パドレスのダルビッシュ有投手（37）が19日（日本時間20日）、日米通算200勝を達成したことを受け、メジャーで最初にダルビッシュを指導したレンジャーズのマイク・マダックス投手コーチ（62）が、メジャーデビューからここまで107勝を挙げたその足跡を振り返った。
ダルビッシュは2011年オフにポスティングシステムで日本ハムからレンジャーズに移籍。マダックス・コーチは当時を「最初に会ったとき、想像以上に大きくて体格が良く、それが印象深かった」と思い出を語った。「球が本当にどれも素晴らしかった。こんな投手は他にはいないと思った。6つか7つもの違う球を持っていて、そこまで豊富な球種を持つ投手は他にまずいないので、他の投手とは違っていた。どの球を組み合わせれば最も三振が取れるかと、一緒に考えるのが楽しかった。そして2年目に（277個で）奪三振王に輝いた。彼はレンジャーズに多くの素晴らしいものをもたらしてくれた」と振り返った。
だが4年目の15年3月に右肘尺側側副靱帯（じんたい）を損傷しトミー・ジョン手術。その年を全休し16年5月28日に復帰したが本調子とはいかず、翌17年途中にドジャースへ移籍した。同コーチは「肘の手術は残念だった。できることなら、彼のその後の成長を間近で見たかった」とし、「でも彼は成長した。日本から来て、違う文化や慣習に慣れなければならなかった。すべての遠征に帯同することとか、あらゆることに慣れなければならなかった」と懐かしんだ。【水次祥子】
