starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【ハーレーダビッドソン ロードグライドスペシャルの実力ガチ解説】超弩級ツアラーが得意なのは高速道路だけなのか!?


ツーリングファミリーと呼ばれるハーレーダビッドソンの最上級シリーズ。ロードグライドスペシャルはフレームマウントされたシャークノーズフェアリングとLEDデュアルヘッドライトからなる独創的なフロントマスクと、全身をブラックアウトしたダークカスタムで人気を呼んでいる。




REPORT●青木タカオ(AOKI Takao) PHOTO●ハーレーダビッドソン ジャパン(HARLEY-DAVIDSON JAPAN)



HARLEY-DAVIDSON ROADGLIDE SPECIAL……3,283,800円〜

エンジンは最新Vツイン「ミルウォーキーエイト」

 2019年モデルのツーリングファミリーは全10機種という大所帯となっているが、剛性の高いダブルクレードルフレームに、OHV4バルブのV型2気筒「ミルウォーキーエイト」を搭載する車体構成は共通で、107キュービックインチ=1745ccをベーシックに、上級モデルは114キュービックインチ=1868ccエンジンを積む。




 大まかに分けると、“ヤッコカウル”とも呼ばれるバットウイングフェアリング付きのエレクトラグライド系、シャークノーズフェアリングにデュアルライトを内蔵するロードグライド系、そしてカウルではなくトラディショナルなヘッドライトナセルにしたスタンダードのロードキング系という3本立てになっている。

 今回紹介するのは、ロードグライド系の上級スタイリッシュモデル。ミルウォーキーエイト114(1868cc)を搭載し、バガーカスタムという若者も好む新感覚スタイルに仕上がった。


 クロームパーツでゴージャスに飾り立てるのではなく、エンジンも足まわりもすべてを黒で統一し、車体色も落ち着きつつ凄みのあるものに。エンブレムなど装飾も控え目だ。



 ハーレーダビッドソンのツーリングファミリーは大陸横断もこなす長距離クルーザーであり、かつてそれに乗るオーナーは誇らしげにドレスアップしたものだが、これをストリートカスタムするという現象がセンス鋭いニューエイジたちによって生まれたのである。




 彼らの手にかかれば、快適装備であるウインドスクリーンはショートカットされ、キングツアーパック(トップケース)も取り外してしまう。そんな新しい価値観にメーカー自身も敏感に反応しリリースされているのが、この「ロードグライドカスタム」というわけだ。



鼓動感タップリなVツインに揺られる感覚が心地良い

 超弩級ツアラーであるにも関わらず、軽快感もプラスされたわけだが、それは走りにも言えることだ。押し引きなど取り回しはずっしりと重いが、走り出してしまえばその巨体を忘れてしまう。ローや2速ではトルクが太すぎてギクシャクしてしまい、車体が動き出すと同時にシフトを上げていくとスムーズに走る。




 そのとき感じるのが、フットボードとシーソーペダルの組み合わせの秀逸さ。トーでチェンジペダルをかき上げていくこともできるが、シーソー式ならカカトを使って踏み込んでいけばいい。靴の表面が傷まないし、操作もとてもラクで、これに慣れてしまうとアメリカンクルーザーをゆったり操るなら絶対に欲しい装備となる。



ゆったりとしたシフトチェンジフィールをもたらすシーソーペダル。

 ミルウォーキーエイトエンジンはVツインらしい鼓動感が味わい深く、ただ単に走っているだけで心地よさを感じる。低回転で落ち着いてクルージングができ、トップ6速での100km/h巡航はわずか2200rpmほどでこなしてしまう。




 不快な微振動もなく、これはエンジンをラバーマウントし、さらにカウンターバランサーをパワーユニット内に組み込んだことの影響が大きい。




 ウインドシールドがショートカットされ、せっかくのウインドプロテクション効果が大幅にスポイルされてしまうのではないかと心配だったが、上半身への走行風はシャークノーズフェアリングが整流し、しっかり防風してくれている。




 ストリートカスタムされてスタイリッシュになっても、乗り心地が良く、さすがはツーリングファミリーといったところ。高速道路を使ったロングツーリングを得意とするところは変わっていない。



思いのほか、コーナリングもエキサイティング!!

