ブランドや車種の個性が表れるのは、デザインやメカニズムだけとは限らない。例えば、収納スペースもそのひとつ。ユーザーが少しでも使いやすいように創意工夫が凝らされている。そのこだわりをチェックしてみた。
軽自動車はもちろん、普通車も含めて、いま日本で最も支持を集めている「N-BOX」がベースの商用車が「N-VAN」だ。センタータンク構造のほか、燃料タンクを薄型化することで助手席の足元まで完全にフラットな空間を作り出すことに成功。また、助手席ドアとスライドドアとの間の柱(ピラー)を取り除くことで1580mmもの大開口を実現し、大きな荷物の積み下ろしが容易になっている。実用性を追求するだけでなく、見た目にもこだわっており、ファニーな表情の「FUN」と精悍な表情の「COOL」という個性的なスタイルも用意する。なお、パワートレーンは自然吸気とターボの2種類。トランスミッションはCVTだけでなく、6速MTもラインナップされている。
サッと手軽に使える心地よさを追求
3つのスタイルを持つが、実用性については全車共通。細かな加飾は異なるが、収納スペースの数と種類は変わらない。「N-VAN」の内装は、“気持ち良く働ける、使いやすくてうれしくなるような、積む/運ぶ生活の道具”をコンセプトにデザインされており、小物の収納スペースを沢山設けるのではなく、壁掛けの棚のような使い勝手の良さを追求したという。