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1シーズン平均約6.6本の「スプラッシュヒット」量産態勢の大谷翔平に期待


オラクルパークの右翼後方(2013年3月16日撮影)

名物の「スプラッシュヒット」が飛び出すでしょうか。

ドジャースは、5月13日(日本時間14日)から敵地サンフランシスコでジャイアンツとの3連戦を行います。両チームは、ニューヨークを本拠地とした時代から続く、最大のライバル同士。敵地のファンからは一斉に「BEAT LA!(ドジャースをやっつけろ!)」コールがわき起こるでしょう。昨年オフは争奪戦に敗れただけに、とりわけ大谷翔平投手に対しては、激しいブーイングを浴びせそうです。

ジャイアンツの本拠地オラクルパークと言えば、「スプラッシュヒット」が有名です。球場の右翼フェンス後方がサンフランシスコ湾の入り江になっていて、殿堂入りの強打者ウイリー・マッコビーから「マッコビー・コーブ(入り江)」と命名されています。

本塁から右翼ポールまではわずか309フィート(約94.2メートル)しかなく、観客席も小さいために場外ホームランが出やすく、打球がよく海に飛び込んでいるように見えます。海に飛び込んだ特大アーチを「スプラッシュヒット」と呼び、ホームランボール目当てに入り江で舟に乗って待ち構えている大勢のファンもいます。

2000年の開場以来、スプラッシュヒットは通算103本(5月9日現在)を数えます。ただし、地元ジャイアンツの選手が打った場合のみスプラッシュヒットと呼んでいて、歴代1位の通算762本塁打を誇るバリー・ボンズが最多の35本を記録。もはや、ボンズの専売特許になっています。

ちなみに、ジャイアンツの公式サイトによると、相手チームの選手が打った場外弾は単に「マッコビー湾に飛び込むホームラン」と表記し、これまで通算61本を数えます。そのうち、ドジャースの選手はフレディ・フリーマンが1本、マックス・マンシーが3本。エンゼルス時代の大谷は同球場で3試合しか出場機会がなく、8打数ノーヒットです。

これまで海に飛び込む場外アーチは25年間でホーム、ビジター合わせて164本。こうして見ると、1シーズン平均約6.6本というのは意外と少ないように感じます。確かに前述のポールまでの距離だけを見ると簡単に打てそうな気もしますが、実はファンが思っている以上に打つのが難しいようです。

なぜなら、本塁から右翼ポールまで309フィートしかありませんが、球団史上最大のスター、ウイリー・メイズの永久欠番「24」にちなんだ、高さ24フィート(約7.3メートル)のフェンスがそびえ立っているからです。また、球場からマッコビー湾まで幅24フィート(約7.3メートル)の歩道があるからです。最低でも367フィート(約111.9メートル)飛ばす必要があり、右中間へ行くほど必要な飛距離が増加。14年までと少し古いデータになりますが、平均飛距離は405フィート(約123.4メートル)です。

海に面した球場なので風が強く、しかもホームラン打者にとって不利な風向き。特にマッコビー湾からの逆風が多く、追い風は平均12%程度しかないと言われています。したがって、左のパワーヒッターにとって不利な球場であり、意外と大きな打球も飛距離が出ず、ホームランになりにくいようです。

そんな中、早くもホームラン量産態勢に入って来た大谷が、ボンズのスプラッシュヒットに負けないぐらいの、海に飛び込む場外弾を打つかに期待しています。【大リーグ研究家・福島良一】(ニッカンスポーツ・コム/MLBコラム「福島良一の大リーグIt's showtime!」)

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