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新型フィアット500Xに搭載された次世代1.3Lエンジンの奥ゆかしさに好感触〈試乗記〉


フィアット初のスモールSUVとして2015年10月に日本でデビューした「Fiat 500X」がマイナーチェンジ。エントリーモデル「500X」と上級モデル「500X Cross」の2タイプを19年5月より導入した。新しい局面へと進化を遂げた同モデルには、新世代エンジンとしてフィアットに初採用されたオールアルミ製1.3L 4気筒“FireFly”ターボが搭載されている。




TEXT●福永貴夫(FUKUNAGA Takao)


PHOTO●平野 陽(HIRANO Akio)

いい意味で“エンジンの存在感を消す”

オールアルミ製1.3L 直列4気筒マルチエア16バルブ インタークーラー付きターボエンジン搭載。最高出力は111kW(151ps)/5500rpm、最大トルクは270Nm(27.5kgm)/1850rpm。

 5月10日に発表されたばかりの「フィアット 500X」だが、早速、試乗する機会に恵まれた。今回の目玉は内外装のアップデートもさることながら、新開発の1.3Lエンジンの搭載。




 オールアルミ製55282328型1.3L直列4気筒“FireFly”ターボエンジンは、パワーと燃費を向上させており、従来モデルと比べ、最高出力は11psアップの151ps(111kW)、最大トルクは20Nmアップの270Nm(27.5kgm)を発生。燃費は、欧州参考値で従来モデル搭載の1.4Lターボエンジン比べ約10%向上している。




 冒頭で記した“いい意味でエンジンの存在感を消す”とは、FCA商品企画担当者談。そのような表現をするとエンジン性能が劣っているように感じる向きもいるだろう。だが、この表現をインポーター担当者がしたのは、新世代エンジンとしてフィアット初採用となる55282328型エンジンに自信をもっていることの現れでもある。




「動力性能もそうですが、車内の静寂感を感じとっていただければと思います。エンジンノイズが車内へ侵入することを極力防いでいます。また、アイドリングストップ時からの再始動時の振動を抑えることで、その際に感じる不快さを軽減させています」(商品企画担当者談)。

サスペンションは前後ともマクファーソンストラット式を採用。ブレーキは、フロントがベンチレーテッドディスクでリアがディスク。タイヤサイズは215/60R16。

 試乗コースは、まずは一般道から。東京・三田からレインボーブリッジ(一般道部分)を使って台場まで。東京は意外と坂道の多い街。クルマに乗っているとあまり感じないが、アップダウンのある一般道を当たり前のようにストレスなく走る。




 1.3L直列4気筒“FireFly”ターボエンジンは、アクセルレスポンスもよくエンジン特性をうまくピックアップ。右足に力を込めることなく、初めて運転するクルマを難なく走らせることができた。




 組み合わされるトランスミッションは6速AT。変速ショックもなく、スムーズに、ゆるやかにシフトアップしていく。マニュアルトランスミッションでこれができたら“運転うまいね”と言われそうなくらい、なめらかにギヤが変わっていく。




 静粛性については、走行中、信号待ち、渋滞等、各シチュエーションで“エンジンの存在を消す”とはこのことだったのかと認識。エンジンが自己主張してこない。とはいえ、アクセルを踏んだときのエンジンからのメッセージは確実に捉えることができ、その存在を忘れるというのではなく、BGMかのような存在としてドライバーに寄り添うエンジンという印象を受けた。

SUVらしさを強調しながらも街中でも自然に溶け込むスタイリング

エクステリアの大きな変更点は、前後バンパーの意匠変更。SUVらしいクロススタイルを採用している。

全長×全幅×全高は4280mm×1795mm×1610mm、ホイールベースは2570mm。トレッドは前後1545mm。最小回転半径は5.5m。

 エクステリアは、前後バンパーを一新。SUVらしいクロススタイルを採用しつつ、親しみやすいデザインの中に力強さというアクセントが盛り込まれている。




 500Xは、アーバンライクな雰囲気を漂わせており、いわゆるガチガチのオフロードフィールドを駆るモデルとは一線を画しているといっていいだろう。オフロードコースを走行したりキャンプに行ったりということより、例えば、“グランピング派”の心をくすぐるたたずまいを放っているといっていいだろう。



