カボチャの季節がやってきました。日本でもっともカボチャが生産されている北海道では、8月からカボチャの出荷がはじまりました。9月には小豆島で、巨大なカボチャの重さを競うコンテストの開催が予定されています。さらに、10月末のハロウィーン、冬至のカボチャなど、これから年末に向けてカボチャは大活躍します。


カボチャの生産量日本一は北海道。8月から収穫。出荷は12月まで。

日本でのカボチャの生産量は20万トン以上。そのうち約50%を北海道が占めていて、日本一の生産量を誇ります。8月も下旬になると、いよいよ北海道産のカボチャが出回りはじめ、カボチャ好きにとってはうれしい季節のはじまりです。
カボチャがおいしくなるのは収穫の秋やハロウィーン、冬至など冷涼な時期というイメージがあり、ジャガイモのように涼しい気候を好むと思われがちですが、実は、カボチャが生育する適温は25~30℃で、高温を好む野菜です。
ただ、カボチャは長期保存ができるので、収穫後すぐに出荷しなければならない葉物野菜と違って、温度や湿度を管理することにより、1~2ヵ月は貯蔵することができます。
以前は冬から春にかけては国産のカボチャが生産されず外国産のカボチャが流通していましたが、北海道では近ごろ、育成期間が異なる品種を栽培して遅い時期にも収穫しています。これを長期間貯蔵することにより、私たち消費者は12月まで国産カボチャを食べることができるようになりました。


「日本カボチャ」と「西洋カボチャ」と「ペポカボチャ」

日本にカボチャが入ってきたのは16世紀。戦国時代の末期に持ち込まれ、各地で多くの品種が生まれました。これが「日本カボチャ」です。甘みが少なく、果肉が粘質でねっとりしているのが特徴です。代表的な品種の黒皮かぼちゃは、皮に深い溝があり、菊かぼちゃともよばれます。
江戸時代末期になると「西洋カボチャ」が入ってきました。日本カボチャと違って甘みが強く、粉質でホクホクとした食感が特徴です。戦後は日本カボチャにとってかわり、市場に出回るカボチャのほとんどが西洋カボチャとなりました。
ヨーロッパで食されることが多いのが「ペポカボチャ」。茹でると果肉がそうめんのようにほどけるので、そうめんカボチャともよばれます。イタリア料理などで使われるズッキーニはペポカボチャの仲間で、最近では家庭菜園でも作られるほどポピュラーになりました。また、おもちゃカボチャとよばれる観賞用のカボチャも人気があります。

観賞用の「おもちゃカボチャ」

観賞用の「おもちゃカボチャ」


どでかいカボチャが勢ぞろい。日本一重たいカボチャは何kg?

秋になると、巨大なカボチャの重さを競うコンテストが、日本のあちこちで開催されます。今まで開かれた大会での重さの記録を見てみると、300kg台、400kg台、時には500kgを超えるカボチャが優勝しています。500kgと言われてもどれくらい重いのか想像がしにくいですが、単純に考えるなら、体重100kgの人が5人分ということです。
今年は中止になるコンテストもありますが、小豆島の大会は例年通り開催される予定です。この大会は、その名も「日本一どでカボチャ大会」。今年で34回を迎える歴史ある大会です。地方大会の記録も大会記録として承認されるので、大記録が出るかもしれませんね。
■第34回 日本一どでカボチャ大会
開催日:令和2年9月20日(日)
公式ホームページ
今年は何kgのカボチャが優勝するのでしょうか。さらに、日本記録が更新されるかどうかも気になりますね。

参考
農畜産業振興機構「今月の野菜 かぼちゃ」
農研機構 北海道農業研究センター「北農研のカボチャ」
『日本の食材帖』主婦と生活社

煮物や天ぷら、焼き物やサラダ、さらにはスイーツなど、カボチャはどんな料理にも合う万能野菜です。最近は、フルーツ並みに糖度が高い“高級カボチャ”も注目されていますが、やはりカボチャは“庶民の”野菜であり、とても身近な存在です。これからカボチャがますますおいしくなる季節です。明日はカボチャをどのように料理しようかなあ、と考えるだけでも楽しみですね。

小さいサイズで人気の「坊ちゃんカボチャ」

小さいサイズで人気の「坊ちゃんカボチャ」