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BYDジャパンが小型電気バスの予約受注を開始 日本の市場ニーズを考慮した専用仕様を投入


世界有数の二次電池製造メーカーであり、2000年代初頭から自動車の製造も開始した中国企業BYD。すでに本国では多くのEV、PHEV、電動大型バスなどの販売実績があるが、新たに日本で小型電気バス「J6」販売を決定した。




TEXT &PHOTO:松井亜希彦(MFi) FIGURE:BYDジャパン

 2020年春より納車を行なう予定となっているこのJ6は、BYD初の日本仕様車として開発が進められたモデル。小型電気バスでは最長となる満充電で200kmの航続距離を備え(乗車率65%、エアコン未使用時)、部品のモジュール化などでメインテナンス性も向上させた。車体面でも高齢者などの乗降を低床のノンステップ式としつつ、税抜きの希望小売価格を1950万円に抑え、5年間で1000台という高い販売目標を立てている。




 BYDはすでに日本市場でも京都、沖縄などで電動バスの販売実績があるが、いずれも大型/中型であり、台数的には非常に少ないのが現状だ。しかし今回発表された「J6」は全長7m以下の小型バスであり、鉄道や大型バス路線などがない地域での交通網として需要が望めるとしている。高齢化社会に向けて、「自家用自動車から環境負荷の少ない公共交通機関への誘導」が推進されている我が国において、航続距離の長さと購入しやすい価格帯で需要を喚起する狙いだ。また今後はこのJ6をベースに、自動運転化、ビークルtoホーム、ビークルtoグリッド、ビークルtoビークルの電力供給に関する開発も進めていくと発表された。

低くフラットなフロアでバリアフリー化



 バッテリーを車体最後部に搭載し、フロア面の上昇を可能な限り抑えている。路線バスの乗車定員は座席+立席+乗務員の合計で算出されるが、J6は31人/29人/25人の3タイプを設定。25人乗りは座席数を増やした郊外型で、残りふたつは立席の多い都市型だ。

戦略的なプライスでEV小型バスの一般化を図る

会見を行なったBYDジャパン副社長の花田晋作氏。1950万円という価格は普及を拡大するために「かなり思い切って下げている設定」だという。

〈EDITOR'S EYE!〉エコな小型バスは日本市場でどれだけシェアを確保できるか?

ディーゼルエンジンのノンステップ式小型バス、日野自動車ポンチョの価格は税抜き1600万円前後で、直近の2017年の一部改良時では年間販売目標台数を300台としている。EVであるJ6は補助金が支給される予定であり、価格差はさらに小さくなる点も見逃せない。

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