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西日本豪雨から3年が経過 中国地方の今と災害から命を守るために


中国地方に甚大な被害をもたらした西日本豪雨(H30年7月豪雨)から3年がたちます。この3年で復旧した箇所もあれば、まだ途中であったり、手つかずの箇所もあるなど、いまだに豪雨の爪痕が多く残っています。
毎年、日本のどこかで甚大な気象災害が起こり、大切な命が失われています。命を守るために、私たちは自分の生活している所がどのような災害に弱く、また、いざという時はどこに行けば安全かを知り、直ぐに行動できるように備えなければなりません。

●すさまじい被害

中国地方は7月3日からに台風7号の影響で雨が降り、5日から8日にかけて、西日本付近に停滞する梅雨前線に向かって、極めて多量の水蒸気が流れ込み、局地的に線状降水帯が形成され大雨となりました。
特に広島県では多くの観測地点で24、48、72時間降水量の値が観測史上1位となるなど、長時間の記録的な大雨となりました。

当時も私は広島市内にある中国支店で勤務しており、予想天気図では極めて多量な水蒸気が流れ込む見込みとなっていて、驚いた記憶があります。
5日には降り続く雨により大雨警報が発表され、6日の午前中にはJRなどの公共交通機関が止まるということで、帰宅を急ぐ職員は情報収集などに慌ただしくなりました。
そして、6日の夕方になると土砂災害が起こっているという情報が何件か入ってきました。辺りが薄暗くなり、被害の状況が分かりづらく、これからどうなるんだろう・・・と不安な気持ちが増していきました。
退社時刻となり、家族に迎えに来てもらった私は車で帰宅しましたが、広島市内にある広島城の近くの大通り(鯉城通り)は冠水しており、車が浸水して動かなくなるのではないかと焦りました。帰宅したあと、夜8時前に大雨特別警報が発表されました。そのあとは、比較的安全な我が家へ避難してきた親戚と夜を過ごしました。
一夜明け7日の朝には、多くの被災状況や行方不明、安否確認の情報が報道され、時間を追うごとに被害が広がる状況を目の当たりにしました。
辺り一面が流木と泥にまみれ、橋もなくなり、どこが川なのか分からない惨状、浸水した町、山肌を駈け抜ける土石流の多さに、息をのみました。

●豪雨の爪痕

土砂や流木は取り除かれ、34号線沿いは車が行き来しています。

上:まだ川沿いには土嚢がつまれており、復旧途中であることが分かります。
下:土砂崩れの起きた場所には草が生え、更地となっていました。

上:土砂や瓦礫は取り除かれ、家が数件建っていました。
下:上写真の山側では、砂防ダムが建設途中です。

被害の全貌が明らかになる中、7月9日に中国地方の梅雨明けが発表されました。
被災地ではライフラインがとまり、道路、鉄道なども機能できず、酷暑の中での厳しく長い復旧作業が余儀なくされました。
3年が経過した現在も仮設住宅に住み、入居期限を延長するなど再建されていない被災者が多くいらっしゃいます。
また、復旧作業が追い付いていない箇所では、新たに降った雨で土砂崩れが起きています。

●これからの防災 災害から命を守るために、やらなけらばならないこと

毎年のように日本のどこかで災害が起こる中、私たちがやらなければならないことは、まず、自分の住んでいる場所が、何に弱いかを知ることが必要です。川の近くや山裾に住んでいたり、低い土地に住んでいるかもしれません。
まずは、①各市町村で作成しているハザードマップを見てみましょう。
ハザードマップは洪水、浸水、土砂災害、津波など別々に作成されています。自分の住んでいる所や、勤務先、学校へ行く際に通る所はどんな危険があるかを確認してください。
何に弱いかが分かったら、次は②安全な避難場所と避難経路を考えておきましょう。
特に警戒区域内に住んでいる方は、普段から避難グッズを用意しておき、「警戒レベル4」になれば速やかに避難する必要があります。高齢者など一人で避難することが難しい方には、どうやって避難するかを自治体や近所、家族の方で検討しておく必要があります。

こどもが通う幼稚園では、火災訓練に加え土砂災害の避難訓練が毎月行われています。避難訓練をしておくと、いざという時に直ぐに行動できます。個々の家でも避難訓練をしておくと、いざという時に直ぐに判断し行動に移すことができます。

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