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4列シート・トイレなし夜行バスを快適に過ごす方法を紹介! 東京~弘前・青森間が激安の弘南バス「パンダ号」乗車記




ざっくり、こんな高速バス



  • 長年の運行実績を誇るバス会社が運行

  • 女性専用車もあり! 女性1人の利用も安心!

  • 上野~弘前・青森間最安3,800円!




弘南バス「パンダ号」2便












格安高速バス「パンダ号」



「パンダ号」は、青森県弘前市に本社を置く弘南バスが単独で運行する夜行高速バス。同社は帰省バスの時代から長年にわたって長距離バス運行の実績があり、安心して利用できます。



弘南バス「パンダ号」2便



「パンダ号」は上りと下りでそれぞれ1日3便運行しています。上野駅前からは20:30発と22:00発の弘前経由青森駅前行き。ただし別途「東京・函館きっぷ」を予約すると函館港フェリーターミナルまで乗車が可能です。新宿・東京駅からはバスタ新宿を21:30発、弘前経由五所川原駅行きの運行です。



上り便は、青森駅前から20:00発と22:20発の弘前経由上野駅行き、五所川原駅前から21:30発の東京駅・新宿駅行きが運行しています。



上野発着の「パンダ号」は基本的に下りの20:30発と22:00発、上りの20:00発と22:20発の各便、男女兼用の1号車と女性専用の2号車の2台体制で運行しています。女性専用車の運行は、安心して利用できるという点で、女性にとってはありがたいサービスなのではないでしょうか。



パンダ号








4列シート「パンダ号」の車内設備



車内は、グレーのシートモケットが目立つ4列シートが並びます。定員は補助席を除いて45名ですが、最前部4席と最後部中央席は販売されないため、実際の乗車定員は40名となります。



なお、トイレは設置されていませんので、バス発車前または途中の開放休憩時に済ませる必要があります。



グレーのシートモケットが目立つ4列シート

グレーのシートモケットが目立つ4列シート



シートは、貸切バスなどでよくみられる標準タイプのシートです。リクライニングの角度はそれなりに確保されています。



「パンダ号」のシート

「パンダ号」のシート



前席下は空間になっており、足を伸ばすことができます。これなら多少工夫すれば、それなりに寝られそうです。



前席下は空間になっており足を伸ばすことができる

前席下は空間になっており足を伸ばすことができる



各座席にはテーブルが付いています。飲食やちょっとした作業などに重宝します。ブランケットも装備されています。車内備品のため、持ち帰ることはできません。




テーブル

テーブル

ブランケット

ブランケット



乗車前までは期待していませんでしたが、この車両には各座席に充電用USBポートが設置されていました。スマートフォンのバッテリー残量が少なかったこともあり、これには大変助かりました。




充電用USBポートも完備

充電用USBポートも完備

通路側の席の充電用USBポート

通路側の席の充電用USBポート



トランクに荷物を預けると、乗務員から荷物引換札が渡されます。降車の際に必要ですので、無くさないよう大切に保管しておきましょう。



弘南バス「パンダ号」荷物引換札

荷物引換札








上野駅前・東北急行バス停までの行き方



今回乗車する青森行き「パンダ号」の旅の始まりは、上野駅前の東北急行バスのりばから。少しわかりにくい場所ですので、簡単にアクセス方法をご紹介します。



上野駅前の東北急行バスのりばへは、JR上野駅広小路口が一番便利です。



JR上野駅広小路口

JR上野駅広小路口

JR上野駅広小路口



JR上野駅広小路口を出ましたら、目の前の横断歩道を渡り、左に折れます。



JR上野駅広小路口を出ましたら、目の前の横断歩道を渡り、左に折れます。



上野マルイを過ぎましたら、道なりに歩き右折します。



上野マルイを過ぎましたら、道なりに歩き右折します。



角にはセブンイレブンがあります。バスのりばから一番近いコンビニですので、乗車前の飲食物の購入は、こちらで済ませるとよいでしょう。東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅を利用した場合、4番出口から出るとこちらに着きます。



角にはセブンイレブンがあります。



セブンイレブンから数十m直進すると、もう一つ歩道橋があり、それを超えたところに東北急行バスのバス停が見えてきます。「パンダ号」はこちらから発車します。「パンダ号」の発車時刻もきちんと掲示されています。




東北急行バス上野駅前バスのりば

東北急行バス上野駅前バスのりば

「パンダ号」の発車時刻も掲示

「パンダ号」の発車時刻も掲示



詳しいアクセス方法は、以下リンクの「C:上野駅前 高速バス乗り場」を参考にするとよいでしょう。










上野を出発して東北自動車道を北上。弘前・青森へ一直線!



