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トヨタのハイエンドパフォーマンスユニットはツインターボで武装:V35A-FTS


■V35A-FTS


シリンダー配列 V型6気筒


排気量 3444 cc


内径×行程 85.5mm×100.0mm


圧縮比 10.476


最高出力 310 kW/6000rpm


最大トルク 660Nm/1600-4800rpm


給気方式 ターボチャージャー


カム配置 DOHC


ブロック材 アルミ合金


吸気弁/排気弁数 2/2


バルブ駆動方式 ロッカーアーム


燃料噴射方式 DI+PFI


VVT/VVL IN/×

 トヨタ製としては90年代前半の直6・2JZ-GTE(初期型)以来のツインターボ・エンジン。北米市場の高級車に軒並み採用される、ドイツ御三家やGM&フォード、日産の400ps級V6に対抗する位置づけとなる。


 ストレート吸気ポートと41度のバルブ挟み角は、新アーキテクチャー・TNGA設計エンジンに共通の仕様。トヨタ自製のターボチャージャーは高迎え角・大径のタービンブレードを備え、電動ウェイストゲートで過給圧を制御される。インタークーラーは水冷+空冷の二段冷却で、過給レスポンスを高めるためターボと吸気チャンバーの間にダイレクトに置かれる。この手法は欧州流V型バンク間排気ではやりにくい。吸気側VVTは電動連続可変のVVT-iEとし、6つの噴射孔を持つ直噴インジェクター装備の新・D-4STを使用する。クランクシャフトはラダーフレームで支持剛性を強化され、低振動化に貢献する。登場間近と言われる新型スープラにも搭載される予定。

先代の「LS600h」が5.0ℓ・V8をベースとしていたのに対して、3.5ℓとエンジン側のキャパシティは大幅に少なくなった。ただ、減った分を10段のワイドレシオ化をはかったマルチステージハイブリッドシステムにより最高出力域の使用幅を広げることで、その動力性能はほぼ同等を維持している。

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