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ザイリンクスとZF:AIイノベーションおよび自動運転開発を共同で実現


アダプティブ/インテリジェントコンピューティングのリーダーであるザイリンクスと、自動車関連部品のティア1サプライヤー・ZF Friedrichshafen AG (ZF) は 1月6日(米国時間)、新たな戦略的提携を発表した。この提携により、ザイリンクスのテクノロジが活用されZF社の先進人工知能(AI)ベースの自動車制御ユニットZF ProAIによる自動運転アプリケーションが実現している。

 ZF社は、ザイリンクスのZynq UltraScale+ MPSoCプラットフォームを使用し、リアルタイムのデータ集計、プリプロセス、配信を処理し、また、ZF社の新しいAIベース電子制御ユニットでのAI処理に演算アクセラレーションを提供している。ZF社がザイリンクスのアダプティブインテリジェントプラットフォームを採用した理由は、ZF ProAIプラットフォームを顧客固有の要件に合わせてカスタマイズするために欠かせない、処理能力のスケーラビリティと柔軟性を備えているためである。




 ZF社の先進エンジニアリング担当責任者でZukunft Ventures GmbHのゼネラルマネージャーを務めるトルステン・ゴリュースキー氏 (TorstenGollewski) は、「ZF ProAIが持つ独自の強みは、モジュラー式のハードウェアコンセプトとオープンなソフトウェアアーキテクチャにあります。弊社は、自動運転分野で可能な限り幅広い機能を提供することを目指しています」と述べている。市場にあるその他のシステムは、固定されたハードウェアおよびソフトウェアアーキテクチャの組み合わせを使用しており、機能が制限され追加コストの可能性があるが、このZF ProAIのアプローチはこの点において一線を画している。




 ザイリンクスのコア垂直市場担当バイスプレジデントであるヨーセフ・カリロラヒ氏 (Yousef Khalilollahi) は、「ZF社との提携を通じてZF ProAIプラットフォームに携わり、自動運転車開発にかかわる課題解決に貢献できることを光栄に思います。適応性のあるハードウェアプラットフォームにより、ZF社は柔軟性と拡張性に優れたシステムを設計し、多様なプロセッシングエンジンを介してシームレスにAI計算アクセラレーションと機能安全 (FuSa) を取り込むことができます。ZF社との提携をさらに発展させ、自動運転およびAIイノベーションを次の段階へと推進できることを心待ちにしています」と述べている。




 ザイリンクスは12年以上にわたって自動車メーカーおよびティア1自動車サプライヤーにチップを供給してきた実績を持つ。現在、自動車システムに搭載されているザイリンクスのデバイス数は1億6,000万を超え、うち約5,500万はADAS専用である。

ZF ProAI Gen3 Case

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