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約500台が集結した「ニコル・サーキット・ディ」


BMWアルピナのインポーターとして知られるニコル・レーシング・ジャパンが9月30日に富士スピードウェイを舞台にイベントを開催。今年は同社の設立40周年、しかも5年に1度の一大イベントとなるだけに全国から500台もの車両が集結した。




REPORT◎山崎元裕(Motohiro YAMAZAKI) PHOTO◎篠原晃一(Koichi SHINOHARA)

左から、アルピナ社 社長 A.ボーフェンジーペン氏、ニコル・レーシング・ジャパンの代表ニコ・ローレケ氏、そして現役インディカードライバー のファン・パブロ・モントーヤ選手。

アルピナの総輸入元である、ニコル・レーシング・ジャパンは、2017年9月30日、富士スピードウェイで「NICOLE Circuit Day」を開催した。ニコル・レーシング・ジャパンを始めとするニコル・グループが5年に一度開催するこのイベントは、タイトルにも掲げられているようにサーキットでのドライビング・アクティビティがメインのプログラム。当日はサーキットでのドライビングを楽しむには、まさにベストなコンディションだった。富士スピードウェイには早朝から約500台の参加車が集まった。




刺激的な一日の始まりを告げるかのように、まず姿を現したのは、2015年にアメリカのフロリダ州デイトナ・スピードウェイで行われた、HSR Classic 24時間レースに、アルピナ社社長のアンドレアス・ボーフェンジーペン氏らのドライバーともに参戦した「BMW ALPINA B6 GT3 RedBull」だった。2012年に開催された前回のNICOLE Circuit Dayでも同様に披露されたB6 GT3は、アルピナにとって約20年ぶりとなったレース復帰のために開発され、そしてヨーロッパのFIA-GT選手権などで圧倒的なパフォーマンスを誇ったマシンだ。その迫力の走りを日本で見ることができるチャンスは、やはりこのイベント以外にはないだろう。

今回のイベントのために来日したホーフェンジーペン氏、そしてやはりスペシャル・ゲストとして招かれた現役のインディカードライバーのファン・パブロ・モントーヤ氏によってドライブされたB6 GT3。それは昨年創立50周年を迎えたアルピナ社の歴史を語るには欠かすことのできない存在であるし、富士スピードウェイでの走りを見たアルピナのカスタマー、そしてファンは、もちろん再びアルピナがモータースポーツの世界に復帰を果たしてくることを、その姿から期待したに違いない。




B6 GT3のテストランが終わるとコースの主役はカスタマーへと変わった。「レーシング・ラン」、「スポーツ・ラン」、そして「ファミリー・ラン」と、さまざまなクラスのドライビングイベントが続き、さらにその参加車種も、アルピナを始め、BMW、MINI、フェラーリと実に多彩なものだった。さらにパドックではロールス・ロイスやブガッティEB110などを含めた、ニコル・グループが取り扱うブランドのモデルがディスプレイされ、同時にパーツやアクセサリーの販売も、このイベントだけのスペシャルプライスで行われていた。



パドックエリアで特に熱い視線を集めていたのは、日本に正規輸入されたアルピナの第一号車となったB7 Turboを始めとする、クラシックモデルのディスプレイ、そしてカスタマー参加によるコンクールイベントだった。このB7 Turbo上陸してから約40年、アルピナにとって日本は世界で最も重要な輸出市場となった。ニコル・レーシング・ジャパン社長のニコ・ローレケ氏は、NICOLE Circuit Day内で行われたプレス・コンファレンスで、アルピナと日本市場がきわめて友好的な関係にあることを強調、これからも魅力的なアルピナ車が続々と日本に上陸してくるのだろうという期待感を大いに高めてくれた。




再び登場したB6 GT3のデモンストレーション・ランをはさみ、夕方まで続けられたサーキット・プログラムは、最後に盛大なパレード・ランを行って、その幕を閉じた。次回開催のインフォメーションは現段階ではまだないが、5年後に再びこのイベントに参加したいというカスタマーの声は、きっと大きいだろう。

日本に正規輸入されたアルピナ1号車「B7 Turbo」
実に約500台もの車両が富士スピードウェイに集った。


ピットでは豪華商品が当たる抽選会も開催。
アルピナファン待望のサイン会も行われた。


名車「ブガッティEB110」も展示。
アルピナ以外にも多数のBMWとMINIが参加した。


これまで輸入されたアルピナ車や個性派BMWも顔を揃えた。
フェラーリだけのスポーツ・ランも用意された。


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