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ZFのOpenmaticsコネクティビティプラットフォームをバスメーカーのVDLが電気バス向けに採用


ZFの子会社・Openmaticsは、オランダのバスメーカーVDL Bus &Coachにコネクティビティプラットフォームを提供するオフィシャルプロバイダーだ。同社のAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)およびSDK(ソフトウェア開発キット)などのオープンプラットフォームは、西ヨーロッパの電動バスマーケットリーダーであるVDL社に、優れたネットワークと機能において選択肢を提供、すべての車両の運用効率に関連する情報を正確に表示する。今後VDL社は、Openmaticsと緊密に協力することで、さまざまな「コネクテッドサービス」を顧客に提供する予定だ。

 OpenmaticsのCEO、トーマス・レッシュ氏(Thomas Rösch)は次のように述べている。「データ分析は、電気自動車のエネルギーおよび充電管理において重要な役割を果たします。したがって、今日VDL Bus & Coachが、当社のコネクティビティソリューションを自社の標準として採用し、そのメリットを活用することを発表できることを、とても嬉しく思っています」




 VDL Bus & CoachのCEO、ヘンク・コペンズ氏(Henk Coppens)は次のように付け加えている。「西ヨーロッパにおける電動バスの大手プロバイダーとして、当社はテクノロジーに対して柔軟でオープンです。したがって、当社の製品に採用するすべてのコネクティビティシステムも柔軟でオープンであることを期待しています。この点において、当社はOpenmaticsという理想的なパートナーを見つけました」

運用効率向上のためのインテリジェント分析

 Openmaticsによって提供されるデータは、VDL社の車両に新しい技術を実装し機能の改善を可能にする。また、車両の種類に関係なく、フリートが適正に走行しているかどうかを常に監視できる。Openmaticsは、運用効率にかかわる全体の詳細情報を提供する。これは、車両所有の総コストをさらに下げることに著しく寄与する。




 Openmaticsのビジネスインテリジェンス・アプリケーションは、電動バスの要件に合わせてカスタマイズしたユニークな製品だ。電動ドライブに関連するすべてのパラメーターを正確に記録できる。得られたデータは、バッテリー管理、エネルギー消費、走行距離、車両診断などの詳細パラメーターを可視化するレポートを自動生成するために使用される。すべての評価はOpenmatics/VDLポータルで利用可能で、承認されたユーザーはどのモバイルデバイスからでもこのポータルにアクセスできる。Openmaticsは、VDL社のディーゼルエンジン搭載都市バスやコーチにも同様の機能を提供するが、例えばZFのEcoLifeやTraXonなのトランスミッションやシャシーシステム、および他社製コンポーネントのパラメーターなど、特定のパラメーターを使ってカスタマイズする。2018年末までに、300台以上のVDL社の電気バスがOpenmaticsソリューションを装備する予定だ。

メンテナンスと「無線」化を促進

 OpenmaticsとVDL社には、さらに多くのものが用意されている。例えば、ZFコンポーネントなど特定のコンポーネントの状態に関する情報は、予知保全により、故障の兆候を検出して故障の発生前に対策を講じる事を可能にする。このシステムのもうひとつのアプリケーションは、ディーゼルエンジンを搭載した車両向けの、実際の過去データに基づいた動的シフトプログラムだ。将来的には、ガレージにおいてではなく、無線(OTA)でコンポーネントソフトウェアをアップデートするオプションも利用可能になる。車両に装備したのOpenmaticsボックスは、このオプションを集中的かつ安全に機能させることができる。




 VDL Bus &Coach以外の顧客にOpenmaticsのメリットを提供するためのプロジェクトも進行している。さらに、Openmaticsプラットフォームに基づく「VDLコネクテッドサービス」は、フリート管理者に常時更新された運用情報を提供する。VDL社の顧客は、Openmatics APIを使用して、それぞれの運営会社のITインフラストラクチャにデータを接続することも可能になる。

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