気象庁は9日、エルニーニョ監視速報を発表。1月もラニーニャ現象が続いているとみられ、今後は春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高くなっています。

●1月の実況

ラニーニャ現象が続いているとみられます。1 月のエルニーニョ監視海域の海面水温は、基準値より低い値で基準値との差は−1.1度。ラニーニャ現象発生の判断に使用している5 か月移動平均値の11 月の値は−1.0度でした。太平洋赤道域の海面水温は西部で平年より高く、中部から東部にかけて平年より低くなりました。海洋表層の水温は西部で平年より高く、東部で平年より低くなりました。太平洋赤道域の日付変更線付近の対流活動は平年より不活発で、中部の大気下層の東風(貿易風)は平年より強くなりました。このような海洋と大気の状態はラニーニャ現象時の特徴を示しており、ラニーニャ現象が続いているとみられます。

●1月の日本と世界の天候への影響

◆日本: 東日本と西日本の低温にはラニーニャ現象が影響したとみられます。
◆世界: ニュージーランド付近の高温、東アジア東部の低温、東南アジア、オーストラリア北部の多雨がラニーニャ現象時の特徴に一致していました。

●今後の見通し

今後春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高くなっています(70 %)。太平洋赤道域の海洋表層では、中部で暖水の東進が見られ東部の冷水が縮小しており、中部から東部の海面水温の平年より低い傾向が徐々に解消に向かう兆しが見られます。エルニーニョ予測モデルは、エルニーニョ監視海域の海面水温が今後春にかけて次第に基準値に近づき、夏は基準値に近い値で推移すると予測しています。以上のことから、今後春の間にラニーニャ現象が終息する可能性が高くなっています(70 %)。