今、人気が再燃している第二世代ＧＴ−Ｒ。世界中のスピードマニアが入手を熱望したことで、中古車相場も尋常でない高騰を見せている。その人気はなんといってもその速さ、チューニングの可能性だ。今回は、オプションの人気企画、『０-３００km/hフル加速テスト』の最速マシンを紹介しよう。
みなさんは３００km/hなんてスピードを体験したことがあるでしょうか？ 普通の人であれば飛行機に乗るか、新幹線の一部区間でしか体験できないスピード、自動車ならば一般的にはＦ１やル・マンのような特殊なレーシングカーしか到達できない領域と言えるでしょう。市販の乗用車をベースに改造を施し、そんなスピードの世界に挑み実現し続けるのがオプションの世界観。
そんな中で、人気企画のひとつとなっているのが、テストコースで不定期に開催している０-３００km/h加速テスト。極限まで出力を向上させたチューニングカーを使い、どれだけ短区間、短時間で時速３００km/hに達することができるかという内容だ。
オプションでは今年からこのテストを開始（再開）、その中で17年ぶりに更新記録を更新したのが写真の車両、栃木県のフレンズというショップがチューニングを施したＢＮＲ34 ＧＴ−Ｒだ。市販車を改造のベースとしながら、エンジン出力は大型のターボなどを装着して約１４００ps、耐久性が高くギヤのステップ比も理想的なレース用のミッションなどを組み込んでいる。
そのマシンの出した記録は、３００km/hまでの到達タイムが11秒８、その距離はたったの６０１m。
実は今回のアタックではちょっとしたトラブルも発生したため、更なる記録アップのために用意されたナイトロオキサイドシステム（ＮＯＳ）などは使用せず。次の挑戦ではさらなる記録が生み出される可能性を予感させる。
ちなみに、一部保安基準に合わせなくてはいけない部分もあるが、このクルマに施されたチューニングの多くは、ストリートユーザーに提供が可能。ベース車両とチューニングの費用を用意すれば、マイカーに300km/hオーバーのスペックを盛り込むことも可能となる。
レースなどで残された数々の実績だけでなく、実際に際立った性能の実現ができる･･･この真実により、日本国内はもとより世界中のスピードマニアがＧＴ-Ｒを欲している理由であることはいうまでもない。
［ＳＰＥＣＩＦＩＣＡＴＩＯＮＳ］
ＰＯＷＥＲ：1400ps ／ ＴＯＲＱＵＥ：120kgm
■エンジン（設定ブースト圧:2.8㎏/㎠）：ＨＫＳ・鍛造ピストン／Ｈ断面コンロッド、トラストＴＤ06ＳＨ-25Ｇタービン×２／5層インタークーラー、ＪＵＮ・フルカウンタークランク／カム（ＩＮ/ＥＸ280度11.35mmリフト）、ハイパーチューン・サージタンク／100φスロットル／ＭｏＴｅＣ・Ｍ800、エスコート1650ccインジェクター／360ℓ/ｈ燃料ポンプ、フレンズ・ワンオフマフラー ■ドライブトレイン：ホリンジャー・シーケンシャルミッション、ＯＳ技研・4枚クラッチ、クスコ・ＬＳＤ（Ｒ） ■サスペンション：アラゴスタ車高調 ■ホイール：レイズ・ＲＥ30 ■タイヤ：フージャー（ＦＲ275／40-17） ■インテリア：ロールケージ ■エクステリア：フレンズ・フロントバンパー、サイドステップ、リヤバンパー
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