ボルボが脱化石燃料の時代へ一歩を踏み出した。同社のモータースポーツ部門であるポールスターをEVやハイブリッドのブランドとして独立させ、2018年に第一号車の生産を開始するという。

Polestar1

世界の自動車は急速に電動化に向けて動きつつあるが、2019年以降はすべてのクルマにモーターを搭載する、発表しているボルボが新たな電動化戦略を明らかにした。エレクトリック・パフォーマンス・ブランドを手掛ける独立組織を立ち上げ、2018年には第一号車の生産を開始すると発表したのだ。

エンジンは2.0ℓ直4。センタートンネルとリヤシート後ろにバッテリーを搭載

そのブランドの名はポールスター。ご存知の通り、ポールスターはボルボのモータースポーツやハイパフォーマンスカーを担当するする部門だが、それを新ブランドの名前として使用する。ボルボは吉利HDとのジョイントベンチャーでポールスターに6億4000万ユーロ(約840億円)の支援を行うという。上海で行なわれた発表会では、その第一号車となるポールスター1も披露された。

インテリアは最新のボルボ車とほぼ同じ

ポールスター1の外観は、2013年の東京モーターショーにも出展されたボルボ・コンセプトクーペを基本としたもの、というかそのものだ。このコンセプトクーペは当時のデザインディレクター、トーマス・インゲラート氏のボルボ移籍後の初仕事だが、今回ポールスターの初代CEOに就任したのがそのインゲラート氏。ひょっとしてコンセプトクーペデザイン当時から今回のプロジェクトは動き出していたのだろうか?

トランクルーム奥にある高圧ワイヤーハーネス

美しいクーペボディのフロントには2.0ℓのT6エンジンを搭載し、リヤにはふたつのモーターを組み込んで左右それぞれのタイヤを駆動するAWD。もちろんモーターによるトルクベクタリング機能もあるので、コーナリング性能は相当に高いものになるだろう。発表されたシステム出力は600ps、トルクはなんと1000Nmというから、恐ろしいほどの速さを見せてくれそうだ。

ブレーキはakebono製

ハイブリッドのリチウムイオンバッテリーは11.3kWhで、リヤシート背後とセンタートンネルに分割して搭載。満充電であれば約150kmものEV走行が可能だという。ボディはカーボンファイバーを多用し、通常よりも230kgの軽量化を実現しつつ、ねじり剛性は45%も向上している。ダンパーはオーリンズと共同開発したエレクトリック式、ブレーキはakebonoの6ポッドが採用されている。

2013年に発表されたボルボ・コンセプトクーペ

ポールスターの新しいところはクルマそのものだけではなく、その売り方もだ。オーナーはすべて共有で毎月一定の金額を支払い、その中には税金や保険、洗車代までも含まれる。オーナーはクルマを買ったり保険に加入したり、いずれは売却したりとか、そのようなクルマ関連の手間に煩わされることなく、カーライフを満喫できるというわけだ。

成都に建設されるポールスターの工場

ポールスター1は2018年に生産を開始して2019年第二四半期に500台を市販。さらに2019年には完全EVのポールスター2、その後はSUVのポールスター3を発売予定だ。

情報提供元:MotorFan
記事名:「 ポールスター1 ボルボの未来のハイブリッドマシンを上海で見た!