【新型車レビュー】
TNGAプラットフォーム搭載の次世代ツーリングワゴン誕生


TOYOTA/COROLLA TOURING
トヨタ/カローラツーリング
2WD=210W/211W/212W系、4WD=214W系


カローラ トヨタ 新車 レビュー 210系
SUVやミニバンがどんなに売れようとも、日本の大衆車市場になくてはならないのが、カローラシリーズ。日本のモータリゼーション勃興期の1966年に初代がデビューし、ずっと庶民の生活に寄り添ってきた。

そんなカローラも国際化が進められ、10世代目のE14型からは輸出仕様のボディが大型化。11世代目はプラットフォームからたもとを分かち、国内向けカローラはヴィッツと同じBプラットフォームを使用した別のクルマになった。

しかし新型カローラは、輸出仕様と同じGA-Cプラットフォームを採用。これによってボディは3ナンバーサイズとなったが、セダンとワゴンは日本専用ボディを新設計。全幅は輸入仕様より45㎜狭い1745㎜と、日本でもベストセラーとなった30型プリウスと同じ寸法としている。

ターゲットユーザーも若返りを図り、クルマのキャラクターも若返った。それが顕著に表れているのが、ヒップポイント地上高。従来モデルは年配のユーザーが楽に乗り降りできるように、運転席は地面から555㎜と高めに設定されていたが、新型は約40㎜低くなった。

乗降時の足腰への負担より、低重心化して操縦安定性を高めることを優先した結果だ。全高も下がったため、居住性は微妙に悪化しているが、それでも身長180㎝級の人が前後に座れるだけのスペースは確保されている。後席のドアがあと5度余計に開けば、使い勝手はさらに良くなると思う。

パワーユニットも全面刷新。従来は1・3〜1・8Lの自然吸気エンジン+CVTの組み合わせだったが、新型は1・2Lターボ+6速MTの組み合わせと、プリウスと同じ1・8Lハイブリッドシステム、1・8L自然吸気エンジン+CVTの3種類となった。

駆動方式はガソリン車が2WD、ハイブリッド車が2WDのほか、後輪をモーターで駆動するE-Fourシステムも用意される。

さらに進化が著しいのが、シャシー性能。ボディ剛性が高まっているのに加え、リアサスペンションはトーションビームからダブルウィッシュボーンへとアップグレードされ、旋回時のスタビリティや操舵応答性が大幅に向上した。

もっとも驚かされるのが、乗り心地の良さだ。「視線ブレの抑制」と「ピッチとロールの位相ズレを縮小」という新たなコンセプトでチューニングが行われており、荒れた路面でもドライバーの頭の動きを極小に抑えている。

路面からの入力は同じでも、脳に加わる加速度が小さいから、乗り心地が良く感じられるのだ。この改良は、先行発売されたハッチバックモデル「カローラスポーツ」にも反映されている。

装備面で新しいのは、LINEの音声認識AI「Clova」の使用を前提としたスマホ連携ディスプレイオーディオが標準装備されたこと。LINEを起動すれば、ナビの目的地設定や検索、エアコンやオーディオの操作に加え、LINEメッセージのやりとりなどが、音声によって行えるようになった。

価格も上級にシフトしたが、高性能&高機能化によってコストパフォーマンスはむしろ向上。新型カローラシリーズに試乗すれば、誰もが驚くこと間違いなしだ。

Aピラー周辺をスリムにしミラーとの位置関係を最適化するなど、より解放的な空間作りを徹底。最廉価車は従来のサイドブレーキ仕様。

シートはグレードで違いがあり、ご覧のホワイト2トーンはメーカーオプション。シート形状も張り出しの強いスポーティシートとなる。


デッキボードを上下段で使い分けできるほか(2WDのみ)、樹脂製となるボードを反転して裏面も利用することが可能。

シリーズ中最大容量となる、802Lの収納力を確保した自慢の荷室。積む荷物にあわせたフレキシブルなレイアウト変更が可能。荷室側の壁のレバーを引くだけで、後席シートをワンタッチで倒せる。

FULL MODEL CHANGE!_SEDAN MODEL
COROLLA/カローラ



基本的には同時発売のツーリングと同じとなり、TNGAの最新プラットフォームを採用したほか、全車でトヨタセーフティセンスを搭載するセダン。エンジンも同じ1.8L、1.2Lターボ、1.8Lハイブリッドを設定。6速MTもあり。大きな違いは「W×B」グレートの後席前倒しで、トランクスルーが可能となっている。全長×全幅が増した反面、全高が低くなった点も同じ。ホイールは15〜17インチで、スポーツにある18インチはない。【193万6000円〜294万8000円】



一部改良!_HATCHBACK MODEL
COROLLA SPORT/カローラスポーツ



約1年前に先行発売されたスポーツは、一部仕様を改良。サスチューニングを煮詰めたほか、新色のエモーショナルレッドⅡを追加。黒ルーフ2トーンも登場するなど、選択肢の幅が増加。ワゴンとセダンに搭載されるコネクティッドオーディオが、新たに採用された点も違いだ。デザイン的な変更点はない。【216万9200円〜282万4800円】


ワゴン・セダンの刷新と、ハッチの一部改良
こんな違いも新型の特徴であり、強みだ!!


TNGAプラットフォーム
クルマ本来の走る歓びを追求した、低重心と安定感、取り回しの良さが魅力の新型。ボディフレーム、シャシーを全面改良し、先代比で31㎜ダウンの低重心化を実現。足回りの強化だけでなく、ステアリングシステムの高剛性化を計るなど、ハンドリングの正確性も追究している。剛性の高いボディも自慢。従来比で67%ものボディ剛性アップを実現と、姿勢は低く、足腰が強く、フットワークは軽いクルマとなっている。

ニッポン専用設計
カローラは世界で販売されているグローバルカーだが、日本には日本の使い勝手があるとして、最新プラットフォームを活かしつつ、日本環境にあわせて設計を一部専用化。例えばドアミラー。格納時の出幅に配慮しグローバルモデルよりも上へ16㎜、内側に17㎜移動し、風きり音対策としてフィンを追加。ドアは意匠性を保ちつつスリム化し乗降性に配慮と、思わず“そこまで!?”と驚く違いが施されている。

初のディスプレイオーディオ
新型には、いわゆる一般的なナビは付かず、代わりに国内トヨタブランド初となるディスプレイオーディオと呼ぶ9インチモニターを搭載。手持ちスマホとの連携が可能で、対応アプリがモニター画面で操作可能になる。またフルセグTV視聴やApple CarPlay、Android Autoに対応するオプションもある。ちなみに、一般的なナビ機能は、希望すれば付けることが可能。

問:トヨタ自動車お客様相談センター 0800-700-7700
https://toyota.jp

情報提供元:ドレナビ
記事名:「【大衆車復権!!】1966年から12代目!! 新型カローラのツーリングでワゴンブームなるか!!|新車レビュー