日本において映倫(映画倫理規定)が発足したのが1949年6月14日であることから、6月14日は映画発足の日に制定されました。映画を観ると必ず現れる、あの映倫マーク。映画とは切っても切れない関係なもの、時代に反映されるもの、度々物議を醸すもの…なんとなくそんなイメージです。お天気に左右されない映画観賞。梅雨の時期、映画にお出かけ前に改めて映倫とは?映倫にまつわるあれこれ…調べてみました。


映倫って?

正式名称は、映画倫理機構。第二次世界大戦後、国家による検閲が再び行われないよう1949年、GHQ指導のもと、独自の「映画倫理規定」を定め自主運営でスタートしたそう。主にアメリカの基準を参考にしたと言われています。主に審査するのは、性描写と暴力描写です。常に時代が反映される表現活動、映倫の基準も度々見直されてきました。石原慎太郎原作の「太陽の季節」(1956年公開)が現在の映倫のレイティングのきっかけになったといわれ、近年では深作欣二監督の「バトルロワイアル」公開時にも映倫のあり方などが議論されたこともありましたね。常に時代が反映され注目されている「映倫」です。
現在代表理事をつとめているのは元東京大学総長、法学者の濱田純一氏。作家の吉永みち子さん、俳優の別所哲也さんも委員に名を連ねています。8名の審査員が審査し、レイティングを決定しているそう。意外と少人数で審査しているのですね。この少人数で毎月次から次へと公開される映画を全てチェックしているのですね。現在の日本映画のレイティングは、誰でも観賞できる「G」、12歳未満は観賞できない「RG12」、15歳未満は観賞できない「R15+」、18歳未満は観賞できない「R18+」の4段階です。


スティーブン・スピルバーグ監督作品「インディジョーンズ 魔宮の伝説」

映画大国アメリカの映倫は、どうなっているのでしょう。
「G」(General audiences)→日本同様、誰でも観賞可能
「PG」(Parental guidance suggested)→入場(視聴)制限はないが保護者による内容検討を提案したもの。日本の「G」に近い
「PG-13」(Parents strongly cautioned)→入場(視聴)制限はないが13歳未満の子供がみる場合は、保護者の厳重な注意が必要
「R」(Restricted)→17歳未満の観賞は保護者の同伴が必要
NC-17(No one 17 and under admitted/Adults only)→17歳以下の観賞は全面的に禁止
この中の、「PG-13」はスティーブン・スピルバーグ監督作の大人気シリーズ「インディジョーンズ」シリーズの第2作目の「インディジョーンズ 魔宮の伝説」をきっかけに設定されたと言われています。子供たちにも大人気のシリーズですが、この「魔宮の伝説」は、ご覧になった方ならご存知と思いますが、猿の脳みそシャーベットを食べたリ、心臓をえぐり出す生贄のシーンなどなどスピルバーグ流の残酷なシーンが数々あった為、トラウマになってしまう子ども達が続出、ただ、その次のレイティングになってしまうと映画館がかなり制限されてしまいます。当時すでに大人気監督で影響力も絶大であったスティーブン・スピルバーグ監督の作品という事で苦肉の策として新たに作られたレイティングが「PG-13」だそう。新たなレイティングが作られるきっかけになるとは、さすが大物監督ですね。
今月8日には、先のカンヌ映画祭で最高賞のパルムドールを獲得した是枝裕和監督の話題作「万引き家族」も公開になりました。現代の日本の社会情勢を色濃く描いた作品として注目されていますね。筆者もぜひ観てみたい作品です。ちなみにこの作品は「PG12」です。

性描写、暴力描写の他、薬物に関する描写、宗教等々各国の社会情勢が反映される映倫

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