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【カーナビ歴史探訪】業界初の地デジ標準搭載 パナソニック ストラーダ Fクラス CN-HDS960TD 【CAR MONO図鑑】


家庭用テレビの多くがアナログだった時代に他社に先駆けて地デジチューナーを標準搭載したのが、当時のストラーダのフラッグシップ「Fクラス」。いかにもパナソニックらしい製品だった。


REPORT●浜先秀彰(HAMASAKI Hideaki)

地デジの全国放送を前にチューナーを標準化

 2006年夏にパナソニックからリリースされた「ストラーダFクラス CN-HDS960TD(当時価格:35万4900円)」が業界初の地デジチューナー標準搭載モデルとなる。




 地デジは2003年から東京、名古屋、大阪で放送が始まり、その後段階的に全国へと拡大。2006年末に全国の県庁所在地及び隣接市町村での放送が行われることとなった。このモデルはそのタイミングに合わせる形で12セグ/ワンセグ対応の地デジチューナーを標準搭載。とはいえ、その頃はまだ技術的に小型化して本体に内蔵することができなかったので別体ユニットを付属していた。ちなみに他社では地デジチューナーは7万円以上の高価なオプションだった。




 他社に先駆ける形でパナソニックが地デジチューナーを標準化したのは、家庭用のテレビを手がけていて低コスト化も図れたから。ちなみに車載用の地デジチューナーを最初にリリースしたのもパナソニックで、前年の2005年にTU-DTV100という地デジ、BSデジタル、CSデジタルを受信できる3波対応モデルがあった。




 車載のアナログテレビでは長いロッドアンテナを立てても、走行中は映像にも音声にもノイズが混じり、お世辞にも快適な視聴ができるとはいえなかった。だが地デジではガラスに貼る小さなフィルムアンテナにもかかわらず走行中でも映像、音声ともにクリア。クルマ好きにとっては憧れの装備だった。




 また、写真を見てのように家庭用テレビのような大型リモコンが付属しており、地デジ用のカラーボタンが目立って装備されるなどAV一体型ナビにとって地デジは重要な機能に位置づけられていた。




 カーナビのテレビチューナーはその後、アナログから地デジへと順次切り替わっていき、ユニットも小型化されて別体の付属品から内蔵化されていった。



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