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フロスト&サリバン:2030年までに高度自動運転車は世界全体で1,800万台に到達の見込み


フロスト&サリバンは自動運転車市場のグローバル展望を新たにまとめた。同社の分析では、2030年までに高度自動運転車は世界全体で1,800万台に到達する予測となり、新車の6台に1台が高度自動運転車となる見通し。今回の予測における高度自動運転車には、米自動車技術会(SAE)の自動運転車の定義におけるLevel 3(運転手がいることを前提とした自動運転)、Level4(一定条件下での完全自動運転)、およびLevel5(完全自動運転)が含まれる。

 Level3の自動運転車は2026年までにグローバルの自動運転市場全体の35%に到達した後、Level4の完全自動運転車に取って代わることが予測される。自動運転車市場は将来的に自動運転車の専用車線や専用駐車スペースの提供等のインセンティブを実施する中国が主導し、2030年には世界全体の自動運転車の販売台数のうち30%程度を中国が占めることが予測される。




 また、自動運転を軸にした自動運転タクシーやシャトルバス、駐車サービス等の自動運転サービスも、自動車メーカーやサプライヤーに大きな市場機会をもたらす見込み。フロスト&サリバンの予測では、自動運転を軸にしたモビリティ・車両サービスや、ロジスティクスおよび周辺サービスといった自動運転サービス市場は2030年には世界全体で計2,000億米ドルに到達する予測。


*本予測での自動運転サービス市場には次の12の領域が含まれる:モビリティサービス(自動運転タクシー、自動運転シャトルバス、自動運転モノポッド〔小型シャトルバス〕)、車両サービス(オンデマンド機能アップデート、駐車サービス、製造・所有・運行・保守点検)、周辺サービス(オンデマンド・ユーザー保険、車両データーサービス、車両整備予測)、ロジスティクスサービス(カーブサイドデリバリー、廃棄・修理、ハブ間輸送)。


 中でも自動運転タクシーやシャトルバス事業を中心にしたモビリティサービスが、自動運転サービス市場全体の65%を占める見通しだ。




 自動運転車は交通ハブと次の目的地との間を結ぶことで「ファーストワンマイル・ラストワンマイル」問題を解消するほか、コスト効率や利便性、運用効率性も高いことから、シェアリングサービスでの活用が進む見込み。初期段階では、ある地点と次の目的地をつなぐ小型の自動運転シャトルバスでの利用が進む見込みだ。第二段階では、自動運転のオンデマンドバスや乗用車の配車サービスが拡大する見通し。その後第三段階として、利用目的や乗員人数、搭載機能等によってタイプ毎に分かれた自動運転の配車サービスを、ユーザーが自由に選んで利用する形へと進化して行くことが予想される。




「今後自動車メーカーは自動運転サービス市場での収益化を目的とした合弁企業の設立やパートナーシップ、企業買収といったオプションを検討するでしょう。また、今後ティア1サプライヤーの役割も変化し、ハードウェアに依存しないソフトウェアなどのインテグレーターへと移行すると同時に、技術提携や買収・合弁が新たなモビリティのエコシステムを形成する上で必須となるでしょう」と、フロスト&サリバンのモビリティ部門欧州地域ディレクター、フランク・レベック氏は話す。

フロスト&サリバンが発行するモビリティ業界のリサーチタイトルと概要(日本語)はこちら
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