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総合効率73%以上! 固体酸化物形燃料電池(SOFC)とマイクロガスタービン(MGT)のハイブリッドシステム


三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は、業務・産業用に市場投入した固体酸化物形燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)とマイクロガスタービン(MGT)の組み合わせによる加圧型複合発電システム(ハイブリッドシステム)を、三菱地所株式会社が東京・丸の内で所有・運営する丸の内ビルディング(丸ビル)向けに初めて受注し、設置工事に着手した。

発電の仕組み

丸ビルは、三菱地所による丸の内再構築の皮切りとして建て替えられ、2002年に竣工し昨年15周年を迎えている。三菱地所では、同ビルの発電機が改修時期を迎えるにあたり、低炭素社会の形成へ向けてより省エネ・環境配慮性の高い分散型コージェネシステムの導入に着眼、MHPSのハイブリッドシステムが選定されたのだ。




このハイブリッドシステムは、都市ガスを燃料とし、約900℃の高温で作動するセラミックス製SOFCとMGTの両方で発電するもの。燃料を燃焼させることなく、SOFC内部で都市ガスを改質して水素や一酸化炭素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させることで発電する。さらに、後行程でMGTを使って発電することで燃料を有効活用し、総合効率は65%以上に達する。また、コージェネレーション(熱電併給)の場合には、残りの排熱を蒸気または温水として回収するため、総合効率は73%以上に達するとともに、従来の発電システムに比べて顧客の工場・ビルからのCO2排出量を約47%削減することができ、低炭素社会の実現に貢献する。




MHPSでは、2016年度まで国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成事業により250kW級の実証に取り組み、国内4ヵ所に実証機を設置して安定稼働を確認。業務・産業用の実用モデルを開発し、昨年夏に販売を開始した。






効率が高く排気がクリーンな分散型電源として、東京駅前で街づくりが進む丸の内エリアにある丸ビルを、省エネ・環境配慮性の側面から支えていくもので、本格運転開始は同ビルの発電機改修工事が完成する2019年2月の予定だ。

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