愛知製鋼は、HVやEVなどの次世代車に不可欠なインバータ用放熱部品である「パワーカードリードフレーム」の生産能力増強と二拠点生産体制によるBCPに対応するため、同社岐阜工場(岐阜県各務原市)内に新生産ラインを建設し、7日竣工式を執り行った。

 HVやEVなど、電気を動力とする車には、モータの電力制御などを行うパワーカード※が搭載されている。その主要構成部品である「パワーカードリードフレーム」は、異形断面形状の銅板を高精度にプレス加工し、数ミクロン厚の均一なニッケルめっきや部分的に金めっきを施した、複雑形状の接点・放熱部品だ。精密プレス技術と機能めっき技術を融合させることで、同一敷地内での一貫生産を実現しており、愛知製鋼の強み商品の一つとなっている。



 今回竣工した新生産ラインは、4S(Simple、Slim、Short、Straight)にこだわった一貫自動ラインであることや、生産性の2割向上に加え、製品品質に影響する異物混入防止のさらなる強化により、よりいっそう高品質なモノづくりに適した作業環境を実現している。また、将来のさらなる生産能力増強を視野に入れたライン設計としている。さらに、今回の新ラインを既存の知多工場(愛知県東海市)内の電子部品工場から離れた岐阜工場に配置することで、巨大地震など災害時でも安定的に顧客へ供給継続する体制を確立した。



【新生産棟・新生産ラインの概要】

所在地:愛知製鋼株式会社岐阜工場内(岐阜県各務原市鵜沼大伊木町3丁目36番地)

生産品:パワーカードリードフレーム

生産能力:180万個/月(車輌6万台/月分に相当)

建築面積:約4,200㎡(2階建て)

投資額:約30億円(建屋、設備)

情報提供元:MotorFan
記事名:「 愛知製鋼:次世代自動車用部品の生産能力増強と二拠点体制確立