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寒い冬には何を飲む?ホットドリンクから見えてきた異国文化


朝夕冷え込む季節となり、ホットドリンクを日々のお供にする人も多くなってきたのではないでしょうか。みなさんは「冬の飲み物」と聞いて何を思い浮かべますか?コーヒー?紅茶?生姜湯なんかも美味しいですよね。今回は、ちょっと気になる「海外のホットドリンク」を、その国の文化と一緒にご紹介します。


雇用契約に「コーヒー休憩」 :フィンランドではコーヒーにチーズを入れる

国民一人当たりのコーヒー消費量トップを誇るフィンランド。フィンランドで暮らす人々にとって、コーヒーは生活から切り離せないものとなっています。

というのも、フィンランドでは雇用契約書に「コーヒー休憩」が当然のように明記されているのです。コーヒー休憩は、午前と午後に1回ずつ。単なる「休憩」ではなく「コーヒー休憩」とするあたり、フィンランド人のコーヒー好き具合がうかがえますね。

そんなフィンランドには、変わったコーヒーがあります。それは、チーズを入れたコーヒーです。コーヒーに入れるチーズは「レイパユースト(パンチーズ)」(もしくは「カフェ・オスト(コーヒー・チーズ)」)と呼ばれるもので、フィンランド北部で数百年前から食されてきたものです。このチーズは私たちが思い浮べる一般的なものとは違って、とても噛みごたえがあります。味がとても薄く、現地の人はジャムなどと一緒に食べることもあるそうです。

このレイパユースト、日本での販売はされていませんが、少々手間を掛ければ自宅で作ることもできるとのこと。少し時間が空いた日に手作りしてみるのもいいかもしれませんね。

コーヒーに入れるチーズは普通のチーズじゃない !?

コーヒーに入れるチーズは普通のチーズじゃない !?


カモミールティーで冷え性対策 :メキシコに根付くハーブ文化

メキシコは世界でも有数のコーヒー産地として知られていますが、実はハーブティーも同様に伝統的な飲み物とされています。メキシコの人々は昔からハーブを用いた民間療法を頻繁に行なっており、市場に行けば豊富な種類のハーブがズラリと並んでいます。現地ではそれらをお茶にして飲むのが主流だそうです。

メキシコのハーブ文化は根強く、ハーブを通して母と子の絆を描いた「Las buenas hierbas(邦題:グッド・ハーブ)」という映画が制作されるほど。メキシコでは、ハーブティーはまさしく「母の味」なのかもしれませんね。

そして現地で最もポピュラーなハーブの一つが、「カモミール」です。カモミールは頭痛や腹痛を緩和してくれたり、睡眠不足を改善してくれるなど、多くの効能があります。数ある効能の中でも、この時季特に押さえておきたいのが、「冷え性改善」です。独特な香りから好みがわかれるカモミールティーですが、牛乳を入れることで香りがマイルドになり飲みやすくなります。この冬はカモミールティーで冷え性対策をしてみてはいかがでしょうか。

「カモミール」はギリシャ語で「大地のリンゴ」

「カモミール」はギリシャ語で「大地のリンゴ」


冬の祭日にはエッグノッグ :北米の冬の風物詩

北米のクリスマスや大晦日では、「エッグノッグ」という飲み物が出されます。牛乳・クリーム・卵・砂糖を混ぜたものにシナモンやナツメグを加え、お好みでラム酒やブランデーなどのアルコールを加えたものが、「エッグノッグ」です。もともとこの飲み物はクリスマスや大晦日などに限定した物ではなく、冬の日の飲み物とされていました。

ハロウィーンの時期になると北米のスーパーには、様々なメーカーのエッグノッグのパックが並び始めます。北米のスーパーなどで売られているエッグノッグはとても甘いため、コーヒーと混ぜて飲むのも一般的とのこと。

作り方が比較的簡単なため、最近は日本でも自宅で手作りをする人が多いようです。

風邪を引きやすい季節は栄養価の高い卵を...

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今回は海外のホットドリンクの一部をご紹介しました。ここでは紹介しきれなかったのですが、世界には他にもその土地の文化に基づいて生まれた様々な飲み物があります。今年の冬はちょっと変わった海外のホットドリンクを飲みながら、異国の文化に触れてみるのもいいかもしれませんね。

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