのTelemaco3P MTP上で当社のSOM-301モジュールが動作することを楽しみにしています。この統合は、開発期間の短縮を可能にします」




 STのオートモーティブ・デジタル事業部インフォテインメント担当ディレクターであるAntonio Radaelli氏は、次のようにコメントしている。「Unexと協力する目的は、当社のパートナーや顧客がV2Xソリューションを簡単かつ迅速に利用できるようにすることです。また、今回の協力は、当社の車載用GNSSソリューションを組み合わせることで、コネクテッド・カーの自動運転や安全性強化に向けた次世代システムの普及促進を目指します」

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