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観梅シーズン到来!水戸の「偕楽園」「弘道館」で梅まつりへ!〈レジャー特集|2018〉


2月も半ばを過ぎ、梅の開花の便りが各地から届く時節となりました。そんな観梅シーズンを迎え、梅の名所として知られる水戸市の「偕楽園」と「弘道館」では、毎年恒例の「水戸の梅まつり」が2月17日(土)から3月31日(土)まで開催されます。

日本三名園のひとつである偕楽園、そして、日本遺産に認定された水戸藩の藩校・弘道館は、いずれも水戸藩9代藩主・徳川斉昭(江戸幕府15代将軍・徳川慶喜の実父)によって開設され、国内有数の歴史ある庭園・史跡としても有名です。

今回は、水戸の梅まつり情報とあわせて、会場となる偕楽園と弘道館の見どころをたっぷりご紹介。ぜひこの機会に、早春を告げる梅の花の香りとともに、水戸の歴史散歩を楽しんでみては!

広大な園内に約3000本の梅が咲き誇る偕楽園。「水戸の梅まつり」が2月17日(土)〜3月31日(土)まで!

広大な園内に約3000本の梅が咲き誇る偕楽園。「水戸の梅まつり」が2月17日(土)〜3月31日(土)まで!


日本三名園のひとつとして名高い、梅の芳香と歴史の景勝地・偕楽園

水戸の偕楽園は、金沢の兼六園・岡山の後楽園と並ぶ「日本三名園」のひとつで、1842(天保13)年に水戸藩9代藩主・徳川斉昭(なりあき)が、領民の休養の場所として造園しました。

約300ヘクタール(東京ドーム約64個分)の広大な園内には、約100品種・3000本の梅が植えられ、毎年、梅まつり期間中は多くの観梅客でにぎわいます。早咲き(1月下旬~2月中旬)、中咲き(2月上旬~3月中旬)、遅咲き(3月上旬~4月上旬)と品種によって開花時期が異なるため、さまざまな梅の花を長期間にわたって楽しめるのも魅力です。

偕楽園にはその他にも四季折々の見どころがあり、陽春には鮮やかな桜、初夏には深紅のキリシマツツジ、盛夏には青々とした孟宗竹林や杉林、秋には典雅な萩の花やモミジが、季節ごとの景観を風情豊かに演出。園内には徳川斉昭がみずから設計し、ここで宴の会を催した「好文亭(こうぶんてい)」や、茶の湯に使ったとされる吐玉泉、水戸八景のひとつ僊湖莫雪(せんこのぼせつ)の碑、正岡子規の句碑などが点在し、ゆったりと散策しながら歴史の息吹に触れることができます。

偕楽園の好文亭と紅白の梅林

偕楽園の好文亭と紅白の梅林


夜の観梅も楽しめる偕楽園の梅まつりへ!

【偕楽園の梅まつりピックアップ情報】

梅まつり期間中は「野点(のだて)茶会」や、数千個のキャンドルが梅林を彩る「夜・梅・祭(よるうめまつり)」などの多彩なイベントが開催されるほか、閉園時間が21時まで延長される3月2日(金)~21日(水・祝)は、ライトアップされた園内で夜の観梅も楽しめます。

偕楽園

●住所:茨城県水戸市常磐町1-3-3

●TEL:029-244-5454(偕楽園公園センター)

●利用可能時間

【偕楽園本園区域】

・7:00~18:00(10月1日~2月19日)

・6:00~19:00(2月20日~9月30日)

【好文亭の入館】

・9:00~16:30(10月1日~2月19日)

・9:00~17:00(2月20日~9月30日)

●料金:入園無料 ※好文亭は大人200円、小中学生100円

●休園日:年中無休 ※好文亭 は12月29日~12月31日

●アクセス:JR常磐線「水戸駅」よりバス20分 、常磐自動車道 水戸ICより車で約20分

※偕楽園や梅まつりの詳しい情報はこちら

ライトアップされた梅林の散歩道

ライトアップされた梅林の散歩道


国の特別史跡として偕楽園と対をなす、日本最大級の藩校

水戸城址の一角に建つ弘道館は、1841(天保12)年に水戸藩9代藩主・徳川斉昭によって創設された水戸藩の藩校です。

弘道館と偕楽園は「一張一弛(いっちょういっし)=時には厳格に、時には寛容に」という斉昭の思想のもと、互いに対(つい)をなす施設として作られました。衆とともに楽しむ場所が偕楽園、そして、文武の学問に励む場所が弘道館だったのです。

弘道館は当時の藩校としては国内最大規模の教育施設で、文武一般はもとより、医学・薬学・天文学・蘭学など幅広い学問の武士教育を行っていました。斉昭の実子・第15代将軍の徳川慶喜も幼少から弘道館で英才教育を受け、ここ弘道館から発展した「水戸学」の思想は、吉田松陰や西郷隆盛など幕末の志士たちにも大きな影響を与えたといわれています。

現在、弘道館は国の特別史跡になっており、幾度の戦火を免れた正庁・至善堂・正門は重要文化財に指定されています。また、2015年には「近世日本の教育遺産群-学ぶ心・礼節の本源」として日本遺産に認定されました。館内は藩校当時の凛とした空気感に包まれ、一歩足を踏み入れると、江戸時代へタイムスリップしたかのような気分に……。敷地内の庭園には、厳冬の中からいち早く咲く蝋梅(ろうばい)や八重寒梅、白梅・紅梅・しだれ梅など、約60種・800本の梅が植えられており、偕楽園とともに梅の名所となっています。

徳川斉昭の像と弘道館の正門

徳川斉昭の像と弘道館の正門


弘道館の梅まつりもチェック!

【弘道館の梅まつりピックアップ情報】

梅まつり期間中は「武道演武」「吟詠剣詩舞」「日本伝統楽器演奏会」「夜・梅・祭(よるうめまつり)」などの多彩なイベントが開催されます。また、3月2日(金)~21日(水・祝)は、重要文化財の正門が特別にライトアップされ(18時~20時)、夜空をバックに幻想的なたたずまいを見せてくれます。

弘道館

●住所:茨城県水戸市三の丸1-6-29

●TEL:029-231-4725(弘道館事務局)

●利用可能時間

・9:00~17:00(2月20日~9月30日)

・9:00~16:30(10月1日~2月19日)

●料金:大人200円、小・中学生100円、団体(20名以上)は大人150円、小・中学生80円 ※70歳以上無料

●休館日:12月29日~12月31日

●アクセス:JR常磐線「水戸駅」より徒歩8分 、常磐自動車道 水戸ICより車で約30分

※弘道館や梅まつりの詳しい情報はこちら

甘い香りを放つ薄紅色の八重寒梅

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