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花言葉は「快活」。そんな「菜の花」の様々な用途をご存知ですか?


寒い雨風の日もありますが、陽の光が少しずつ春めいてきたこの頃です。

桃の節句を終え、冬ごもりの生き物たちも地上に這い出して来るという啓蟄も迎えました。

さて、本日は春を告げる花の一つ「菜の花」のよもやま話をお届けします。冬の間少しずつ太陽のエネルギーを土に溜め、春の訪れとともに一斉に解き放つようにさく菜の花。元気な黄色のカラーは、冬の寒さで少し縮こまってしまった私たちの気持ちを「春がきましたよ!」とノックしてくれるような鮮やかさです。


食べる「菜の花」のパワーをご存知ですか?

「菜の花」の名称は、アブラナ(油菜)、ナタネナ(菜種菜)、ハナナ(花菜)の名称を略して菜と呼び、その花という意味で使われています。地中海沿岸が原産で、日本には弥生時代に中国から渡来したといわれ、ナタネの花の実から菜種油をとったり、食用にしたり、観賞用としても親しまれています。菜の花は、からし和(あ)え、ごま和え、菜の花漬けの他、ほうれんそうやこまつなと同じ感覚で、炒め物(いためもの)や肉料理の付け合わせまで、幅広く料理の食材として利用されています。菜の花は、良質のタンパク質やビタミン、ミネラル類を含み、栄養価が高く、注目を浴びています。特に、生の状態100g当たりの比較では、カルシウムはほうれんそうの3倍含まれています。

先週の桃の節句で、ハマグリのお吸い物やチラシなどと召し上がった方も多いのでは?京都では菜の花漬けは黄金漬けともいわれ、料亭の旬の一品として登場します。苦みがおいしい菜の花は、オイルと相性も良い食材です。今の季節が旬の牡蠣やアサリとその煮汁で和える気の利いた一皿もいいですね。

参照

農林水産省「旬を食べよう」

「エル・グルメ」


「菜の花」からとれる油「なたね油」の自給率がさがった理由は?

古くから、日本をはじめ東アジアでは、アブラナ(菜の花)の種子(菜種)から搾った「菜種油」を食用や灯火用に用いてきました。桃の節句で、桃の花とともに、菜の花を飾るのは、菜種油が灯火用に使われていたからという説もあります。婚期を逃すとして雛飾りを早々に片づけるご家庭もありますが、厄払いと成長の祈願のため、旧暦の桃の節句(3月下旬~4月初旬)まで飾るご家庭もあります。桃とあわせて菜の花を活けるのも春らしく素敵ですね。

かつて菜種自給率100%を誇っていた日本です。一面の菜の花畑は、日本の春の原風景でした。しかし、現在の自給率はなんと0.04%と言われ、昔に比べ菜の花畑は減少しました。何故でしょうか?

実は、近年菜種油には過剰摂取によって心臓に害を及ぼすエルシン酸という不飽和脂肪酸が多く含まれていることがわかり西洋アブラナの主要産国であるカナダの農業研究者によって、エルシン酸とグルコシノレートをほとんど含まない新品種として「キャノーラ品種」が開発されました。この「キャノーラ品種から搾油された菜種油」が「キャノーラ油」です。

現在、国産で作られる菜種油は、エルシン酸を含まない「アサカノナタネ」・「キザキノナタネ」・「ななしきぶ」などの品種が開発されて使用されています。遺伝子組み換えでない安全な種子を使い、搾油・精製法にもこだわり作られていて、商品のラベルなどにも「無エルシン酸」と表記されています。高品質の国産の菜種油はとても希少で、お値段が高い理由となっています。香り豊かな国産の菜種油をぜひ一度お試しください。


バイオマスエネルギーまで!?「菜の花」をめぐる全国各地の活動

東日本大震災で農地として利用できなくなった土壌に菜の花を植えている一大プロジェクトをご存知ですか?津波の塩害による塩分などの茎への吸収率がよく土壌改善が期待できるうえに、菜種油から食用だけでなく地産地消のバイオマスエネルギーを作り出すという一大プロジェクトです。この活動は、福島だけでなく全国に展開しており、エコロジカルな取り組みとあわせて、景観を楽しむ観光にも広がっています。

これから春の訪れを楽しむスポットとして見ごろを迎える地域では、菜の花祭りやイベントが全国各地で開催されています。一面の菜の花の風景を懐かしむ心が日本人のDNAに残っているのでしょうか?畑一面の菜の花をみると、大地のエネルギーの鼓動に同期して全身にパワーが少しずつみなぎっていく、そんな感じがするのは筆者だけではないようです。毎春見に行きたいですね!

見ても元気づけられ、食べても栄養を与えてくれる「菜の花」。うまく生活にとりいれて、私たちも新しい春を快活にすごしていきませんか?

グリーンアースキャラバン(東日本震災復興プロジェクト)

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