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【ヤクルト】村上宗隆「打てる時ばかりじゃねーぞ」8試合の足踏みの末に史上最年少200号


ヤクルト対広島 ヤクルト村上は史上最年少通算200本塁打を達成し笑顔を見せる(撮影・上山淳一)

<ヤクルト2-0広島>◇15日◇松山

伝説の神となった。ヤクルト村上宗隆内野手が、球史を変える一撃を愛媛・松山でぶっ飛ばした。24歳3カ月での200号。92年清原和博(西武)の24歳10カ月を抜き、プロ野球史上最年少記録を打ち立てた。歴代の偉人を超えるスピードで、115人目の大台到達となった。

    ◇    ◇    ◇

ヒーローインタビューで「マスコミを代表して聞きます」とアナウンサーが切り出した。4日中日戦の199号から足踏みが続いたことを尋ねられた村上は言った。「打てる時ばかりじゃねーぞ! 僕のこと何だと思ってるんだ」。1点リードの8回2死走者なし。1ストライクからの2球目だった。広島矢崎の抜けたフォークを豪快に右中間へ突き刺した。8試合ぶり、35打席ぶりの9号ソロを史上最年少200号で彩った。

神は変化し続けた。22年に3冠王を獲得した際のバットは翌年には変更。イチローら多くの一流が同じモデルを何十年も使い続ける中、村上はモデルチェンジ。打撃フォームも右足を上げたり、下げたり、構えの際に右腕をピンと真っすぐに伸ばしたと思ったら、少したたんだり…。杉村打撃コーチは「こんなに変える選手は見たことがない」と感嘆するが、村上は「ゴールはない」と歩みを止めなかった。

神は進化し、境地にたどり着いた。プロ入り間もない若かりしころは、コーチに怒られ、クラブハウスで涙することがあった。30分以上、うつむき、大粒の滴をこぼしたこともあった。熊本から出てきた若武者。気付けば村神様となり、日本を代表する4番に上り詰めた。

神とあがめられる男でさえ、憧れる人物がいる。「メジャーリーガーはそうですし、もちろん大谷翔平さんもそうですね」。21年には先輩の青木を通じ、大谷のバットをゲット。同年のCSファイナルステージ前の練習試合では、そのバットで本塁打を打ったこともあった。モンスターことボクシング井上尚弥も尊敬する1人。「ボクシングのことはよく分かりませんが、見ていて本当にすごい。ただ、すごい」とこれまで何度も現地で観戦してきた。

今は自分が子供たちから羨望(せんぼう)のまなざしで見つめられる側となった。伝説となった村上。「ホームラン200本打ったっていうだけですし、それで僕の野球人生が終わりじゃないですし、まだまだこの先、はい、たくさん野球やると思うので。特にそういう変な意識はないです」。格が違う。【栗田尚樹】

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