私が乗車したのは、上野駅前20:30発の2便。今回は「東京・函館きっぷ」で青森港フェリーターミナルまで乗車したのち、津軽海峡フェリーで函館まで行くことにしました。



20:20、2台の「パンダ号」が入線し、乗車改札が行われます。



上野駅前に「パンダ号」が到着

上野駅前に「パンダ号」が到着



青森港まで乗車する人には、乗務員から青森~函館間フェリーの乗船券引換証と乗船申込書が渡されます。到着後、青森港フェリーターミナルにて必要事項を記入して乗船手続きを行います。



フェリー乗船券引換証と乗船申込書

フェリー乗船券引換証と乗船申込書



なお、終点の青森港フェリーターミナルまで乗車できるのは、事前に企画きっぷ「東京・函館きっぷ」を予約・購入した場合のみ。それ以外の方は、青森駅前までの乗車となりますので注意しましょう。



20:30定刻に上野駅前を発車した「パンダ号」は、不忍通りから尾久橋通りを経由して、首都高速道路扇大橋ランプをめざします。その間、自動音声と乗務員の肉声による各種案内が行われ、20:35に車内は消灯。私にとっては早すぎる消灯ですが、こればかりは仕方がありません。



しばらくはスマートフォンで音楽を聴いていましたが、私なりの「パンダ号」で快適に過ごすための攻略法を実行してシートを倒すと、やがて眠気が襲ってきました。



そして、東北自動車道浦和本線料金所を通過してからは寝ていたようで、後でその先の記憶がないことに気付いたのでありました。



東北自動車道浦和本線料金所を通過した「パンダ号」は、東北自動車道を弘前・青森へ向けてひたすら北上しますが、約700km離れた青森まではまだまだ遠い道のりです。



なお、私なりの「パンダ号」攻略法は、のちほどご紹介することにします。








途中の休憩は3回 有効に使いたい休憩時間



「パンダ号」の途中休憩は、全部で3回です。



1回目の休憩は、栃木県の佐野サービスエリア。こちらでは21:40から20分間停車しました。




佐野サービスエリア

佐野サービスエリア

佐野サービスエリア



売店やレストランなどの施設が充実していることで有名なサービスエリアですが、佐野サービスエリア下り線の売店といえば、私としてはやはりこちらが気になります。



売店の一角に設けられている「おもちゃコーナー」

売店の一角に設けられている「おもちゃコーナー」



佐野サービスエリア下り線売店の一角に設けられている「おもちゃコーナー」です。



プラモデルやトミカ・バスコレクションなどが所狭しと並べられており、長時間居ても飽きません。鉄道模型やバスコレクションなどを製造・販売しているトミーテックの本社が栃木県にあるからなのでしょうが、おもちゃコーナーが充実しているサービスエリアの売店は非常に珍しいのではないでしょうか。時間を忘れてバスに乗り遅れないよう、気を付けたいものです。



「パンダ号」佐野サービスエリアにて

「パンダ号」佐野サービスエリアにて



トイレや買い物などを済ませてバスに戻った私は、再び就寝態勢に。次に目が覚めたのは、2回目の休憩場所である福島県の国見サービスエリアに到着した時でした。こちらでは00:28から15分間停車しました。



国見サービスエリアは大規模な改修工事中で、トイレ・売店ともに仮設状態で営業していました。



仮設営業中の国見サービスエリア

仮設営業中の国見サービスエリア



こちらでもトイレを済ませて車内に戻り3度目の就寝態勢へ。国見サービスエリアを発車後、夢の中へと吸い込まれていきます。



3回目の休憩場所は、岩手県の紫波サービスエリア。こちらでは02:58から17分間停車しました。



紫波サービスエリア

紫波サービスエリア

パンダ号」紫波サービスエリアにて

「パンダ号」紫波サービスエリアにて



ここまでは細切れの睡眠時間ではあるものの、思っていたよりは寝ている気がします。ですが、できることならもう少し寝ていたいもの。こちらでトイレを済ませてから、紫波サービスエリア発車後に再度寝ることにしました。








早朝の弘前・青森に到着



03:15に紫波サービスエリアを発車した「パンダ号」は、東北自動車道をさらに北上。2時間弱走行し、大鰐弘前インターを通過したところで、室内灯が灯され起床となります。



05:30前にバスは最初の降車停留所である弘前バスターミナルに到着。半数以上の乗客が下車していきました。併せて、こちらでは時間調整も兼ねて10分間のトイレ休憩となりました。




弘前バスターミナルに到着した「パンダ号」

弘前バスターミナルに到着した「パンダ号」

弘前バスターミナルにて2台の「パンダ号」が並ぶ

弘前バスターミナルにて2台の「パンダ号」が並ぶ



その後、弘前バスターミナルを発車した「パンダ号」は、一般道を青森へ向けて北上し、約1時間後には青森駅前9番のりばに到着。こちらで残りの乗客を降ろし、車内は私を含めて僅か数名のみとなりました。



青森駅前から青森ベイブリッジを渡ると、青森港フェリーターミナルはすぐそこです。




青森ベイブリッジを走行

青森ベイブリッジを走行

青森ベイブリッジからは青森市街地が一望できる

青森ベイブリッジからは青森市街地が一望できる



そして、定刻よりもかなり早く、バスは終点の青森港フェリーターミナルに到着。約10時間に及んだ「パンダ号」の旅は、無事に幕を閉じたのでありました。




青森フェリーターミナルに到着した「パンダ号」

青森フェリーターミナルに到着した「パンダ号」

青森フェリーターミナルに到着した「パンダ号」









青森港で津軽海峡フェリーに乗り継ぎ



今回私は、高速バスを下車後、青森港から津軽海峡フェリーで津軽海峡を渡り、函館港へと向かいました。



「パンダ号」の到着が定刻であれば、青森港10:00出港の「ブルーハピネス」が乗り継ぎ指定の便なのですが、この日は予定よりもかなり早く到着したため、1便早い青森港07:40出港の「ブルードルフィン」に乗り継ぐことができました。



