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KUROに進化 日産、ニッサン IMx KURO」をジュネーブモーターショーで公開


日産自動車は6日、100%電気自動車(EV)のクロスオーバーコンセプト「ニッサン IMx KURO」を、ジュネーブ・モーターショーにて公開した。今回のジュネーブモーターショーでのお披露目が、「ニッサン IMx」の欧州初公開となった。

「ニッサン IMx KURO」は、2017年10月に東京モーターショーにて世界初公開したコンセプトカー「ニッサン IMx」を、「黒」をテーマに一新したコンセプトカー。黒のトリムとホイール、ダークグレーのボディカラーを採用し、グリルもよりソリッドなデザインに変更している。




「ニッサンIMx KURO」は自動運転や電動化、コネクテッドカーの技術を通してより豊かな社会を目指す、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の未来を体現している。


「ニッサン IMx KURO」は、日産が独自開発した脳波測定による運転支援技術、「Brain to Vehicle(B2V)」技術も搭載している。B2Vは、ドライバーの脳波を測定、解析することで、マニュアル運転時にも自動運転時においてもドライバーの思い通りの運転を実現することをサポートし、ドライビングプレジャーを高める技術だ。




日産のチーフ・パフォーマンス・オフィサーであるホセ・ムニョスは、「ゼロ・エミッションのクロスオーバーコンセプトカーである『ニッサン IMx KURO』は、人とクルマのコミュニケーション、社会とクルマとの関わり方を変える『ニッサン インテリジェント モビリティ』の将来を体現しています」


と、述べた。

自動運転技術の進化 ~ニッサン インテリジェント ドライビング~

「ニッサン IMx KURO」では、「プロパイロット」をさらに進化させた完全自動運転を実現している。クルマに任せてドライブができる「プロパイロットドライブモード(PDモード)」を選択すれば、ステアリングは格納され、シートは深くリクライニングし、乗員全員がリラックスしたまま移動することができる。「


マニュアルドライブモード(MDモード)」を選択すると、PDモードからシームレスに切り替わり、ドライバーの前にステアリングが現れ、シートは適切なドライビングポジションに変化する。


「ニッサンIMx KURO」に搭載されたB2V技術は、ドライバーの反応時間を早め、ドライバーが思い通りにより楽しく運転をできるようサポートする。日産のこのブレークスルーは、脳波測定技術を適用する研究の成果で、ドライバーが行う次の運転操作のタイミングやドライバーが持つ違和感を把握する。


• ドライバーがステアリングを回す、アクセルペダルを踏むなどの操作をする直前に、脳の行動準備電位を検出し、ドライバーが操作を開始する前からシステムが操作を開始することで、ドライバーの反応の遅れをカバーし、ドライバーが思い通りの運転をできるようサポートする。


• 自動運転時に、脳波からドライバーの違和感を検出し、ドライバーが違和感を持たない自然な制御の自動運転にカスタマイズすることを可能にする。

日産のB2V技術は、世界で初めて、ステアリング操作などの運転操作に関連する行動準備電位のリアルタイム検出、また、ドライバーが思い描いた運転と、実際に行われている運転が違うと感じるときのエラー関連電位(Error Related Potential)を計測可能とした。また、本技術は、ドライバーがヘッドセットを着用することで計測された脳波をシステムが解析、判断し、自動運転に適用する。また、マニュアル運転時には、脳波によってドライバーの意思を把握すると、ドライバーが操作を開始する0.2~0.5秒前にクルマが運転操作を開始する。このことにより、ドライバーはシステムのサポートを意識することなく、スムーズに走行することができるようになる。

ニッサン インテリジェント パワー~

「ニッサン IMx KURO」は、新しいEV専用プラットフォームの高効率パッケージにより、段差の無いフラットなフロアと今までにない開放的な広いキャビンスペースを実現している。パワートレインは、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを採用しており、スーパーカーである「ニッサンGT-R」よりも高い320kW/700Nmを発生する。この高出力を受け止めるEV専用プラットフォームのボディやシャシー、低重心パッケージがもたらすスポーティーなハンドリングにより、クロスオーバーモデルであることを感じさせないフットワークを実現した。エネルギー密度をさらに高めた大容量バッテリーにより、一充電あたりの走行距離600km以上を可能とした。

エクステリアデザイン

昨年の東京モーターショーで発表されたIMx

昨年の東京モーターショーで発表されたIMx

こちらがKURO

東京モーターショーでの公開後、日産のグローバルデザイン担当専務のアルフォンソ・アルバイサ率いるデザインチームは、「ニッサン IMx」のデザインを一部変更し、新たに「ニッサン IMx KURO」を完成させた。


日産ブランドとしての顔を象徴するVモーショングリルや、フードからボディ後方へと流れるしなやかなキャラクターラインなど、シームレスにグリルから始まり、広いボディサイドへ繋がる面の上にレイヤー状に被せるようにデザインされた特徴的なフロントフェンダーなど、東京モーターショーで発表した「ニッサンIMx」の特徴はそのままに、より力強く、タフで圧倒的な存在感を与えるデザインを採用した。




シンプルなグリルは、フードと相まって、その立体感をさらに強調し、ホイールとトリムのブラック仕上げに合わせて、ボディカラーをパールホワイトから深みのある「ダークスモーキーグレー」に変更している。




「東京モーターショーが終わった後も、私たちデザインチームは『ニッサン IMx』の可能性について考察を続けました。細部やアクセント、カラーなどに変更を加えることで、『IMx』のSUVらしさを更に引き出せないかと考えたのです。その結果、部分的な変更でありながらも、クルマとして全く異なるパーソナリティを持った『ニッサン IMx KURO』を創り上げることが出来ました。私たちは新しいIMxの象徴として名前に『KURO』を付けくわえています」


とアルバイサは述べた。

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