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NTN、量産インホイールモーターEVにコミット


NTNは、空冷式のインホイールモーター駆動システム(以下、IWM駆動システム)と車両運動制御技術(i2-Drive System)を開発し、中国自動車設計・製造メーカー「長春富晟汽車創新技術有限公司」(以下、FSAT社)とのライセンス契約を締結したと発表。

FSAT社総経理・劉蕴博氏(左)と NTN代表取締役社長・大久保博司氏(右)

 NTNが技術支援し、FSAT社がIWM駆動システムを搭載した軽量化新エネルギー車(新エネ車)の量産が始まる。FSAT社が量産する新エネ車は、CFRP製ボディとアルミ鋳造製シャーシを採用したFSAT社の軽量化技術と、NTNが開発したIWM駆動システムおよび車両運動制御技術が搭載され、4月25日から開催される「北京モーターショー2018」(Auto China)にFSAT社との共同で出展される。




 NTNは、2003年から次世代EV用にIWM駆動システムの研究開発に着手し、実証実験などを経て、軽量化、小型化に向けた模索を行ってきた。今回、技術支援してFSAT社の新エネ車に搭載されるIWM駆動システムは、前輪駆動車に多く採用される「マクファーソン・ストラット」レイアウトに搭載できる。既存の基本レイアウトに対応するため、エンジン車のサスペンション部品等に兼用可能で、新規設計を必要としない優れた適用性を有している。また、NTNの開発したIWM駆動システムは減速機の採用によってコンパクト化と軽量化を実現しており、併せて空冷式を採用することで構造の簡素化を図った。さらに、IWM駆動システムを採用することで駆動輪毎の直接制御が可能となるため、NTNはヨーモーメントを制御する独自の車両運動制御技術「i2-Drive System」を開発。「i2-Drive System」は、各駆動輪のトルクを直接コントロールして左右輪に駆動力差を生じさせ、発生したヨーモーメント(車両が旋回しようとする力)を高精度に制御するもので、ドライバーのハンドル操作に合わせ、付与するヨーモーメントが旋回性能を向上させる。また、各種センサーで車両挙動を検知し、車両姿勢が不安定になった場合にアシストして安定性を維持。各輪独立の駆動力コントロールによるトラクション制御や回生ブレーキを利用したABS制御も実現可能だ。




 NTNはIWM駆動システムの量産化と、車両運動制御技術「i2-Drive System」の新エネ車への搭載を支援し、新エネ車は2019年に量産開始して2023年には年間30万台の量産を予定している。

FSAT 新エネ車 主要諸元


全長×全幅×全高:4600×1800×1500mm


ホイールベース:2630mm


トレッド:1556/1506mm


車体形式 :5ドア5座席3ボックス乗用車


整備重量:1300kg


駆動モーター :インホイールモーター(2基、前輪駆動)


インホイールモーター最高出力:35kW×2


インホイールモーター最大トルク:704Nm×2


駆動用バッテリー :三元リチウム電池


電池エネルギー:50kWh


電池エネルギー密度:160Wh/kg


0~100km加速:10秒


最高車速:150km/h


消費電力:11kWh/100km


航続距離:450km


サスペンション:マクファーソン式/トーションビーム式


ステアリング:EPS(電動アシスト転舵)


制動:EPB(坂道補助、自動パーキング)


タイヤ:205/55 R17


アクティブセーフティ:ESC、DYC


パッシブセーフティ: 6安全エアバッグ/プリクラッシュシートベルト
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