津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」

津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」



「ブルードルフィン」の船内は広々としたエントランスに、オートレストランコーナー、プロムナード、シャワールームなど、充実した設備が特徴。2等船室に該当する「スタンダードルーム」も、広々としていて快適でした。




津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」広々としたエントランス

広々としたエントランス

津軽海峡フェリー「ブルードルフィン海が見渡せるプロムナード

海が見渡せるプロムナード




津軽海峡フェリー「ブルードルフィン」オートレストランコーナー

オートレストランコーナー

津軽海峡フェリー 2等船室に該当する「スタンダードルーム」

2等船室に該当する「スタンダードルーム」








上野~弘前・青森間が最安3,800円! 安く移動したい方にとって魅力な運賃



東京~青森間の高速バスの場合、シートや車内設備などにより異なりますが、バス比較なび調べでは片道運賃が3,800円~11,000円と様々です(2019年9月現在)。



そんな中、弘南バス「パンダ号」は、最安で片道3,800円と、競合路線と比較して格安なのが特長。



また、新幹線「はやぶさ」の東京~青森間の片道が17,350円(普通運賃+新幹線特急料金)ですので、4列シートトイレなしとはいえ、繁忙期でも新幹線の約半額、閑散期で新幹線の約4分の1で移動できることを考えると、「パンダ号」の安い運賃が魅力的に映る方も少なくないのでは。



パンダ号





なお、週末や繁忙期は混み合いますので、利用する際は早めのご予約をおすすめします。



また、今回私が利用した「東京・函館きっぷ」は、「パンダ号」上野~青森間片道普通運賃プラス2,000円の金額で購入することができます。



事前予約制となっており、予約は電話もしくはインターネット(発車オーライネット)で受け付けています。

くわしくは、弘南バス公式サイトにてご確認をお願いします。










「パンダ号」で快適に過ごすための攻略法とは?



多くの夜行バスに乗車してきましたが、私自身、4列トイレなしの夜行高速バスに乗車するのはほぼ初めてだっただけに、乗車する前はかなり不安でした。しかし、乗車前の健康管理、トイレの調整などを行なったこと、さらには、今回乗車した便が比較的空いており、隣の座席が空席ということもあって、思っていたよりも快適に過ごすことができました。主に次の3点を準備して実行しました。



(1)ネックピローの活用



ネックピローとは、首の周りにつけるU字型の枕のこと。長時間移動に欠かせない、安眠グッズのひとつです。「パンダ号」乗車にあたっては、ネックピローを適度な硬さに膨らませて寝た結果、首に負担がかからずに済みました。





(2)使い捨てスリッパの活用



「パンダ号」にはレッグレストやフットレストは装備されていません。長時間移動するだけに、できれば靴を脱いでくつろぎたいもの。そこで役に立つのが、使い捨てスリッパまたは携帯スリッパです。



「パンダ号」乗車にあたっては、他の夜行バスで乗車した際に持ち帰った使い捨てスリッパを事前に準備して活用。前方座席の下が空間になっていたこともあり、足を伸ばしてくつろぐことができました。



(3)乗車前の健康管理



「パンダ号」の車内にはトイレが設置されていません。途中の開放休憩はありますが、休憩と休憩の間の約2時間~2時間半はトイレへ行くことができません。その間に、もし腹痛などになったら大変なことです。緊急の場合は、最寄りのサービスエリアに停車してくれますが、それでも後ろめたさを感じずにはいられません。



このようなことにならないよう、熱中症にならない範囲内で水分補給をコントロールする(水分を取り過ぎない)、乗車前の脂っこい食事(消化の良くない食事)を避ける、乗車前に必ずトイレを済ませておく、あまり疲れ過ぎないなど、乗車前の健康管理に気を使っていました。



このほかにも、腰当てクッションを準備する、アイマスクを活用するなど、様々な方法がありますが、自分に合った攻略法なり夜行バス快眠法を準備しておくと良いかと思います。






まとめ



先述の通り、4列シートトイレなし車両での運行なのでかなり不安でしたが、途中の3回の休憩と私なりの「パンダ号」の攻略法などのおかげで、約10時間の夜行バスの旅を無事に終えることができました。



この路線のセールスポイントは、やはり「格安な運賃」だと思います。上野~弘前・青森間最安3,800円、上野~函館間最安5,800円という運賃は、安さを追い求める利用者にとって魅力であることに間違いないでしょう。



少しでも安く移動したい、サービスエリアでの休憩や買い物を楽しみたい、という方に「パンダ号」は最適なバスだと思います。



弘南バス「パンダ号」2便


(須田浩司)


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