新デザインのヘッドライトを採用。さらに、上級モデルの500X Crossでは、ドライビングライトやリアコンビネーションランプにLEDを採用している。(※写真は500X)

デイタイムドライビングライトとポジショニングライトは上下で分割するというデザインを採用。「500」のロゴをモチーフにしている。

「オーナー様の多くは、FIATというブランド、“チンクエチェント”というクルマに、他社(車)にはない価値観を持っていただいているという傾向が強いということもあります」(商品企画担当者談)。




 前後バンパーのほかにエクステリアでは、デイタイムドライビングライトとポジショニングライトを上下で分割することで、“FIAT 500”ファミリーのシンボルでもある「500」のロゴをモチーフにしたデザインを採用。このデザインは、500Xのフォルムを際立たせる、さりげなくもインパクトあるアクセント効果をもたらしてくれることだろう。

首都高で試した加減速や制動力にやさしさを感じる

ラインナップは、エントリーモデルの「500X(写真)」と上級モデルの「500X Cross」の2グレードを用意。500Xの車両重量1410kgに対し、500X Crossは30kg増の1440kg。それ以外のスペックは両グレードとも同じ。

 東京・台場にて500Xの撮影を終え、帰着点である東京・三田に向かう。せっかくだから、帰りは一般道ではなく首都高速(C1ルート)を走ってみることに。C1ルートをほぼ一周したのだが、このC1ルートは正直、あまり路面状況が良いとはいえない。だが、特に不快感を覚えずにドライブできたのは、前後マクファーソンストラット式のサスペンションがうまく伸縮してくれたからだろう。




 首都高はところどころで渋滞しており、さらに制限速度の関係もあり高速域で走行していないということもあるが、乗り心地での不満は感じず。さらに、肉厚のあるシートのおかげか、ゆったりとした気持ちで運転することができた。




 高くない速度域で、かつ前後の状況を見極め急制動をかけてみる。急制動といっても通常より強めにブレーキを踏む程度のものだが、じわりと効いてくる制動に対して不安は感じず、同時に扱いやすさを感じた。




 渋滞気味の首都高速だが、ところどころで流れがよくなり、前方にクルマがいない状態になることも。そのチャンスを使って、急加速を試みてみる。急加速とはいえ、もちろん公道ということあり、一瞬アクセルを深く踏み込むという程度のものだが、体感的には、レポーターのイメージ通りのやさしい加速をみせてくれた。




 レーンチェーン時についても、舵角に対して素直にノーズが向く。若干、ラフにステアリグ操作をしてみたが、それにより挙動が乱れるということもなく、安定した車線変更を行うことができた。




 今回の試乗では、日々の生活の中で“500X”を運転したらどんな印象を受けるのだろうか、ということに主眼を置いてみた。日常のなかでの“走る”“曲がる”“止まる”においては、十分な運動性能をもったモデルだと認識した。

レザーステアリングホイールや前席シートヒーター、Apple CarPlayおよびAndroid Autoに対応する7インチタッチパネルモニター付きインフォテインメントシステムなどを標準装備する。インパネのボディ同色化もインテリアのポイント。

 日常生活のなかでの一般ドライバー視点からのレポートなので、MotorFan.jp読者の欲求を満足できたかは不安に思うことも……。ただ、この扱いやすさは、例えば、買い物や送り迎えといったシーンでステアリングを握る女性ドライバーにも満足してもらえるのではないかと予想する。




 チャンスがあれば、高速走行、ロングドライブ、フル乗車といった、さまざまなシチュエーションで500Xの魅力に触れてみたいと思う。


 




 なお、5月18日(土)/19日(日)には、70ヵ所以上ある全国のフィアット正規ディーラーで「500X」誕生を記念したフェア「FIAT X DAY」が開催される。この機会に、500Xを“リアル”に感じてみてはいかがだろうか。




<FIAT X DAY 公式サイト>


https://www.fiat-auto.co.jp/fair/500Xseries3/?utm_source=TopSlider







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