 その一方で、ワインディングを豪快に駆け抜ける面白味もあるから懐が広い。ボリューミーなカウルがフロントまわりに備わり、さぞかしフロントがヘヴィだろうと思いきや、フェアリングはフレームにマウントされハンドルまわりには一切関与していない。



 そのおかげでフロント19インチのハンドリングにクセはなく、狙ったラインをトレースしていく。ライトウェイトスポーツのようなヒラヒラ感はもちろんないが、大きな車体をアグレシッブに寝かせ、ビッグトルクでコーナーを立ち上がっていくロードグライドのコーナリングは病みつきになる楽しさがある。



 真っ直ぐ走ることと、コンフォート性だけを優先させたツアラーでは決してない。高速道路で快適に長距離を移動でき、郊外ではワインディングも楽しみに。日本のライダーにとっては定番ともいえるそんなツーリングも、ロードグライドスペシャルならそつなくこなすだろう。



ロードグライドスペシャル ディテール解説

フルカバードされたフロントサスペンションは、インナーチューブ径49mmのSHOWA製デュアルベンディングバルブフォーク。ブレーキはブレンボ製4ピストンキャリパーと300mmディスクの組み合わせで、制動力、タッチともに申し分ない。



ロードグライドならではの独創的なフロントマスクは、二眼ヘッドライトとシャークノーズフェアリングによるもの。ウインドスクリーンはスモーク化され、短くスタイリッシュにカットされた。シールドの付け根にエアインテークがあり、走行風を整流する。



アナログタイプの指針式メーターは、左が速度計、右がエンジン回転計。クロームリングが施され、高級感あふれる仕上がりとなっている。フェアリング内側には「Apple CarPlay(アップルカープレイ)」に対応するインフォテインメントシステムを装備した。



排気量1868ccの空冷OHV4バルブV型2気筒エンジンを搭載。45度に開いたVバンク角や、プライマリーチェーンを介して別体ミッションに駆動力を伝えるエンジン機構はトラディショナルなものだが、デュアルスパーク化されるなど先進技術も融合している。



ツアラーらしく座り心地の良いダブルシートだが、足着き性を考慮し、クッション厚はウルトラモデルに比較すればこれでも薄めだ。なお、シートは純正オプションで豊富にラインナップされ、好みや体格に合わせてよりどりみどりとなっている。



ハードサドルケースを左右に備え、積載力も充分。リッドは片手でワンタッチ開閉できる。ケースボトムはマフラーに沿うようにストレッチされ、バガーカスタムを強調。また、テール/ブレーキランプをウインカーに内蔵し、テールセクションをスッキリさせた。



■ROADGLIDE SPECIAL 主要諸元

●エンジン


エンジン Milwaukee-Eight 114


ボア 102 mm


ストローク 114 mm


排気量 1,868 cc


圧縮比 10.5:1


フュエルシステム 電子シーケンシャルポートフュエルインジェクション(ESPFI)


エキゾースト ブラック、2-1-2デュアルエキゾースト with テーパードマフラー




●ディメンション


全長 2,430 mm


シート高 695 mm


最低地上高 140 mm


レイク(度) 26


トレール 173 mm


ホイールベース 1,625 mm


フロントタイヤ 130/60B19 61H


リアタイヤ 180/55B18 80H


燃料容量 22.7 l


オイルタンク容量 4.9 l


出荷時重量 375 kg


車両重量 391 kg




●パフォーマンス


エンジントルクテスト方法 EC 134/2014


エンジントルク2 163 Nm


エンジントルク(rpm) 3,000


リーンアングル、右(度) 32


リーンアングル、左(度) 31




●ドライブトレイン


プライマリードライブ チェーン, ギア比:34/46


ギア比(オーバーオール)1速 9.593


ギア比(オーバーオール)2速 6.65


ギア比(オーバーオール)3速 4.938


ギア比(オーバーオール)4速 4


ギア比(オーバーオール)5速 3.407


ギア比(オーバーオール)6速




●シャシー


フロントタイプ6 ブラック、タロン・キャストアルミ


バックタイプ ブラック、タービン・キャストアルミ


ブレーキ、キャリパータイプ 32 mm、前後-4ピストン固定




●電気


ライト、インジケーターランプ ハイビーム、ランニングランプ、フロントフェンダーランニングランプ、ターンシグナル、ニュートラルランプ、油圧警告灯、エンジンチェックランプ、アクセサリー、スピーカー、セキュリティシステム、ギアインジケーター、バッテリー、ギア/回転数表示、燃料警告灯、クルーズコントロール、ABS、燃料残量表示


テストライダー:青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。最新バイク情報をビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説し、休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持されている。現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアにて執筆中、バイク関連著書もある。ハーレー専門誌では編集長も務め、アメリカンクルーザーは特に造詣が深い。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.