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ドライアイス洗浄機がエンジン内部の頑固な汚れまで一掃!…オートサービスショー2019・安全自動車&グリーンテックジャパン


ディーラーやカー用品店のピット、整備工場、鈑金塗装工場などで使われるクルマの整備・修理用ツール・機器類の展示会「第36回オートサービスショー2019」(主催:日本自動車機械工具協会)が5月16~18日の3日間、東京ビッグサイト・青海展示棟で開催。そのなかから、ユーザーがクルマの整備・修理を受ける際に役立つ整備機器をピックアップする。




REPORT●遠藤正賢(ENDO Masakatsu) PHOTO●遠藤正賢、グリーンテックジャパン

 乗用車の平均使用年数は、登録車で13.24年(自動車検査登録情報協会調べ、2018年3月末時点)、軽自動車で14.73年(軽自動車検査協会調べ、2018年末時点)。エコカー減税や東日本大震災のあった2011年を除けば、部品・消耗品の耐久性向上や可処分所得の伸び悩みなどを要因として、ほぼ毎年上昇を続けている。




 すると、10年未満で使用済み車両とされていた20世紀の時代には考えられなかったような不具合が発生するようになるのだが、その手前でカーオーナーなら気になり出すのは、普通に洗車・清掃しても手が届かない部分に蓄積される、汚れやホコリではないだろうか?

ドライアイス洗浄前後のエンジンブロック

ドライアイス洗浄実演後のパネル。吹き付けた個所は油性ペンの色がキレイに落ちている

 大手機械工具商社・安全自動車のブースには、ドライアイス洗浄機専門メーカーのグリーンテックジャパンが、自動車整備工場向けの新モデル「GT-120EM」で、油性ペンの色を落とすデモンストレーションを実施。エンジンブロックやバルブ、ピストン、チェーンなどの洗浄実例も展示して、多くの来場者から注目を集めていた。




 同社のドライアイス洗浄機はこれまで、自動車を含む各種生産工場のほか、プロの洗浄業者向けに展開されており、自動車分野では主にプラスチック金型のガス、プレス金型の鉄粉や油、塗装ブースや治具の塗料、溶接スパッタ、切削油などを洗浄するのに広く用いられている。

ドライアイス洗浄による汚れ剥離の原理イメージ

 その原理は、-78.9度のドライアイスペレットまたはパウダーを吹き付け、母材と付着物との間に入り込ませ、ドライアイスパウダーが固体から気体へと昇華した際に起こる約750倍もの体積膨張効果を利用して、母材をほとんど傷つけることなく付着物を剥離させる、というもの。




 しかも洗浄後の母材表面には付着物や廃液などは一切残らず、かつウェスやブラシなどが届きにくい場所にもドライアイスが入り込むため、奥まった場所の汚れやホコリも掻き出すように洗浄できるという優れものだ。

グリーンテックジャパンGT-120EM

 なお、自動車整備工場向けモデルでは、0.4~1.4MPaの低流量レシプロコンプレッサーに対応し、自動車整備専用ノズルやオプションを豊富に用意。また100V電源が不要なエア駆動の低価格モデル「GT-110M」もラインアップしている。




 今後さらに平均使用年数が伸び、エアコン通風口やエンジンルームの清掃、そしてエンジンオーバーホールが一般的なメンテナンスメニューとなった時、整備工場ではこのドライアイス洗浄機で奥底のホコリや頑固な汚れまで短時間で一掃する光景が、珍しいものではなくなるのかもしれない。

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