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新型カタナ誕生の呼び水となった"カタナ3.0コンセプト"の存在。2017年、スズキ社内に走った衝撃


 19年の時を経て再び姿を現した新型カタナは、どのようにして復活を遂げたのだろう。新型カタナ誕生の背景を、開発者のインタビューを交えてお届けする。


REPORT●伊藤英里(Eri Ito) PHOTO●スズキ/伊藤英里(Eri Ito)

 新型カタナが生まれた背景には、“カタナ3.0コンセプト”の存在があった。これは2017年11月にイタリア・ミラノで開催されたEICMAに参考出品されたもので、モトチクリスモ社という雑誌社の企画によって生まれたモデルだ。

スズキGSX1100S

スズキ新型カタナ

カタナ3.0コンセプト

 カタナ3.0コンセプト登場当時の様子について、「現地の法人に打診はありましたが、スズキ本社としては特に関わっておらず、(自分たちも)出品されたものを見ました。ですから、当時はスズキ社内としても衝撃が大きかったですね」と、スズキ株式会社二輪カンパニー二輪企画部チーフエンジニアの寺田覚氏。




「こういうのもアリなのか、というのが(カタナ3.0コンセプトを見たときの)正直なところでした。これなら我々がもう一度造るカタナにできる、ということで、社内で進めれられたのです」




 カタナ3.0コンセプトに対する市場からの反響の大きさ、そしてスズキとしてもデザインに共感したことから、量産化が決まったという。

発表会に登場したスズキ二輪株式会社の濱本英信代表取締役社長(右)とスズキ株式会社二輪カンパニー二輪企画部チーフエンジニア寺田覚氏(中央右)、同じく二輪設計部車体設計グループ三池翔太氏(中央左)、同じく二輪管理部技術品質評価グループ班長 大城光氏(左)

 寺田氏は「カタナはスズキにとって大切なブランドで、2000年にファイナルエディションが出たあと、次のカタナにはどのような(形の)カタナがあるのか、という話は、社内でことあるたびに上がっていました」と語る。そんななかで2017年に登場したのが、カタナ3.0コンセプトというモデルだったのだ。




 2018年1月には、スズキは新型カタナの開発を決定。カタナ3.0コンセプトのデザインを最優先することを開発方針とし、2018年10月にドイツで開催されるインターモトを発表の場と定めた。




「(カタナ3.0コンセプトで)反響をいただいたのですから、熱が冷めないうちに新型カタナにしたかった」と、寺田氏は1年ほどという短期間で開発を進めた理由について説明している。




 新しいカタナは、カタナを愛する人々の思い、スズキのカタナというブランドに対する敬意と熱意が結集して生まれたと言えるのかもしれない。

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